世界最速のインディアン」を読んで…
■バイク乗りには最近話題の映画「世界最速のインディアン」。ニュージーランドの老バイカーが、手塩にかけた愛機インディアンとともにスピード記録の聖地ボンネビルにチャレンジする物語。ちょっと聞いただけでわくわくするようなストーリー。すぐにでも劇場に駆けつけたいのですが、悲しいかな、なかなかそんな時間もなく、せめて、と原作というか原案にあたるのかな? 主人公の伝記「バート・マンロー=スピードの神に恋した男(ジョージ・ベック著)」を買ってきて、移動の最中などに楽しく読みました。いろいろな冒険譚がそうであるように「ほんとかよ!!」と思わずにはいられない、信じられないエピソードの連続。主人公バートの場合には、生きることすなわちスピードへの情熱と探求であり、インディアンの改造=チューニングが冒険そのものだったようです。
■ぼくは、これまでも今も、これといった夢を持ったことがなくて、だから主人公バートには「いつか自分もこんなふうに追い続けるべき夢に出会う時がくるのだろうか」という憧れを持ってしまいます。でも、彼が本当に夢を持っていて、それを実現したかどうかは、実は誰にもわからないのではないとも思っています。「スピードの神に恋した男」というサブタイトルにあるように、彼はただやりたくてどうしようもないことをやりつづけただけなのかもしれません。あ、それを夢と呼ぶのかな? だったらぼくにも夢はあるかもしれません・・・・・。
「バート・マンロー」
スピードの神に恋した男
ジョージ・ベック著
書店で平積みしてましたよ!!
ビッグタンクマガジン
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