お問合せ/住所

 

 

No.87
2004/11/11

<< No86(2004/11/11)

No88(2004/11/18) >>

 

ラリーにどう?

えー、このバイクどうかなって思っているんですが、いかがでしょうか。のっけからすみません。「ベイジン~ウランバートル」に使うマシンならなにがいいかって、ことです。KTM640Adventure 最低航続距離300kmを満たす28リッターの燃料タンクとそれにぴったりフィットした風防スクリーン。信頼性・耐久性ともに申しぶんナシでしょう。普段あまり値段のことを書いたりしないのですが、しかもこのバイク安いです。\1,197,000 そこそこラリーに使える性能だと仮定するなら、のハナシですが、はっきりいって破格です。

KTMのLC4エンジンといえば、ダカールラリーをはじめとしたクロスカントリーラリーで活躍する一方、スープアップに対する許容量が大きいことからスーパーモトのファクトリーマシンに使用されたり、また鍛え抜かれた耐久性は、DukeやSMCなど市販ストリートモデルのパワーユニットにその適性が見出されていますが、もともとは軽量コンパクトなニュージェネレーションの4ストロークエンジンとして登場したものです。1980年代後半~1990年代初頭のISDEや世界選手権エンデューロでも活躍したLC4ユニットですが、まもなく、フサベルやハスクバーナによって産み出されるさらに(革命的に!!)軽量なエンジンに駆逐され、エンデューロ、モトクロスのシーンから姿を消すことになります。そしてKTMも現在のレーシング4ストロークエンジンを開発、新たに主導権を握ることになり、少々大きく、重くなってしまったLC4エンジンは、そのタフな素性を、クロスカントリーラリーというステージで生かしていくことになる。

と、いうわけなのですが、ぼくが初めてLC4のエンデューロマシンに接したのが、1991年。現在tmレーシングの輸入元となっている北海道の会社(現うえさか貿易)が試乗車として用意してくれたKTMファクトリースペックの350 LC4でした。ファビオ・ファリオーリがライディングしていたものと同じマシンだったと記憶しているのですが、これがもう当時の4ストロークとしては革命的に軽い。日本には、これはこれで素晴らしいバイクなのですがXR250、XR600ぐらいがあっただけの時代。「ついに時代は4ストロークになったなぁ」と思ったものです。実際にはまだまだ2スト時代が続くのですが、それぐらいの衝撃でした。

こうした原体験があるので、ぼくはけっこうLC4を信用しているんです。耐久性とか、信頼性という意味ではなくて、LC4はスポーツバイクだ、ということです。KTMにもいろんなバイクがありますが、どれか一台を、といわれると、さんざん迷ったあげくに、案外LC4を選ぶかもしれません。競技のために特化したあげくにちょっと華奢になってしまった感もあるEXC-Rより、長くつきあえる頑丈なヤツとして(手強いけどね)LC4を選ぶなんていうのは、ちょっと骨っぽくでいいじゃないですか。

KTM640LC4をラリー用にどうか、ってハナシでした。半乾燥重量158kgというスペックはセルフスターター、28リッタータンクと風防を装備しての数値としては、決して重くはありませんが、もうちょっと頑張って軽くしたいところです。昼ごはん食べながら考えてみました。これだけで10kgはいけちゃうなー。考えてるだけで楽しいです。前後ホワイトパワーのサスペンションは、エンデューロマシンゆずり、ダカールマシンゆずりの本物、走りのほうは、まず信用していいはずです。これで枯れ川の中をぶっとばしたいです!

●KTM640アドベンチャー軽量化作戦
エキゾースト→純正オプションのアクラポビッチチタンに換装
Fブレーキ→Wディスクからシングルディスクにしてもいいかな?
ヘッドランプ→軽いプラスティックのヤツにしよう
クラッチカバーその他→純正オプションのマグネシウム製にね
鋳物のタンデムステップ、鉄のキャリア→取り外す

 

ビッグタンクマガジン
http://www.bigtank.cc

MENU
No211 No212 No213 No214 No215          
No201 No202 No203 No204 No205 No206 No207 No208 No209 No210
No191 No192 No193 No194 No195 No196 No197 No198 No199 No200
No181No182No183No184No185No186No187No188No189No190
No171No172No173No174No175No176No177No178No179No180
No161No162No163No164No165No166No167No168No169No170
No151No152No153No154No155No156No157No158No159No160
No141No142No143No144No145No146No147No148No149No150
No131No132No133No134No135No136No137No138No139No140
No121No122No123No124No125No126No127No128No129No130
No111No112No113No114No115No116No117No118No119No120
No101No102No103No104No105No106No107No108No109No110
No091No092No093No094No095No096No097No098No099No100
No081No082No083No084No085No086No087No088No089No090
No071No072No073No074No075No076No077No078No079No080
No061No062No063No064No065No066No067No068No069No070
No051No052No053No054No055No056No057No058No059No060
No041No042No043No044No045No046No047No048No049No050
No031No032No033No034No035No036No037No038No039No040
No021No022No023No024No025No026No027No028No029No030
No011No012No013No014No015No016No017No018No019No020
No001No002No003No004No005No006No007No008No009No010