植物由来のディーゼル燃料
■バイオディーゼルフューエル(BDF)という植物由来のディーゼルエンジン用燃料があります。非化石燃料として注目を集めているもののひとつですが、大きな特徴をいくつかあげると、燃やすことにってCO2が排出されるものの、もとより植物が光合成によってとりこんだものであるため、CO2を増やすことも減らすこともないニュートラルな存在であると考えられていること(精製に必要な原料は別)。既存のディーゼルエンジンに特別な改造をせずに使用できること。小さなプラントで生産できること。などがあるようです。
■フォトジャーナリストの山田周生と一緒に、札幌にあるプラントを訪問してきました。1日の生産量860リットル、自社のトラック25台の1日の使用量をまかなっているそうで、すでに完全に実用化されていました。原料となるのは、事業所から出る廃天ぷら油等で、BDF生産の副生成物もすでに完全リサイクルして利用されているそうです。プラントは自社で開発したもので、3000万円程度の開発費がかかっていますが、採算性は十分と考えられています。今後は、家庭から出る廃油を回収するシステムづくりを、行政と一体になって行なっていきたいとの展望。
■「なんじゃいな」と思ってあまり深く興味も持たずに訪問したBDFプラントですが、一気に興味がわいてきました。次は、ぼくもBDFでラリー、かな? ぜひ実現したいです。山田周生のクルマは、近い将来、小型プラントを車内に装備し、「自車精製」した燃料で走ることになりそうです。だからといって、バナナの皮を入れて走るわけでは、ありませんが…。
■参考リンク http://www.biodieselchallenge.com/
ビッグタンクマガジン
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