「時間、普遍的なボクのテーマ」
「時間」とWikipediaを引いてみると、あまりものボリウムで書き込まれているのにびっくりする。誰が書いたかは知る由もないが、哲学者かもしれない。
冒頭はこうだ。「時間(じかん)は、できごとや変化を認識するための基礎的な概念である。芸術、哲学、自然科学、心理学などの重要なテーマとなっている。それぞれの分野で異なった理解のしかたがある。」
古代宗教別の時間の概念などにも言及している。
自然の時間と人間の健康なんて見出しもある。 こんな中身だ。
「(略)人間は普段意識している《時間の長さ》の心理的な影響を受けることが知られている。また聞かされる音(環境音)の周期・リズムから心理的・生理的に影響を受けることも多くの実験で明らかになっている。さらに自分自身のその時々の脈拍をリアルタイムで聞いていると心地よい(心地よく感じていることを示す脳波が多く出る)ことも実験によってわかっている。もしも仮に秒の長さが現在の設定よりもいくらか長く設定されていて、人間の脈拍よりも十分に長くなっていたなら、秒針の音は人をもっとゆったりとリラックスさせるものになっただろう、と指摘されることがある。
現代生活の人工的で短かすぎる時間による過剰なストレスに苦しめられている人は、自然の時間で生きる生活を送ると(たとえば人工的な時間を表示する時計類は身体から離して一切眼に入らぬようにし、自然の中で暮らし、夜は照明を用いず日没後すみやかに眠るようにし、日の出にあわせて起床し太陽光を浴びるようにすると)、やがてストレスから解放され治癒される傾向がある、ということが知られている。」
時間の向き 、なんていう項目も「時間は未来から過去へ流れている、とする時間観」として興味深い。
ユダヤ・キリスト教的な時間観の枠内だけで育った人には意外に思えるかも知れないが、その枠をとりはらって少し考えてみてみると分かるようになるという。以下のように解説されている。
現在は一瞬で過去になります。今、現在だったことはちょっと前の未来です。今現在やっていることが、1時間後には過去になります。つまり現在が過去になるのです。当たり前のことですよね。現在の行為が過去になるのです。つまり現在の結果が過去です。あなたのいる位置が現在とすると、あなたに向かって未来がどんどんとやってきては、過去へ消えていっているわけです。
一方で、過去から未来へと流れているとする時間観(一神教的な時間観)の記述も当然でしょう。
西欧人はキリスト教的な世界観・時間観にどっぷりと漬かって生きていることもあり、時間の流れに関しては固定観念を抱いていることが多い。たとえば“誰もが時間は一方向にしか流れないことに気づいている”などと、(学問的に見て明らかに不正確なことが)西欧では主張されることがある。
とまあ読み進んでいくうちに、だんだん訳がわからなくなりますが、時間をかけて?深く読んでいくと、こうしたもの(Wikipediaね)からも、得るべきものが小さくないことに感動します。
「時間」当たり前の概念も、実は切り刻んでみると、いかにわれわれの日々の中で本当に大切なものかがわかります。
最近時間が立つのが早くなった、とか「もう金曜日、もう週末」とお嘆きのあなた。子供のころのように、待ち遠しい週末になるにはどうしたら良いかの様なヒントが隠されているかもしれません。
きょうの一枚
映画「TIME」
チェック:テクノロジーの発展によって老化を克服し裕福な者は永遠に生きられる一方、貧しい者は寿命のために働き続けなければならない近未来を舞台にしたアクション・サスペンス。監督は『ガタカ』のアンドリュー・ニコルが務め、斬新な発想で時間に支配された究極の格差社会を描き出す。主演は、『ソーシャル・ネットワーク』のジャスティン・ティンバーレイク。共演には『マンマ・ミーア!』のアマンダ・セイフライド、『ダークナイト』のキリアン・マーフィら多彩な顔ぶれがそろう。
ストーリー:科学技術が進歩したことにより老化現象を解決した近未来、25歳で生体の成長が止まると余命はあと1年という社会が構築されていた。富裕層は寿命を気にしなくていい一方、貧しい人々は寿命を延ばすためにあくせく働き続けなければならなかった。貧しい青年のウィル(ジャスティン・ティンバーレイク)は、時間と引き換えに裕福な男性を殺した容疑を掛けられ、追われる身となってしまい……。
まあ先にご紹介した「男と女」と「男と女2」も20年という時間をテーマにしていたのですね。
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