Organisation Voice 2010/08

 

2010/08/31 (火曜日)

「TDR2010*関東版も面白そうです。」

TDRの関東版の試走にお付き合いいただいてるAPIOの河野社長のブログブログ[LINK]今日の一枚も、そこから頂いてきました。富士山周辺の秋を楽しむというコンセプト!前回の大阪から出雲という思いがけないルートも面白かったのですが、さてさて今回はどのような謎賭けがされているのか楽しみです!!

さて、10月TDRそして11月は「九州4デイズ」のプレイベントが始動中!です。まあ久しぶりに九州で温泉、キャンプ&ツーリングをしようという計画!あわててADV.の車検の準備!ボクは知覧まで行きます。まだ知らない南九州はTDN以来だなあ。

さて来年の告知!!モンゴルはさらに拡大開催。どーしても行きたくてまだ足が踏み込めれてないもうひとつのハルヌール。あのデューンの向こうにもうひとつ大きなハルヌールがあって、そこは砂に覆われたところだけどルートが見当たらないんです。グーグルアースを目を凝らしてみても、その湖に至るのは大変そう。来年は篠塚さんも「試走に行きたい!」なんていってるので、探検隊を構成して、デューンの奥にある謎の湖まで足を伸ばせるかしら。

さらに来年の10月の予定だけど、こんなタイトルでイベントを企画中!!「グレートウォールとシルクロード・タクラマカン冒険行・・大中国」西安をスタートして北上。延安から銀川、酒泉など万里の長城の西域を行きたい。そして嘉峪関。ここまでがプロローグ。そして敦煌を舞台(つまり敦煌スタートゴールにしたループ)タリム盆地からタクラマカンを1周。沙漠公路縦断、ロプノールに水を供給していたはずのタリム川、トルファンあたりの探検。バイクとクルマで行こうと計画しています。復活SSERにしか出来ないシルクロードの探検行・・もちろん変な指摘はされないような万全の対策済みです。

さあ、そうこうしてるうちにSSER2DAYS・・・何かとバタバタして準備不足でした。それはいかんと、いま猛スピードで本番までの準備作業中!!オタノシミニね。

(おまけ)


2010/08/30 (月曜日)

 

「エコカーはエコか?レアアース問題などから」

1年前ボクは独立運動のさなかの新疆ウイグルそして問題のチベット自治区に向かった。目的はチョモランマBCへの旅だったけど、許可を取ることの困難さに挑戦していた。いくつもの国境のような検問所が行く手を阻んだ。その頃の話題は希少金属や希土類のウイグルやチベットでの産出量。この二つの自治区の独立をかたくなに認めずに弾圧を繰り返す大きな理由のひとつがそれだ。

チベットの旅にモーターハングライダーを持っていって空撮をしよう!と提案した時には中国側のパートナーが慌てた。その慌てぶりはただ事ではなかったから、ボクは驚いたくらいだ。そういえばNHKの新シルクロードの空撮もかなり制限を受けていたようだった。

走ってみると思いがけない道を、土を満載した大型のダンプが現れる。「なにしてるんだ?」と、土木工事用の土ではないことなど一目瞭然。こんな地の果ての標高も5000mになんなんとする大地にアスファルトが敷かれ軍隊が駐留している。長距離の輸送用に、食事や宿泊と燃料を供給するささやかな宿が、数百キロおきに置かれている。まあおかげでボクたちも、あやかることが出来たのだが。聞くとレアアースはウイグルよりもチベットだそう。そして世界の需要の90%を産出してその50%は日本に輸出していた。

「ああ、それなら間違いなく時間の問題で禁輸にするだろうなあ。日本の国際政治力で、それを取り戻すことは不可能だろうなあ。」漠然とそう思った1年前。

今回、岡田外相がこの件で訪中。温家宝に「輸出削減の撤回」を求めたが答えはブシェ「不了」誰が考えてもそうでしょう。ボクがそうであっても答えは同じ。このレアアースは、21世紀の産業資源というか戦略物質。中国の工業情報化部は、テルビウム、ジスプロシウム、イットリウム、ツリウム、ルテチウムの輸出の完全禁止を検討しているという。また、他のレアアースについても国外販売を制限する可能性があるという。

