雪どけの北海道
本州と同じで、北海道も日本海側に雪が多く、太平洋側も沿岸部になるとほとんど雪が積もりません。ダートバイクのシーズンは、だから太平洋側の苫小牧や千歳の原野から始まります。「原野」とよく言いますが、苫小牧・千歳一帯の広大な火山灰地帯ほど、原野という名がしっくりとくる場所も、日本には他にないようにも思います。先が見えないほどに長く伸びるダートの直線路が迷路のように、そして縦横無尽に走っています。ラリーレイドモンゴルで走らせるラリーバイクを、ぼくと伊藤聖春がテストしていたのはこのあたりなんですが、HPNなんかを持ってきたら、ここで何日でも遊んで飽きないに違いありません。4月も中旬になれば、そろそろバイクで走れるかもしれません。
しかし、雪が無くなったととしても、まだ春浅い北海道はかなり寒いですから気をつけてください。5月で日中の気温が5℃を下回るというのはごく普通で、これで雨やミゾレなどが降ればもう、凍えるほどの寒さといって間違いあれません。なかはんかなウェアリングでは、低体温症の危険にさらされます。濡れることによる危険は、雪が乾燥している真冬よりも大きいということをおぼえておいてほしいです。この時期の北海道である程度の長距離走ろうと思うのであれば、完璧な防水装備が不可欠です。ぼくが知っている限りでおすすめできるのは、エアロステッチのラインナップです。もちろんこれに限らないと思うのですが、金をかけるならこういうところに使いたいというところです。
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