Organisation Voice 2015/04

 



 
2015/04/27 (月)

 

「最近のボクの思想とバイクバイクバイクその13、、」
〜バイクに変な思想で語りかけるな〜の巻

最近何故だか道家の思想いわゆる老荘思想や、儒教思想を少しずつ読んでいる。
60の手習いである。
なんだ、もっと若い頃にこういうことに気がついていたらなあ。。なことが多いのが楽しい。後悔をするのが楽しい。こう気がつくのは実に重要な事で、人は知らない事や間違ったことをそのまま放置して忘れ去ってしまっている。
少なくともそうしたことに気がついて、少し反省したりする態度が人間をまろやかにする。。自慢してる。。

よくもあんな古代にそうした考えが、湧き、そして醸成したのかと不思議になる。今は情報が多すぎる。これを整理するのは至難の業であって、これを孔子が生きていたらなんと見るのだろうと思う。

たぶん、
「情報を多く得ようとする者は、大切なものを失い。情報をいらないというものは大切なものに気がつかない。」

とか言うかな。。。

さあて、バイクの話しだ。BMWからnineTベースのスクランブラーが数種出るだろうということは、すでに知られていた。今日の一枚などがそれだ。
「いいじゃん!」
とわけもなく飛びつくのだが、ちょっと考えたい。
なぜいまスクランブラーか?

スクランブルとは「混ぜる」という意味。そう、あなたみたいなタイプだ。スクランブルエッグは、玉子焼きを作ってて失敗したことから出来がった。すいませんこれはウソ。
スクランブルとは緊急発進のことであるし、アメリカンフットボールではQBがレシーバーが完全にフリーになっていないなどの時に、自らがボールをキープして前進を企てることであり、なんとなく勇ましく魅力的なワードである。

そもそもオートバイのスクランブラー化は、おそらくだがバイクの進化の枝分かれの過程で、当時まだ道路の多くが未舗装だった時代のロードバイク(というカテゴリー感もなかった)に、今でいうオフロード性能を与えたものだ。つまり完全にオフロードバイクがカテゴリーとして完成し、さらに細分化を続けてきたいまの、70’sへのファツショントレンドとしての一時的な回帰志向でしかない。

おそらくBMWとしてはやりたくなかったろうと思う。RnineTは、それに近い性格を与えられてカスタマイズベースとしてリリースされた。本当はそれもやりたくなかったのが本音。。でも時代には叶わなかったか・・・ボクの説いた今日のその論語もどきでいけば、マーケットを知ろうとすればするほど肝心なものを失う。じゃあ好きにするわ!とすれば失う前の大切なものの存在にさえ気がつかない。ちょっと余談が過ぎた。

アドベンチャーモデルで覇権を唱えた(パックスBMW−ナ??)BMWとしては、トレンドセッターであり続けたいという野望を〜つまりそれこそが大きな利益を生む〜持ち続けていた。

まさかこっちの方向にトレンドがこんなに早く展開するとは思わなかった。それが誤算だったろう。DUCATIのスクランブラーが、70年代のあの模索が続いていたモーターサイクル界に与えた衝撃を知る経営者はいないのだが。なんとなく気になって仕方無かったろうからいち早くそうできるモデルRnineTの存在が、まるで計画されてたかのように時代に追いつけそうな気配をかもしただけだ。

このバイク売れると思うけど、本当にどうだろう。スクランブラーを謳うには排気量が大きすぎるし、スクリーンやカウルなどあったほうが良い。HP2の出自とは待ったくことなる方程式で生み出されては、セールストークも出てきはしまい。「なんとなく、R80G/Sへのオマージュです。」とでも言うならボクはその80G/Sが手元にある。

さあ、ボクはどーする?