20世紀、石油の輸入にさまざまな苦労をして来た日本だけど、どうしてこうも時代の求める資源は偏在しているのかしら。電気自動車もハイブリッドも、このレアアースなくしては作れないのです。いや作れなくはないでしょうが・・中国製に勝てなくなる。そしておそらく次はリチウムを巡る争いが勃発します。エコというのは、どうやらエコロジーではなく、エコノミーでありエゴイズムであり、遠くチベットや新疆の山を削ってはるばる日本に運んで来るマイレージも大変なもの。

それに中国に生殺与奪権を握られてる産業なんて、絶対に頭打ちになるって。早く海水からさまざまな希少金属やリチウムを精製できるシステムを構築すべし。瀬戸内は古くから塩田で栄えたところだから。とボクは小さな声で叫び続けているのです。

きょうの一枚

香川県宇多津町に復元された塩田。ウイキペディアから

海水を塩田に取り込む方法として、潮の干満を利用する。これにより揚浜式で必要だった海水を散布する必要が無くなり大幅な労力の省略ができるようになった。江戸時代前期頃に開発されたと考えられている。いち早くこの方式を導入した瀬戸内海沿岸地域(長門・周防・安芸・備後・備中・備前・播磨・阿波・讃岐・伊予)で生産された塩は品質が高く、「十州塩」と称されて、上方から江戸を含めた全国各地の市場を席巻した。

1塩戸の大きさはふつう2町歩内外で、塩戸ごとに1個の「釜屋」という鹹水煎熬場が付属した。塩田地盤構造は2種に分けられ、一は天然地盤で、築造は海岸砂地を平坦にしたのみで、地盤は1層である。他は人工地盤で、ふつう3層から成り、上層は最細粒の砂層から成り、撒砂は上層に行われ、中層はこれにつぎ、下層は粗粒砂で多くは天然地盤である。砂は地元の海底に沈降した粘土分の少ない最も細粒の砂を採取して使用し、黒色のものが蒸発をさかんにするといわれた。この方法を採る者は専業者が多く、おのずから改良が多く行われ、たとえば鹹水の煮詰めは一部で開放式平釜から大規模な機械製塩法に改められるなどのことがあった。

(おまけ)


2010/08/27 (金曜日)

 

「九州4デイズについて」

九州4デイズはこの秋に記念すべき大一回大会を開催おする準備をしておりましたが、春から猛威を奮った口蹄疫で、宮崎県を中心に深刻な被害と行政機関の混乱が見られました。SSERとしてはこれを看過出来ず、九州各地のスタッフとも相談し終息宣言よりも早く本大会の開催の1年間の延期を発表しておりました。

そこで「九州4デイズ温泉BBQツ−リング&ルートプレゼンテーション」という長ーい名前のツーリングイベントを計画していますぅ。スタートは3箇所。大阪、広島、福岡。ツーリングでもルートブックはもち制作しますから、集まってBBQして、翌日と2日間走って解散。とかとにかくこれまでに無かった面白い形で、開催予定。トークショウ?では、ボクの例の事件の解説をしたいと思っています。

*例の事件

これはモンゴル帰国後に、丁寧に説明するという予告でしたし、ボクも早く皆さんに説明したいのではありますが・・現在のところ略式命令という罰金(納付はしましたが)を不服として正式裁判の申し立てをしております。従って、いわゆる係争中であり、したがいまして軽々に書くことが今のところ憚られております。よって、しばらくお待ち下さい。

もちろん逮捕・拘留は極めて不当なものであり、われわれの行為は全く違法性の無いものという見解であり主張は変りません。

では良い週末を。

そしてSSER2DAYS・・・来週末ですから皆さんヨロシク。

きょうの一枚

事務所の横の稲はご覧のように黄金色。赤とんぼを撮ろうと思ったけど、彼らは常にホバリングしてて、なかなか上手く撮れませんでした。

(おまけ)


2010/08/26 (木曜日)

 

「暑さのせいなのか?」

昨日のOVに、秋の予感を書いたら・・今日なんて秋!!赤とんぼは見てない、なんてウソ。事務所の周りは、さっき見たら赤とんぼだらけ。

そして今日はボクの席のエアコンは点いていません。開け放たれた窓からは心地良い風が。

秋ですよ、完全に。モンゴルから帰ってまだ1週間も経っていませんので、ボクはてっきり最近は地軸でも狂ったのかしら・・と思ってたす。でも確実に地球は傾いたままで、北半球の方がちょビットだけ太陽に近いのです。それにしてもはるか彼方の太陽・・・確か1億5千万キロ、光でさえ8分30秒もかかる距離のに・・・うちのダルマストーブなんて3mも離れたら熱は感じないってのに。じゃあところで太陽の表面温度は何度なのか?と調べると5800K・・・いつの間にか℃なんて使われてなくて色温度を表すK=ケルビンが国際単位になってた。これも調べるとこんな記述が

