Parc Ferme
■エンデューロやクロスカントリーラリーでは、車両保管や車両保管場所のことをパルクフェルメと言いますが、これはフランス語のようですね。FIMの第一公用語がフランス語だから、ということもあるのだと思いますが、なぜか各国共通で、パルクフェルメと呼びます。津波=tunami
が日本語だけではなく、学術英語としても用いられるようになったのと、その経過は同じなのかもしれません。ということは、ラリーやエンデューロの本場は、フランスなのかな?
■パルクフェルメは、単なる駐車場としての役目をすることもあれば、ラリーではマラソンステージで、エンデューロでも整備する時間をあえて制限することで、イコールコンディションと作ったり、短時間で確実に整備や修理をこなすスキルを問う機能を果たしたりと、その競技の本質に大きく関わる存在になることもあります。朝、まだ薄暗い時間のパルクフェルメに漂う緊張感には、はっとさせられることすらあります。そしてパルクフェルメでは、単なるライディング技術の競い合いではない、この競技ならではエピソードがたくさん生み出されてきました。
■BIGTANKマガジンでは、そんなパルクフェルメでの話をいろいろと紹介してみたいと思い、今月号から"Parc
Ferme"という連載を始めてみました。
写真は、2001年のフランス大会に出場した、フランスの、ラリーパイロットとしての活躍のほうが有名になった、ダビデ・フリティニエ(以前はフレティーニュと表記してきましたが、フリティニエが発音に近いという指摘をいただき改めています)です。フリティニエは、モトクロスから転向し、1999年から本格的にエンデューロに参戦。すぐにフランスを代表する長距離ライダーの一人になりました
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