お問合せ/住所

 

 

No.032
2001/02/07

<< No031 (2000/01/30)

No033 (2001/02/27) >>

 

 

■本来は「週刊…」のはずのこの北の島。ところが最近は催促されるまで書かない事実上の月刊となっていることを反省し、そして「何で書けないんだろう」と考えました。たぶん「北の島」というタイトルにとらわれ過ぎているというところに思い当たりました。南に対する北、ということをテーマにしなくては、と思いすぎているんですね。だから、少し気分をラクにして、なんでも思いつくことを書いてみても良いということに(勝手に)しました。今回はOVのコーナーでヤマダさんが書籍のことについて書いてるのを読んだので、ぼくも「本」のことでも随想してみようかな??

■ほとんど"溺れる"といっていいほどの活字中毒のぼく。手当たり次第に何でも読むことは読みます。でもその中でも好みはやっぱりあるんですね。文学作品なんて呼ばれるものも結構好きで、息抜きのために机の上に置いてある何冊かの文庫を見ると、アベコーボーとか、カフカがあるかと思ったら『心中弁天島』なんてノサカセンセーの本があったりする。やっぱり手当たり次第だなぁ。昨年のラリーレイドモンゴル以来はチンギスハーンのことを書いたいろんな本を読みましたが、小説となるとやはり井上靖のが面白かったです。で、やはり苦手なジャンルもあって、それは何かというと推理小説の類、またミステリーというのもダメ。どうもアタマの中がファンタジックに出来ていて、ロジックを受けつけないようなのです。ちなみにぼくは数学が苦手です。

■モータースポーツ物の小説には、なかなかいいものがないというのは半ば常識となってますね。ぼくもモータースポーツ物のストーリーで成功しているものって少ないんじゃないかと思います。人生経験の豊富なヤマダさんなら何か知ってるかもしれないと思い、いつか聞いてみたら「そういえば、あんまりないなぁ…」と言ってました。「高見沢優なんてどうですかね…(主人公の名:アスファルトの虎/大藪春彦)」とカマをかけると、「あれはイカンなぁ。いくらなんでもアレハなぁ…」とのこと。やっぱり読んでるんだヤマダさんも好きだなぁ…と思ったものです。というか、ぼくは大藪ワールドは結構好きで、汚れた英雄の前半なんてなかなかワクワクされられるのですが、モータースポーツモノというよりは「男の欲望博物館」って感じ。「男ってバカだなぁ」と日頃思っている女性には、ぜひ大藪ワールドを知って欲しいですね。男ほど扱いやすいモノはないということが良くワカルはずですから…。

■ノベルには良いものが少ないモータースポーツ物書籍ですが、ルポルタージュ、ノンフィクションといったものには良いものがいっぱいありますよね。ぼくはラリードライバーが持っている精神的な風景に憧れていて、素直に言えばラリードライバーという人種がカッコイイと思っているので、そういう人の自叙伝が結構好きです。雑誌などでまれに読めるほかは、書籍として刊行されているものが少ないのが残念ですが、数少ないなかでは、WRCで活躍したのち、ラリーレイドも走ったアリ・ヴァタネンの自伝が印象に残っています。華やかなラリードライバーとしての活躍の裏にあった、一人の弱い人間としての苦しい戦いの日々が、本当にリアルに描かれています。

■ということで、みなさんも何かおすすめのモータースポーツ物書籍があったら教えてくださいね。ヤマダさん、このSSERのホームページにそういうのを集めた書籍紹介コーナーなんか作ってみたらどーでしょーか?? モータースポーツ文化センターみたいでいいと思いませんか?

ビッグタンクマガジン
http://www.bigtank.cc

MENU
No211 No212 No213 No214 No215          
No201 No202 No203 No204 No205 No206 No207 No208 No209 No210
No191 No192 No193 No194 No195 No196 No197 No198 No199 No200
No181No182No183No184No185No186No187No188No189No190
No171No172No173No174No175No176No177No178No179No180
No161No162No163No164No165No166No167No168No169No170
No151No152No153No154No155No156No157No158No159No160
No141No142No143No144No145No146No147No148No149No150
No131No132No133No134No135No136No137No138No139No140
No121No122No123No124No125No126No127No128No129No130
No111No112No113No114No115No116No117No118No119No120
No101No102No103No104No105No106No107No108No109No110
No091No092No093No094No095No096No097No098No099No100
No081No082No083No084No085No086No087No088No089No090
No071No072No073No074No075No076No077No078No079No080
No061No062No063No064No065No066No067No068No069No070
No051No052No053No054No055No056No057No058No059No060
No041No042No043No044No045No046No047No048No049No050
No031No032No033No034No035No036No037No038No039No040
No021No022No023No024No025No026No027No028No029No030
No011No012No013No014No015No016No017No018No019No020
No001No002No003No004No005No006No007No008No009No010

 

 

 

 

 

 

 
   

 

No.32
2001/02/07

<< No31(2001/01/30)

No33(2001/02/21) >>

 

http://bigtank.cc