「ケルビンは国際単位系の単位であり、単位記号は大文字の「K」で書き出すのが正しい。「度」や「°」を付けることは無い。「度」は測定の尺度であり、「ケルビン」は測定の単位であることを表している。ただし、1967年の第13回国際度量衡総会まではケルビン度(°K) が使用されていた。」

ということはずっと昔から、ケルビンだったわけで、ボクはいったい幾つの時のまま?で、換算指数はと?いうと。

C = K −273.15
K = C + 273.15

まあ5800−273.5=太陽の表面温度のセ氏表示ということか?

その5800度くらいの温度が1億5千万キロを旅してきて、地球に届く時までに減衰されるわけで、もっと低くなっても良い様な気がするけど、まあこんなものでしょうかね?この微妙なバランスに地球は多用な生命を維持してるわけだしね。

話は変ります。

昨晩の話し。9時のNHKNEWSを点けたら、冒頭から韓国の女性グループと日本人の女性フアンが殺到する姿。NHKも気が狂ったのか?と思わず考えるボク。円高や政府の介入はあるのか無いのか?野田財務相はなんと言ったのか?民主党代表選の行方や、老人の行方不明問題や、あまたある国難とも呼べる今日のニュースの冒頭・・それは間違ってるんじゃないかと、かなり怪しい考えを平気なボクでさえ、深い危惧と驚きに後ずさったものです。何とか9時のニュースに間に合うように帰宅した世のお父様方の驚きと嘆きも、心より拝察申し上げます。

これもやはり暑い夏のなせる業で、噴飯な出来事ではありますが、許してやってはいただけませんか。中島様。

 

(おまけ)

2010/08/25 (水曜日)

「炎暑も、もう終わり」

赤とんぼの姿はまだ見ないんですが、SSERオフィス周辺の稲も随分と黄金色になってきました。デッキに覆いかぶさる櫨の木(まだ誰もかぶれていない)の葉も少し色づいているし。

ボクの大好きなサルスベリの白い花、赤い花も、もうそろそろ終わりかけ。もりもりと高い枝を広げた夾竹桃の花も盛りをすぎた。

この二つの花が、南の島のブーゲンビリアとハイビスカスなのだろうなあ、といつも思うのはボクだけかしら。

さあて、そうしてるうちに、いよいよ静かで、静謐な秋の気配がボクタチのような田舎暮らしには、皆さんよりも一足先に訪れるのです。なんたって、日本人は「秋」を愛する国民です。

成長に成長を重ねた経済も、秋を迎えて成熟というか豊かな果実を結び、その代わりそのあとにある過酷な季節を予感させる。もう日本の経済も社会も秋もすぎて、長い厳冬期にさ中にあるわけですが・・・

事務所脇に、尾花が盛りになっていました。秋の七草のひとつススキの仲間。そうそう秋の七草といえば最近は絶滅も危惧される桔梗。

明智光秀の家紋です。ここのところ「信長の棺」「秀吉の枷」「明智左馬介の恋」という本能寺3部作を読んで、面白いなあと思いながら、光秀の書簡の署名の下に「良い知らせがあるときは桔梗の絵が書いてある・・ということを知りました。桔梗を吉兆にかけたのだそうです。

きょうの一枚は二枚

桔梗、そして事務所に咲く尾花。この時期にしかこの草の存在が分からない。そうそう秋の七草の覚え方は「おすきなふくは」おみなえし、すすき、ききょう、なでしこ、ふじばかま、くず、はぎ。

どうですか、少しは涼しくなりましたか?9月4日の美川スキー場では、秋の七草が採れるでしょう。

(おまけ)

 
2010/08/24 (火曜日)

今日のOVは2話です。

まず「SSER2DAYSのこと。」

このところ涼しさに慣れた体には厳しいSSER 2DAYS!今朝もそして昨日も朝から2DAYSの打ち合わせ。まず「MTBの中止のお知らせ。」これはマウンテンバイクのエンデューロとプロテクターの関係に起因します。どうしても多くのマウンテンバイクの参加予定者が「プロテクターを着けては走れない」とか「SSERはバイク(自転車のことね)が分かっていない。」というお叱りにも似たご意見を賜り、やむなく中止に至りました。聞くところではここのところの自転車競技会での大きな事故が多く?80km/hで集団で落車して・・まあこれはロードの世界ですが・・・裸同然で走ってるので・・とかとボクには想像の埒外の話し。

