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No.123
2005/11/04

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雪虫

■子供たちが頬を真っ赤にして外をかけまわる夕方。白い綿毛をつけた虫がふわふわと飛び交うようになると、初雪はもうすぐです。冬の到来を告げるこの虫は、"雪虫"と呼ばれ、北海道では大人から子供まで、この虫が舞う様をみて、ふと、初雪かと錯覚し、次に少し懐かしく、少しさみしい気持ちになるものです。正体は、越冬のため木から木へと移動するアブラムシのようなものの一種だということを先日、友人からはじめて聞きました。

■低気圧が近づくと、雪虫たちは移動を急ぎ、空に舞い上がるのだ、ということですから「雪の使者」には違いないわけです。どおりで、子供の頃から記憶に、雪虫と、どんよりとした曇り空、そして夕方のうら寂しさが同居しているわけです。

■ぼくたちは、この雪虫の季節に、バイクも冬支度をします。先日。バイクが3台ほど入る小屋の大掃除をしました。出るわ出るわ。新品部品、中古部品、ジャンク品の数々。使えそうなものはいくつかのプラティックの箱にまとめ、使いそうにないものは、ラリーに出るよ、という友人にスペアパーツとして送ったり…。これはオークションに出して、お小遣いにしようと、またこれは別の箱にしまいこみ…。すっかり片付けると、粗大ごみはハイエース一台分という有様。

■小屋の床をほうきで掃く頃には、夕方になっていました。これで、冬になってもちょっとした整備ぐらいは、この狭い小屋の中でもできるだろう、とひとりうなづいたり。雪虫は飛ばないので、まだ初雪には少し間がありそうです。ひと風呂浴びて、家族で焼肉レストランに出かけることにしました。こういうのも、バイク乗りの楽しい休日だな、と。

 

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