■ということで、お茶の間のパリダカ見物も、ほぼ終わりといった感じになってしまいましたが、テレビ東京系では、1月31日土曜日16:00~17:15「2004DAKAR
RALLY総集編」の放映が予定されているようです。とても楽しみです。
■山田さんの筆になるOVでは、流石に複数回のパリダカ経験者だけに、含蓄のあるコメントが多くてお茶の間見物にリアリティを添えてくれました。日本人選手、2輪の完走者は堀田修KTMだけと、少々さみしい結果となってしまいましたが、前半に設定された難度の高い砂丘越えのルートが、いかにハードなものだったかということを、このひとつの事実からでも推察されるというものです。また、併せて、現在連載中の「彼方へ」を読めば、難度の高い設定がもたらすオペレーションにかかる負担の大きさにも、想像が及びます。
■テレビでは、あまり多く観ることができませんでしたが、さまざま、観戦に興を添える材料があって、今までのパリダカのなかではぼくとっては、もっともエキサイティングな20日間でした。日本人選手のみなさん、ありがとう、って感じです。
■さて「北の島」の北海道は記録的な大雪に見舞われていて、市街地の道路もすべてが悪路と化し、中小路や坂道はスタック車続出といった感じです。こんな冬の悪路を走るぼくたちのクルマ(ラリー車とかではなくて、普通に街を走るクルマのことです)の必須装備、三種の神器といえば、まず「ヘルパー」。これはパリダカを走るクルマでも屋根やトランクリッドに積んでいたりするようですが、スタックして埋ったタイヤの下にかませて脱出するためのもの。そして「スコップ」。タイヤの前後の雪や、車体の下の雪を取り除くためのもので、剣先スコップがベストです。「牽引ロープ」ケンインコとも呼びます。これらをトランクに常備しています。最近、走破性の高い4WD車が増えてきたこともあって、三種の神器を積まないで走っているクルマも増えているようですが、スタックしてしまえば4WDとはいっても、こうした道具がなければ脱出不能です。
■道具も大事ですが、使い方を知っていることも大切です。スタックした車を脱出させるためには、なによりも、車とはどのようにして走っているものなのか、ということを知っていなければなりません。どのようにして路面をつかんで、前に、後ろに進むのか。デフの働きや、懸架システムの違いも知っていたいものです。そのあたりのことをきちんと知っていれば、むしろスタックしない走り方というのができたりするんですが…。
■などということを、モーリタニアの砂丘でのたうちまわるランドクルーザーたちをテレビで観ながら思っていたりしたわけですが、砂と雪は、もう全然違うものです。恥ずかしながら、満潮が近づく砂浜でクルマをスタックさせて青くなった経験があります。
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