これまで、いくつかの事故現場と負傷者の手当てや搬送、そしてそのあとの彼らの通常の生活に戻るまでの闘いを垣間見てきた身には、「そうですか。それではプロテクターナシでやりましょうか?!」とは口が裂けてもいえないのでありました。

いつもと変らぬ月曜日のために・・・こうしたことで困難な負傷をしないようにお互いに気を配りましょうね。

そして「今年こそはゲレンデスーパーSS」どうしてもSS1に設定してしまうと、そのあとの展開に大きく支障を及ぼすスーパーSSは、今年は1ステの最後・・つまりSS7と2ステのラストSS8で、渋く用意しておきます。えーえー、照明もなしで漆黒の闇の中のススキの茂みを走って、時折天空の月に嘆息する・・という趣向?

でも月齢を見るとイスラムの月のような、か細い三日月。中秋の名月にはまだ間がありました。

明日が締め切りです。朝のステージは無いので2ステのゴール後は、たっぷりと飲んで?涼しい1000mの高原で快眠!それと「例の事件のお話」なんかもお聞かせしますよって。

あとねレギュレーションがコンプライアンスの強化によって、厳しくなった!というお話がありますが、ご安心下さい。これまでと何も変わってはいませんよ。リフレクターに不安のある方は、赤い反射テープを持ってきててください。

 

本日のOVの第2部

「コンプライアンスと企業リスク」

ボクはこうしたテーマを良く考えます。というか、ライフワークかもです。企業リスクというより、さまざまにリスクマネジメントをするのがラリーなどを主催するボクの要諦のようなところです。そんなボクにも、思いがけないことがおきます。
まあそれはおいておいて、

人間の経済行動は「利潤動機」に支えられているそうです。経済行動・・・しかしその利潤とは何かというと、「利をもって潤う」ということですからなにやら、潤う・・・という日本語が、妙に妖しい気分で迫ってきます。

ウイキペディアによると「利潤とは主に資本が生産過程や流通過程などの経済活動を通じ、取引後で得られた所得である。」としています。

利潤を追求する、のは企業に課された責務でもあります。しかし逆説的ではありますが、それは同時に大きなリスクを抱えます。

この日曜日に放送のあった「龍馬伝」では、亀山社中の経理担当役の近藤長次郎(元饅頭屋)と、ほかのメンバーとの間でこの利潤に対する考え方の違いで対立が生まれます。まあその対立は、悲劇で幕を閉じますが、若手の企業グループにも類似した事件が良く起きます。

つまり、「なにをするにしても金が必要ながじゃ」と、売買で利益を上げてそれを給与などの経費をまかないたい、という当然の主張をするもと商家あがりの長次郎と、天下国家を語り私利についたのでは、「そんなことのためにやってたのか」と言われかねない。と主張する「武士というのは、食わねど高楊枝であるべき」とする男たち。

長次郎は、どこか彼らを覚めた目で見て、彼らは長次郎をやはり侮蔑します。ことほどさように「金と利潤」というものは、いまだに不可解でややこしい存在です。ちょっと儲けたら妬まれ、莫大に儲けたら尊敬される。そんな人らがボクは可愛そうでなりません。

「儲けたらいかん」「儲けなければいかん」どちらが正しいのでしょうか。
法律でも、税法でも、われわれを縛る多くの諸法もこの問題に関して明確な答えを出していません。

昔ラリーの許可をとるときのある行政官との話。
「公道を使って商売をするとはけしからん」
「いえ、商売はしとらんです。」
「じゃあ、なぜ参加費を取るのか」
「必要最低限の費用をまかなうためです。」
「費用をまかなうとはつまり商売ではないか」
「つまり公道を走るのを商売とするバスやトラック、タクシーらはいかん。ということでしょうか。」
「いや、ラリーは遊びですけん。」
「なに?遊びで道路を使用するのか?道路は遊ぶところじゃないぞ。」
「・・・・・」
「・・・・・」沈黙3分
「どーせい、ちゅうんじゃおらー!」
となったボクが悪いのでしょうか。まあ25年も前の話ですけん。

