HP2
■乗ってきましたBMWのHP2 幸運なオーナーのご好意で、倒すは転がすわの思いっきりテストライド。うーん、ウワサで聞いていたモノ、想像していたモノとは結構違いましたね〜。バイクはやっぱり感性の乗り物。誰が何といおうと自分で乗ってみなくちゃわからないってことですね。
■衝撃のデビューから少し時間が経ってみると「もしかしてHP2って、そんなにたいしたもんじゃないのでは…」なんて思っていたのですが、その理由は、というと、やぱりこれはBMWの市販車だから、ということ。まるでオーダーメイドのTBみたいに一級品のコンポーネントで組み上げられたエンデューロマシンを見慣れている身には、BMWの市販車というのは、ブランドイメージほどには質感が高くないな、と感じるのが正直なところ。その点、あの(!?)HPNは、まさにファクトリーマシンそのままの仕上がりで、ぼくたちのマニア心をうならせていたのですが「HP2は違うみたい…」と思っていたわけです。
■ところが!! 目の前に登場したHP2は、なんだこり「HPNそのままじゃん」。すんげーかっこいいのなんのって、細部まで見ても素晴らしい仕上がり。そして乗ってびっくり、走りもまさにHPNのモダンバージョン!! 乗りやすいし、パワーはあるし、サスペンションもばっちりだし、文句のつけようがない。さすがはBMWが自らのブランドとして出しただけはある。これはいい!
■そして改めて実感するのが、フラットツインの素晴らしさ。この排気量、この質量にして、なお軽快感を失わないドライバビリティは、まず、フラットツインでしか実現できないもの。そして驚かされるのが、このホットバージョンにして、O2センサー、キャタライザー装備の完全リーガル仕様という点。まあBMWだからあたり前なんだけれど、なるほど、これはHPNがエアヘッドの生産をやめるわけだ、と納得の日曜日でありました。
■でも、シート高の高さにもびっくり。右足を地面につけたら、一速に入れるの大変ですから!!
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