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ツーリングライダー
■北の島にもやっと夏が来ました。最高気温25度、明け方は12〜15度ぐらいまで気温が下がりますが、これが北海道の真夏です。乾いた夏空にも、入道雲が出ることがあります。もくもく、もくもく。いつも下ばかり見て歩いている人も、気持ちよさそうに遠くの空を見上げる夏です。
■北海道の夏はツーリングの季節です。以前はミツバチ族なんていって、たくさん荷物を積んだツーリングライダーが、道北、道東を目指して走っていましたが、最近は、あまり数が多くないようです。その頃は250〜400ccのスポーツバイクや、250ccのトレールバイクが主流だったように思いますが、最近は、TWやFTRのようなストリートバイクに半ヘルの、いかにも自由きままな旅といった様子のライダー、ハーレーやハーレーのレプリカみたいなバイクが多く、そうした気楽なスタイルのライダーが多くいる一方で、BMWにBMW純正ウェアみたいなきっちり系のライダーも増えてきたというのが、最近の傾向のように見えます。ぼくは、どちらかというと、ストリートバイクで、初めてのツーリング、初めての北海道、といった風情のライダーの自由きままさに憧れます。バカだなぁ、半ヘルだから顔にムシがばちばち当たっていたいだろー、と思ったり、パンク修理とかできんのかな、と心配したりする一方、なにも準備しない深く考えない、とにかく走る、だからこそいろんなことにいろんな人にいろんな風景に出会える。そうに違いないからそれが最良のエクスペリエンスとして、人生の中に贅沢な記憶の位置を占めることが出来るんだろうなあと思います。
■北海道の夏は短く、8月の中旬になると、もう涼しい風が吹き始めるかもしれません。そのころには、道東や道北の大地からも、そんなツーリングライダーの姿を見ることも少なくなってくるでしょう。夏には、何か思い出を作りたいものだと、少しあせったような気持ちで、青空を見上げます。
BIGTANK
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