「最近のボクの思想とバイクバイクバイクその13、、」 〜バイクに変な思想で語りかけるな〜の巻
最近何故だか道家の思想いわゆる老荘思想や、儒教思想を少しずつ読んでいる。 60の手習いである。 なんだ、もっと若い頃にこういうことに気がついていたらなあ。。なことが多いのが楽しい。後悔をするのが楽しい。こう気がつくのは実に重要な事で、人は知らない事や間違ったことをそのまま放置して忘れ去ってしまっている。 少なくともそうしたことに気がついて、少し反省したりする態度が人間をまろやかにする。。自慢してる。。
よくもあんな古代にそうした考えが、湧き、そして醸成したのかと不思議になる。今は情報が多すぎる。これを整理するのは至難の業であって、これを孔子が生きていたらなんと見るのだろうと思う。
たぶん、 「情報を多く得ようとする者は、大切なものを失い。情報をいらないというものは大切なものに気がつかない。」
とか言うかな。。。
さあて、バイクの話しだ。BMWからnineTベースのスクランブラーが数種出るだろうということは、すでに知られていた。今日の一枚などがそれだ。 「いいじゃん!」 とわけもなく飛びつくのだが、ちょっと考えたい。 なぜいまスクランブラーか?
スクランブルとは「混ぜる」という意味。そう、あなたみたいなタイプだ。スクランブルエッグは、玉子焼きを作ってて失敗したことから出来がった。すいませんこれはウソ。 スクランブルとは緊急発進のことであるし、アメリカンフットボールではQBがレシーバーが完全にフリーになっていないなどの時に、自らがボールをキープして前進を企てることであり、なんとなく勇ましく魅力的なワードである。
そもそもオートバイのスクランブラー化は、おそらくだがバイクの進化の枝分かれの過程で、当時まだ道路の多くが未舗装だった時代のロードバイク(というカテゴリー感もなかった)に、今でいうオフロード性能を与えたものだ。つまり完全にオフロードバイクがカテゴリーとして完成し、さらに細分化を続けてきたいまの、70’sへのファツショントレンドとしての一時的な回帰志向でしかない。
おそらくBMWとしてはやりたくなかったろうと思う。RnineTは、それに近い性格を与えられてカスタマイズベースとしてリリースされた。本当はそれもやりたくなかったのが本音。。でも時代には叶わなかったか・・・ボクの説いた今日のその論語もどきでいけば、マーケットを知ろうとすればするほど肝心なものを失う。じゃあ好きにするわ!とすれば失う前の大切なものの存在にさえ気がつかない。ちょっと余談が過ぎた。
アドベンチャーモデルで覇権を唱えた(パックスBMW−ナ??)BMWとしては、トレンドセッターであり続けたいという野望を〜つまりそれこそが大きな利益を生む〜持ち続けていた。
まさかこっちの方向にトレンドがこんなに早く展開するとは思わなかった。それが誤算だったろう。DUCATIのスクランブラーが、70年代のあの模索が続いていたモーターサイクル界に与えた衝撃を知る経営者はいないのだが。なんとなく気になって仕方無かったろうからいち早くそうできるモデルRnineTの存在が、まるで計画されてたかのように時代に追いつけそうな気配をかもしただけだ。
このバイク売れると思うけど、本当にどうだろう。スクランブラーを謳うには排気量が大きすぎるし、スクリーンやカウルなどあったほうが良い。HP2の出自とは待ったくことなる方程式で生み出されては、セールストークも出てきはしまい。「なんとなく、R80G/Sへのオマージュです。」とでも言うならボクはその80G/Sが手元にある。
さあ、ボクはどーする?
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