「遊び」と「ビジネス」この二つもまた「儲ける」「儲けない」論争の相似形であります。どちらかが正しくて、どちらかが正しくない、ということはありません。

正しいことは、見方を変ずれば、正しいことではないという不条理は、企業の利潤追求にある「儲けることと、顧客の利益」が相反するか否かという永遠の課題に取り組まなければならなくなるのでした。

とりあえずそれに折り合いをつける仕事が、マーケティングなのでありますな。

(おまけ)

2010/08/23 (月曜日)

モンゴルより帰って、今日から通常出勤ですが、モードはモンゴルのまま。とにかく日本の暑さには体が慣れません。それにしても今年のモンゴルの涼しかったことったら。

日本とウランバートル、距離にしてもわずかばかり・・・飛行機で4時間ほどですから・・・そんなに遠い国でもないでしょうが、何もかもが違います。国民性!といってしまうのは簡単でしょう。大陸の民と島の民、その差たるや歴然です。

古くには、清朝のラストエンペラーを担いで、満州国を築いた?あの勢いのある日本人は(もちろん、良くも悪くもですが・・)どこにも居なくなりました。発展途上の国々に展開していた日本の商社マンたちも影を潜め、僅かばかりのおじさんたちが残って細いパイプを嘆いたり?時には拉致されたり?そんな国際情勢。若い商社マンは、そんなところの赴任が決まると、辞めてしまう?なんて話も聞かれました。海外旅行も行かなくなったのだそう。

モンゴルは国土こそ日本の4倍強と広いのですが、人口は極めて少なく経済的に発展をしてるといっても、マクロで見ればささやかな限りです。しかし眠れる地下資源をねらって大国は簒奪にやって来るのは、昔からの決まりです。

地下資源頼りのこの国にも、荒波は繰り返し押し寄せて来ています。

サミュエル・ハンチントンが「第三の波」を書いて20年が経ちました。民主化も経済も既に20世紀にひとつの終演を迎えたのでしょう。その代表格「日本」は、政治も経済も、先進8カ国に居るのが悲しいほどです。頑張らなければ・・・それにしても規制ばかりが多くて・・・閉塞間の上にモルタルを塗っているのが日本の諸法のように感じます。いやそれでも頑張らなければ・・そう見渡す周辺は荒涼たる風景が広がっています。

消費動向も悲しいニュースが目白押し!あの四条河原町阪急やHMV渋谷の閉店など、あちこちのファッションビルや、もちろんデパートにいたっては・・・・・ガイアの夜明けとか見てても「外食産業のユニクロを目指す!」なんていう270円均一のお店が大繁盛!?してたり。破壊されつくした荒野に残るものはなんなのでしょうか?

なんとかしなければなりません。

さて、ボクも頑張りますかね。 

(おまけ)

2010/08/19 (木曜日)

「大会の余韻にひたる。」

そんな気分は珍しいのですが、特に今回のRally MONGOLIA2010は、過去最高の素晴らしい大会となりました。表彰式は最高潮の興奮。昨夜は役員との打ち上げ会。大会終了後も楽しい行事が続きます。

そうした中、日本からニュースというか新聞記者から問い合わせの電話が数件。さすがにこれほどの世界的なイベントを成功に導く事への評価!かと思えば、さにあらず。旅行業法違反の略式命令に不服申し立て!とのこと。なにせ、拙い衛星を介した国際電話でのやりとり。これでボクの真意が伝わったkどうか?どのような記事となったかどうか?自信が持てないので、こんな時にこんなOVで補足することをお許し下さい。

「不服という言葉が持つ意味での不服ではありません。」

愛媛県警の捜査員も、旅行業法について非常に勉強をして頂き、関係行政機関にも数度の意見を求めるなど、充分な捜査をして頂いたと一定の評価をしています。特に担当捜査員は誠に素晴らしい方でした。誠意有りまた情熱的な青年でした。検察官もまたそうした正義感あるまさに検察官という方でした。。

しかし、大変残念なのは議論する時間がなかったというところにあります。特に略式命令のなかにある旅行業法の解釈についてはいささかの議論のあるところです。いくつかの日本語の正確な解釈、それもまた議論すべきと考えます。

