ファラオラリーこぼれ話 NO.6 事故、アクシデント
■おそらくハイスピードで前転してしまったのでしょう。ナビゲーション機器周辺が激しく壊れてしまったマシンが、ヘリに吊るされて、ビバークに届けられました。ライダーは病院へ運ばれたそうです。アルミの筐体を持つMD製のロードブックホルダー、その他のステー類は、とりたてて頑丈に作られているわけではないので、それほど激しいクラッシュではなくても、こんなふうに無残に壊れてしまいます。だから、この恐ろしげな有様が、すなわち大事故をあらわしているわけではない。そのことはわかってはいるのですが、やはり背筋が冷たくなるような気分になりました。転倒、クラッシュを怖れる気持ちは大切だと思います。その気持ちを思い出させてくれるこのような事物に出会ったことに感謝し、みんなにもこのことを伝えるべきと思い、この写真を撮りました。
■ぼくはこのラリーで、地面に叩きつけられる転倒をやらかしてしまいました。運が良かったので、怪我をせず、ラリーを続けることができましたが、たった一度の転倒で、しかしラリーをふいにするなんていうのはよくあることだし、大きな怪我をすることももちろんあります。一度しか転倒しなかった…そうではなく、走り続けることができたのは運が良かっただけなのだ、そう思っています。
■主催者は、みんなにラリーのリスクを思い出させるために、あえてみんなの目につく食堂の入口に、これらのマシンを並べていたのではないか。今になってそのことに気がつきました。
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