ナショナルカラー
今はもうあまり意識されませんが、ISDEに参加する選手は国ごとにヘルメットのカラーリングも決められていて、そのカラーリングのサンプルがルールブックにも記載されていました。ISDEは、国代表チームによる対抗戦なのです。写真のようにイタリアは赤と白と緑です。アメリカは青に白い線が2本、フィンランドは白に青十字、スウェーデンは青に黄色十字、オランダはオレンジ、スペインは赤と黄色。カナダは白に赤い葉の印、イギリスは例のブリティッシュグリーン、スイスは白に赤十字、日本はというともちろん、白に赤い丸です。FNMR(FIM傘下の各国フェデレーション)を持つ国のすべてに割り当てられたデザインがあるわけです。
とはいえ、そのままだと「ダサい」ので、各国、各ライダー、それぞれに工夫を凝らして、独自のデザインにペイントしています。これもセンスの見せ所だと思うんですが、ぼくが思うに、やはりこうした場ではいかにナショナルカラーのイメージを損なわないように、かつ、時代にふさわしい新しさを見せるかどうかが勝負じゃないかと…。いかに格好が良くても、ぱっと見ただけでどこの国のライダーかがわかるようなデザインじゃないと、オシャレとはいえないんじゃないかなー。
日本のライダーは、ちょっと工夫が必要です。白と赤の組み合わせは、他にカナダとスイスがあります。同じトーンの組み合わせて、いかに「ニッポン」であることを主張するか…。おそらく、スイスのライダーもカナダのライダーも同じように思っているでしょう。ぼくはISDEのライダーではありませんが、ISDEのライダーに憧れる気持ちから、いつも白と赤に塗り分けたヘルメットを愛用しています。それなりにかこいいかな、と思っていますが、みなさんがISDEに参加するとしたらどんなカラーリングにするでしょう。最近は、日本のライダーのヘルメットもずいぶんとカッコ良くなりました。こんなののレプリカがあってもいいのにな、と思います。
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