お問合せ/住所

 

 

No.106
2005/05/19

<< No105(2005/04/27)

No107(2005/05/27) >>

ツールドブルーアイランド礼賛

■しまなみ海道。最終目的地の大三島にゴールしたツールドブルーアイランド。ちょっと無理もしたけれど、この最後の道程を一緒に走ることができて本当に良かった。高知県の大豊の森から、松山、今治と、瀬戸内海に近づくにつれて、まるで水の中を潜っていくのではないかと錯覚するような青の世界。しっとりとして、胎内のような温かさに包まれて、そして砂浜に面した廃校のキャンプ地につくころには、音すら消えて、本当に別世界。ついてるなぁ、みんな。TBIはやっぱり最高だ。

■北アフリカ、ゴビをはじめいろんな砂漠、荒野を知っているこの主催者は、その対極にあるやさしい自然が、四国、この島に満ち溢れているということを良く知っているのだ。片や一神教を生み育てた厳しい荒野。こちらは八百万(ヤオロズ)の神あまねく存在する妖精の島か。一週間の短い旅は、深くそれぞれの心を探求する、精神の旅だったはずだ。精神の旅。その意味で、ツールドブルーアイランドに代わるイベントはない。古来から巡礼の島だったことと、それは決して無関係ではないだろう。

■ラリーだオフロードバイクだと言っている間は、この精神の旅を存分に楽しんだことにはならないのかもしれない。とはいえ、リエゾンとスペシャルステージ。マップとトリップカウンター。朝早いスタート、暗闇を抜けてたどり着くビバーク。そして競い合い。ラリーの仕組みが、巧みにライダーの精神を高揚させる装置として機能し、日常とは違うものを見せて感じさせる。ゴールしたライダーたちの顔を見れば、それがただの旅行や、ただのオートバイ競走ではなかったことは一目瞭然。「憑き物が落ちたような…」そんなすっきりとした顔に見えるのは、なぜか。

■これはやはり参加してみなければわからない。他では得られない体験がツールドブルーアイランドだ。

 

ビッグタンクマガジン
http://www.bigtank.cc
 

MENU
No211 No212 No213 No214 No215          
No201 No202 No203 No204 No205 No206 No207 No208 No209 No210
No191 No192 No193 No194 No195 No196 No197 No198 No199 No200
No181No182No183No184No185No186No187No188No189No190
No171No172No173No174No175No176No177No178No179No180
No161No162No163No164No165No166No167No168No169No170
No151No152No153No154No155No156No157No158No159No160
No141No142No143No144No145No146No147No148No149No150
No131No132No133No134No135No136No137No138No139No140
No121No122No123No124No125No126No127No128No129No130
No111No112No113No114No115No116No117No118No119No120
No101No102No103No104No105No106No107No108No109No110
No091No092No093No094No095No096No097No098No099No100
No081No082No083No084No085No086No087No088No089No090
No071No072No073No074No075No076No077No078No079No080
No061No062No063No064No065No066No067No068No069No070
No051No052No053No054No055No056No057No058No059No060
No041No042No043No044No045No046No047No048No049No050
No031No032No033No034No035No036No037No038No039No040
No021No022No023No024No025No026No027No028No029No030
No011No012No013No014No015No016No017No018No019No020
No001No002No003No004No005No006No007No008No009No010