結果的にはその日本語の解釈によるのですが、私の理解では、私どもは旅行業を営んでおらず、従って登録する義務は持っていないというのが主張です。

ことほどさように、疑わしい法令違反で逮捕拘留、拘留延長を期限いっぱいの2度も繰り返し、その疑わしきを罰したという意味において、少しばかりの異議を申し立てたに過ぎません。

法律用語は私の理解の範囲を超えています。不服と言えばすべてにブーイングのようですが、部分的に異議があるという私の持つ印象は伝えてはいただけません。また逮捕拘留の正当性は、また違う闘いとしなければならないのでその部分は割愛致します。そして夥しい広報被害について、また自分たちの今後の名誉回復については、慎重に検討し時間の許す精一杯で主張すべきは主張して参ります。

と、書きながらも、書き終わってもなお、モンゴルの首都ウランバートルを見下ろすホテルの部屋からは、自分の歩んできた半生を考えます。言いたいことも少なくないのですが、休息日のOVにゾーモットで書きましたが、人間には分かるときがあります、その思いを「この地に来れば、それがわかる。」と書きました。世界は狭く窮屈になりました。人と人とが円滑に暮らす為には、さまざまな法律が必要でしょう。業法なんて言うのはまさにその象徴です.モンゴルのスタッフにその話をしたら、まさに一笑です。

人と人は、信頼で暮らし、周囲見渡す限りの地平線と陽炎に、それでも確実な命の根を下ろすということは、そんな日本的な法律が守るような世界ではありません。

今回の事件とこのラリーを通じて思ったこと、それは多くのスタッフたちが寡黙
のうちに教えてくれました。
「信頼する心と、心配する心は、まさに自己犠牲の上にあると・・・」
今大会もボクのことを心から案じてくれ、参加者の安全を心から念じてくれる多くのスタッフが、まさに自己犠牲の上で砂漠に展開していました。まだこんな蛮勇のような世界があることが、とてもうれしくて思い出しても胸が熱くなります。

そうそう、あまりにも寒いので昨日はセーターを買いました。どーよ。

 

(おまけ)

2010/08/16 (月曜日)

「ラリーモンゴリア、パーフェクトなゴール」

軍よりチャーターした大型のヘリがウランバートルに無事に降り立った.美しい砂漠迷彩の施されたボディ。これまでより20%も高い高速巡航能力。何かと運営機材のリフレッシッが課題だったものの、今回の新型?ヘリの投入は大きかったと思う。運営も洗練されて熟成された感じだし、本部スタッフとして参加して頂いてる篠塚建次郎さん、中島祥和さんらの存在感もこのラリーを充実したものに見せる。さらに今後も、ヨーロッパ勢を多く迎えて開催を続けるだろう。

(おまけ)

2010/08/15 (日曜日)

「美しい草原のビバークで。」

今日はアタールという村にビバークを結んだ。それは、ダカールのゴールに近いモーリタニアの2番目の町の名前だ。そんな意味で選んだわけではないけど、とにかくアタールだ。だ。

秋の気配も濃くなったモンゴル高原も今日一日は、本当にモンゴルの夏空が帰ってきた。夜半にビバークを歩くと、上杉謙信が川中島で詠んだ「霜は軍営に満ちて秋気清し・・・」だったかな。そんな感じがして、ラリーのビバークを軍営というのもいかがかとは思うものの、闘いに明け暮れる男たち(女性も少なくはないのですが・・)の姿になかなか感激しきりであります。

僕たちの本部テントでは、篠塚さん、中島さんと、まあモータースポーツの現状を憂いつつウオッカの量が進むのでした。 

 (おまけ)

2010/08/13 (金曜日)

「ここに来れば、それはわかる。」

ここゴビの最南端。さまざまな生命が枯渇しそうな灼熱の大地。しかし不思議なことにこのゾーモットには、木々が生命の尊厳を誇らしげに主張する。どの木も強風と厳しい太陽、冬の想像を絶する苛烈な寒気を数百年いや千年の時を超えて神々の化身のような姿で人間を睥睨している。人間なんてまさに卑小で、矮小な存在だと言わんばかりで。

ボクはこの土地に来る度に、そんな気持ちにさせられるのだけど、不思議と心静かになる.エネルギーが徐々に満ちてくるのがわかる。日本での日々の憂さも、まるで卑小で些末な出来事だと思える。いつも思う.少々のことや金にまつわる些事など、いかようでも良いのだ。最も大切なことは、この木々のように毅然と耐え尊厳を失わないことだ。最も恥ずべきは、足を知らず、人のことを恨んだり嫉んだり、そういうことだと思う。

