「なぜ、Iwasaki-motorsのハーレー883ラリーマシンに人気が集まったかの考察から見るボクのバイクバイクバイクその15、、、長っ。。」
TBIでは「ブルーアイランドトロフィー」というのがあって、これはさまざまな角度で見たその大会のまあMVPに贈られるのです。。
順位を競い合うなかにあっても、良きライダーとして、良き人間としての姿を見せようという、ラリーの黎明期のSSERの目指したものでした。 つまり最も栄誉ある賞として競技成績とはまた別のところを顕彰しようと第1回大会から設けられています。今度歴代受賞者の一覧表を作ってみよう・・
その選考基準は、実は過去には役員で協議してたのでするが、 ここのところは「決めてください。」 ということで、ボクの一存になってしまってるのですが、 「それは違うんじゃないの?」 という反対意見は出たことはないので、 しばらくはこんな感じで選考していくことになると思います。
いや実は今年のTBIは参加者が少なかったこともあって、 参加者を良く見ることも出来ました。 そしてみなさん素晴らしいんです。。でも岩崎有男に決定!!
ここからは「バイクバイクバイク的に」
ではなぜ今回はハーレーを改造して(この時点で参加の可否についてはさんざん議論された)参加した岩崎君だったのかを解き明かしてみたいなと。
TBIのレギュレーションは、基本的に改造を禁じているのです。メーカーによって(つまりメーカーに責任を・・・)生産された車両を限りなくストックの状態で走らせることをこれまでは主眼としてきたのです。レギュレーションで該当する項目は次の通り。
2)車両改造の範囲 車両改造は原則として認めない。ただし部分的に法規制範囲内であって、その改造が公示にある「精神」の解釈における主催者の判断において、その範囲にあると容認できる場合は、これを許可する。最も重要な件のひとつは、純正サイレンサー又はSSER公認サイレンサーを装着し、かつその機能が保持されていること。 また車両からそのほかの騒音や、威嚇的で不用意なグラフィックなどではないことなどが要求させる。
2)-1 法規制範囲内であっても改造が許されない箇所 ○エンジン (シリンダ、シリンダヘッド、クランクケース、オイルパン、ギアボックス) ○フレーム ○サイレンサー (サイレンサーはその機能が保持された純正品又はSSER公認品に限る) ○排気系 (エキゾーストパイプ、チャンバーを言う) ○著しく外観が変更されているもの。威嚇的なグラフィック等は禁止される。
誰がどう読んでも、ハーレーがスタートラインに並ぶのは至難だとみるのが普通です。これまでの通例では、おそらくNGだったでしょう。それを許するしたボクは悩んでました。
さて議論されて出場が許可され、あとは車検員による現物の検査です。実はボクもドキドキしてましたが検査員も顔がほころび、楽しそう。 つまり、一発OK!です。ボクがなんか難癖付けたような記憶もありますが。。
近年、バイクのカスタム化が急加速しています。それは、いかなるモチベーションなのかを問おうと思います。
先述した、メイカーの送り出すモデルに対する信頼があった過去に対して(つまりライダー<メーカーの時代が長かったということです。ここにきて急速にですがライダー>メーカーになってきてしまったということかもしれません。 そしてライダーたちが求める「スペシャリティ感」はもはや大半のメーカーがそれを実現するのは不可能になったということでしょう。 メーカーが発表するバイクは、一様に最大公約数的ライダーに向けて作られていて、少し変わったモノを発表するとみんな酷評するのですからメーカーも「どないせいゆうんじゃ!」みたいな気分にはなるでしょう。
そして、もうメーカーの吊るしでは、満足できない人が増えた。服は既成服を買ってもバイクは「いかん」となって来た。家はセキスイハウスを買ってもバイクはカスタマイズだ!ということになった。 これは人と同じではだめなのではなく、冒険がしてみたくなったということかもしれない。 急速にスクランブラーなどが溢れはじめて、自由なんだか不自由なんだかわかりにくいバイクライフが溢れかえった。そんな中で、誰もの度肝を抜いたハーレーが、ミラーが振動で折れたくらいで完走した。成績も悪くない。
なんだろう、この自由で、抜けた感じは。 なんと言えばいいんだろう。。全てはアプローチを変えるだけでこれほど楽しくなるのだろうか。。肩より高いハンドルにぶら下がって運転してるハーレーも、こうしたらダートを越えて3000Kmの道のりを6日で走り切れるんだと思えば、なんとも気分が良いぞ。こうして、TBIは懐がまた深くなったかも知れない。
なんて考えながら事務所を出たら、なんだか変なスクーターが止まってる。どこかで見た顔だ。
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