今日のOVは2話です。
まず「SSER2DAYSのこと。」
このところ涼しさに慣れた体には厳しいSSER 2DAYS!今朝もそして昨日も朝から2DAYSの打ち合わせ。まず「MTBの中止のお知らせ。」これはマウンテンバイクのエンデューロとプロテクターの関係に起因します。どうしても多くのマウンテンバイクの参加予定者が「プロテクターを着けては走れない」とか「SSERはバイク(自転車のことね)が分かっていない。」というお叱りにも似たご意見を賜り、やむなく中止に至りました。聞くところではここのところの自転車競技会での大きな事故が多く?80km/hで集団で落車して・・まあこれはロードの世界ですが・・・裸同然で走ってるので・・とかとボクには想像の埒外の話し。
これまで、いくつかの事故現場と負傷者の手当てや搬送、そしてそのあとの彼らの通常の生活に戻るまでの闘いを垣間見てきた身には、「そうですか。それではプロテクターナシでやりましょうか?!」とは口が裂けてもいえないのでありました。
いつもと変らぬ月曜日のために・・・こうしたことで困難な負傷をしないようにお互いに気を配りましょうね。 そして「今年こそはゲレンデスーパーSS」どうしてもSS1に設定してしまうと、そのあとの展開に大きく支障を及ぼすスーパーSSは、今年は1ステの最後・・つまりSS7と2ステのラストSS8で、渋く用意しておきます。えーえー、照明もなしで漆黒の闇の中のススキの茂みを走って、時折天空の月に嘆息する・・という趣向?
でも月齢を見るとイスラムの月のような、か細い三日月。中秋の名月にはまだ間がありました。
明日が締め切りです。朝のステージは無いので2ステのゴール後は、たっぷりと飲んで?涼しい1000mの高原で快眠!それと「例の事件のお話」なんかもお聞かせしますよって。
あとねレギュレーションがコンプライアンスの強化によって、厳しくなった!というお話がありますが、ご安心下さい。これまでと何も変わってはいませんよ。リフレクターに不安のある方は、赤い反射テープを持ってきててください。
本日のOVの第2部
「コンプライアンスと企業リスク」
ボクはこうしたテーマを良く考えます。というか、ライフワークかもです。企業リスクというより、さまざまにリスクマネジメントをするのがラリーなどを主催するボクの要諦のようなところです。そんなボクにも、思いがけないことがおきます。 まあそれはおいておいて、
人間の経済行動は「利潤動機」に支えられているそうです。経済行動・・・しかしその利潤とは何かというと、「利をもって潤う」ということですからなにやら、潤う・・・という日本語が、妙に妖しい気分で迫ってきます。
ウイキペディアによると「利潤とは主に資本が生産過程や流通過程などの経済活動を通じ、取引後で得られた所得である。」としています。
利潤を追求する、のは企業に課された責務でもあります。しかし逆説的ではありますが、それは同時に大きなリスクを抱えます。
この日曜日に放送のあった「龍馬伝」では、亀山社中の経理担当役の近藤長次郎(元饅頭屋)と、ほかのメンバーとの間でこの利潤に対する考え方の違いで対立が生まれます。まあその対立は、悲劇で幕を閉じますが、若手の企業グループにも類似した事件が良く起きます。
つまり、「なにをするにしても金が必要ながじゃ」と、売買で利益を上げてそれを給与などの経費をまかないたい、という当然の主張をするもと商家あがりの長次郎と、天下国家を語り私利についたのでは、「そんなことのためにやってたのか」と言われかねない。と主張する「武士というのは、食わねど高楊枝であるべき」とする男たち。
長次郎は、どこか彼らを覚めた目で見て、彼らは長次郎をやはり侮蔑します。ことほどさように「金と利潤」というものは、いまだに不可解でややこしい存在です。ちょっと儲けたら妬まれ、莫大に儲けたら尊敬される。そんな人らがボクは可愛そうでなりません。
「儲けたらいかん」「儲けなければいかん」どちらが正しいのでしょうか。 法律でも、税法でも、われわれを縛る多くの諸法もこの問題に関して明確な答えを出していません。
昔ラリーの許可をとるときのある行政官との話。 「公道を使って商売をするとはけしからん」 「いえ、商売はしとらんです。」 「じゃあ、なぜ参加費を取るのか」 「必要最低限の費用をまかなうためです。」 「費用をまかなうとはつまり商売ではないか」 「つまり公道を走るのを商売とするバスやトラック、タクシーらはいかん。ということでしょうか。」 「いや、ラリーは遊びですけん。」 「なに?遊びで道路を使用するのか?道路は遊ぶところじゃないぞ。」 「・・・・・」 「・・・・・」沈黙3分 「どーせい、ちゅうんじゃおらー!」 となったボクが悪いのでしょうか。まあ25年も前の話ですけん。
「遊び」と「ビジネス」この二つもまた「儲ける」「儲けない」論争の相似形であります。どちらかが正しくて、どちらかが正しくない、ということはありません。
正しいことは、見方を変ずれば、正しいことではないという不条理は、企業の利潤追求にある「儲けることと、顧客の利益」が相反するか否かという永遠の課題に取り組まなければならなくなるのでした。
とりあえずそれに折り合いをつける仕事が、マーケティングなのでありますな。
(おまけ)
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