今回の例の件でも、そしてこのゾーモットに来てなお強く、そのように思う。さあ、ボクはこのあとどのように生きよう。この木々の下で、そう考える。人間は,自然に対しても人に対しても不遜であってはならない.この地に来れば、それがわかる。 

 (おまけ)


2010/08/12 (木曜日)

「禍福は糾える縄のごとし」

昨日デューンのステージを制したドイツ人ライダーは、今日のステージでクラッシュして負傷リタイアとなった。中盤以降のラリー展開に期待がかかっていたのが誠に残念だ。ヘリで近くの空港に緊急移送。1時間後にはウランバートル行きのサーブの新型旅客機でウランバートルに運び込まれた.負傷後3時間半後にはウランバートルに到着するという、これまた運の良い搬送だった。

何事も、このように禍福は、裏表にやってくる。良いと思ってたらとんでもないことに.とんでもないことだ!と思ってることが実は、吉兆だったり・・・いや吉兆といえば料理屋さんじゃなくて、良いことの起きる兆し・・・のこと。そういえばボクの守護神?は吉祥天女。今回もヘリでラリーニ同行している老ジャーナリストも中島祥和さん。まみかと吉兆、吉兆。 (おまけ)

2010/08/09 (月曜日)

「モンゴルスタートしました。」

過去にないルートで構成したラリーモンゴリア2010も無事にスタートしました。なにかと紆余曲折の多かった今大会ですが、アメリカからはダカールでもステージウインの実力を持つジョナ・ストリート(これがとてもいい男で・・・)も参戦。ドイツからは女性ドライバーのステファニーが駆る黒いランドローバーが、かなり良い感じです。そしてヘリも新型機?砂漠迷彩の施された「おおっ」な感じで、ラリーはビシッと締まってきました。さあて、どのような展開になることやら・・楽しみ半分、警戒心も怠らずに。でございます。

まあ長く浮世から離れてたボクは、ここでさらに竜宮太郎になってしまってやれ!まあ日本にはだいぶ嫌気がさしてきてる・・・ということも手伝ってますが。

 (おまけ)

2010/08/03 (火曜日)

「ごあいさつ」

このたびは皆々様に大変ご心配をお掛けいたしました。何かと温かいご支援を頂きましたことを衷心より御礼申し上げます。

本日無事に業務に復帰し、予定通りモンゴルへ参ります。現地でもよろしくお願い申し上げます。

さて今回の旅行業法違反事件ですが、話せば長くなるので追々報告することといたします。もちろん主張もあり、法の理解を巡っては議論するべきですが、その時間も許されないままでしたので、まあ帰国後に丁寧に、もう1冊の本になるくらい書けると思いますので、しばらくお待ちくださいませ。

とにかく、とても元気で良い休養をさせて頂いたぐらいのものです。狭い茶室に座り、ホーキングを読み、宇宙を考え、司馬遼太郎が失意のうちにふるさとへ帰る記者仲間に送った1枚のはがき「故山独座シテ宇宙ヲ論ズ」を、なるほどと思い。差し入れられた大量の本・・・30冊くらいを1日1殺じゃなくて1冊を読んで、足りなくなってまた最初から読み直すという事に・・・

まあ利休のことを考え、美学と嫉妬を学び、ソクラテスの弁明(これは差し入れの中には無かった)を思い、ソクラテスがどう考えて、どう罪についたか・・・驚いた事に司法関係者はこの本プラトンが書いたのですが、その話をしてもあまり知らないようでした。もちろんこんな本も差し入れられるわけではないのですが、不条理を書いたカフカを思い。

また武市半平太の獄中の歌「花依清香愛 人以仁義栄 幽囚何可恥 只有赤心明」花は清香に依って愛せられ、人は仁義を以って栄ゆ。幽囚なんぞ恥ずべきか、ただ赤心の明らかなるあり。・・・・・まあこんな心境といえば大げさですが。

さらに「勝者には悲哀を、敗者には美学を。」
という一文が、「秀吉の枷」の巻末に輝いていました。

とまあ、このような読書と思考の日々でした。

最後に今の心境を素直に申し述べますと「仰ぎて天に愧じず」というところです。常に公序良俗に反することなく、そのつど最善として判断してきたことが違法行為であるのならば、深く反省をいたします。さはさりながら、また闘いもするという思いであります。

 (おまけ)