BMW G450X
■専門各誌ですでに試乗レポートなどが掲載されていますが、BMWのエンデューロコンペティションモデル G450Xが9月20日から発売されるとの情報です。このクラスでは最軽量レベルの車体、DOHCユニット、ケイヒンのフューエルインジェクション、フロントマルゾッキ、リアにオーリンスのサスペションユニット、軽量コンパクトなブレンボのブレーキシステム等々、エンデューロマシンとしてはスタンダードであり、かつ最高水準の装備を全身にまとったマシン。しかも価格は、予想(?)を大きく裏切って、このクラスの競合モデルに比較しても安い言える\1,140,000 この価格を持って、そしてブランド力も相まって、市場的には(小さい市場ですけど)台風の目となりうる存在になったといえるでしょう。
■スペインのマラガで開催された国際試乗会に参加し、本格的なコースでたっぷりと試乗することができました、そのもよう、試乗した感想については、やはり各誌に詳しいのでこでは繰り返しませんが、とにかく軽い、扱いやすいというのが印象に残ります。これから、各地で試乗する機会があると思いますが「早く乗りたい!」と待ちかねているライダーも多いことでしょう。
■BMWという大きなブランドが、なぜ、今エンデューロという、ぼくたちから見て、大きくもないマーケットに打って出るのか。いろいろな憶測があると思いますが、ひとつには、エンデューロというのは、自分のサイフでマシンを購入し、毎週のようにライディングを楽しみ、そして実際に競技に参加する、そんなリアルなユーザーが多い世界だということがあります。そうした、いわばハードコアなユーザー層というのは、下火と言われるモータースポーツシーン、あるいはモータリゼーションの大きな流れの中にあって、相変わらず堅調で、むしろ伸びているとさえいる。そういわれてもいます。そのハードコアな層というのは、他でもなくぼくたちのことです
■さすがはBMWだなぁ、と思うのは、このマシンが、エンデューロマシンのスタンダード的な仕様を持っていながら、なおかつ全身にBMWらしい革新性を備えているということです。きっと、このマシンの特徴的なデザインの一部は、今後のエンデューロマシンのスタンダードたるものに影響を与えるに違いありません。ジェントルな外観は、Husqvarnaや、KTMのLC4系モデルにも通じる、ヨーロピアンエンデューロの伝統かと思いますが、このあたりもとても好感が持てる、そんなライダーが多いかもしれません。
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