お問合せ/住所

 

 

No.189
2008/03/28

挑戦的存在

■アプリリアのVツインオフロードマシンは、2004年からスーパーモト世界選手権に登場、2005年にはエンデューロ世界選手権、そして6日間エンデューロにもデビュー。スーパーモト世界選手権では2006年に早くもチャンピオンを獲得、エンデューロでもイタリアのベテラン、ステェファノ・パッセリ、そしてユハ・サルミネンに並んで天才と称されるステェファン・メリマンのライディングで上位に食い込む活躍を見せています。

■Vツインという選択は、オフロードコンペティションの世界では、常識外れです。単気筒に比較してどうしても大きく、重くなります。質量そのものももちろんですが、大きくなるということはマシン全体を大きく重くするということにつながり、なかでも高重心が大きなデメリットになります。反面、ハイパワーが期待できるわけですが、エンデューロでも、スーパーモトのレースでも同様ですが、問題は、そのパワーが人間によって有効に使われるかどうかということが問題になります。現時点では、モトクロスにおいてさえ、450ccあるいはそれ以上の排気量は(単気筒のパワーであっても)、ライダーの扱える範囲を超えているのではないかという見方が一般的で、現にFIMでも、モトクロスにおけるトップカテゴリーの排気量クラスを、現状の450ccから350cc程度に引き下げようという動きが具体的なものになっています。

■そんな流れの中でのVツイン。もはや存在そのものが挑戦的です。ぼくは、このマシンに大いなる魅力を感じています。このマシンを駆ることは、新しい技術に挑戦する、このマシンの開発プロジェクトチームと、その情熱を共有することに他ならないと思いました。今、世の中にそんな風に思えるマシンは数多くありません。アプリリアオフロードVツインは、その中のひとつです。イタリアには、やはりtmレーシングがあり、また今年はインジェクションの新型車をデビューさせたHusqvarnaもありますが、どこか共通するパッションを感じさせます。今夜はイタリア料理屋を予約したくなりました。

 

チームレアルエキップアプリリアのSXV550 VDB Reprica (美浜サーキット)
詳しくはこちらまたは、BIGTANK最新号で!

 

ビッグタンクマガジン
http://www.bigtank.cc

MENU
No211 No212 No213 No214 No215          
No201 No202 No203 No204 No205 No206 No207 No208 No209 No210
No191 No192 No193 No194 No195 No196 No197 No198 No199 No200
No181No182No183No184No185No186No187No188No189No190
No171No172No173No174No175No176No177No178No179No180
No161No162No163No164No165No166No167No168No169No170
No151No152No153No154No155No156No157No158No159No160
No141No142No143No144No145No146No147No148No149No150
No131No132No133No134No135No136No137No138No139No140
No121No122No123No124No125No126No127No128No129No130
No111No112No113No114No115No116No117No118No119No120
No101No102No103No104No105No106No107No108No109No110
No091No092No093No094No095No096No097No098No099No100
No081No082No083No084No085No086No087No088No089No090
No071No072No073No074No075No076No077No078No079No080
No061No062No063No064No065No066No067No068No069No070
No051No052No053No054No055No056No057No058No059No060
No041No042No043No044No045No046No047No048No049No050
No031No032No033No034No035No036No037No038No039No040
No021No022No023No024No025No026No027No028No029No030
No011No012No013No014No015No016No017No018No019No020
No001No002No003No004No005No006No007No008No009No010