 
2015/04/22 (火)

 

「バイクバイクバイクその12か13」

まずは超接近のTBI2015のオハナシ。
東京スタートは富士山の裾野にワープしたことはお伝えした。
それに異常気象がもたらした豪雨などの災害は、
国内の山間部に大きな爪痕を残したままになっている。
爪痕は、むかしほどすぐに復旧できない。
おのずと走るところが限られて、ルートは変更変更を余儀なくされる。

四国の林道は、毎夏の豪雨でも被害が少ない「丈夫な林道」が多いのだが、
それでもかなりダメージを残したままである。
こうして直しても直しても崩れる林道ばかりで、
その費用を考えたときに放置したくなるのではないか?と疑うことにも。

人口減少が続き、過疎が加速する(シャレのつもりで書いた)
都市部に人口が集まり、地方は「創生」しなければならないほどに疲弊しつくした。
いっぽうで「観光」が再生の担い手と考えてる愚がある。
観光地にはお金が落ちて、観光整備して中国語やハングル語を併記して、
アナウンスも3か国語だ。
世界中でこれほど観光客に媚びて来て貰いたい国などあるまいと思う。
TAXIの運転手も「ニイハオ」とか言う。
ボクもパリでTAXIに乗って「コンイチワ、シャチョー、ナカソネサン」
とか連呼されたときは、いやーな気分になった。
「ほーそうか?じゃあ」と日本語でまくしたてたら運転手は不機嫌になった。
そんな程度だ。
おもてなしなんて、しなければならんと言われて教育を受けてする事に、
心があるとは思えない。
観光地になりたくない!という選択もあってしかるべきだ。

どーせ、そのうち観光の質も変わり、中国人も爆買いに来なくなる。
だって日本人もパリのブティックに列を作らなくなっているし。
その時には、また違うことを右往左往するのだろうか?
まことにお寒い。。

あれ、こんなこと書くつもりじゃなかった。。

そういう意味でぼくは四国の林道は観光資源(あれ?)だ、と言ってきた。
だれも振り向かなかったけど。

まあ、そんなこんなでお天気もよさそうなGWは、絶好のTBIDAYSになりそうな予感。
思いっきり走り、愉しみましょう。
最近、天気には自信!のSSER!!

で、ボクのバイク選びは6月くらいまでには答えを出す予定なんだけど、
なんだか決まりそうにない。
ABSがついた?ようなフィーリングの80G/Sで走ればかなりご機嫌だし、
あとは全く乗る気を刺激しないR1200GS-Aをナントカするくらいか?
と考えながら。

「そうだ、一回ばらしてみよう。」

とはじめたところでまとまった時間はなく。
でも少しずつ進めると、いまは歯ブラシで細かなところに侵入してる、おそらくタクラマカンの微細な砂などを落としたり。。。

「ああ、なんと愉しい。。。」

久しぶりだ。
なんたって2007年モデル。
先ずはどうなることかオタノシミニ。

じゃTBIで

きょうの一枚

大清掃中のR1200GS…ガード類やパニアステイを全部外せば軽いんじゃないかなあ?とスクランブラー化も視野に入れて。。。


 
2015/04/20 (月)

「さて、TBI」

TBI2015.試走も終わり、コマ地図描きが急ピッチ。最近は印刷に出さずにすべて自家制作?のために、締め切りがルーズで最後は決死の徹夜!!になりがちです。そんなことをしてると、つまらないミスが生まれるので、そうはならない様に気を付けなければなりません。そうはならないとは、すべて予定より前倒し前倒しで進めて行く姿勢です。
「誰が!?どの口で!?そんなこと言ってるの!?」と叱られそうですが。。。
実はボク、締め切りが来てから仕事wするタイプなんです。
だから周囲も「サバ」を読んで1日2日は早めに締め切りを設定するのです。
ですが、そんなぼくには通用しません!

「今日締切ですよ!」
ボク「アイヨ。」
「大丈夫ですか?」
ボク「大丈夫大丈夫・・・」

この2回連呼するのは「ダメ」なときです。ちなみに「ゴメンゴメン」も謝意が無いときです。

ところで少し脱線しますが、世の中では
「ああ、今日の。。。うーん、行けたら行くわ!」
という返事は「行かない」ということらしいんだという話をしたとき
「いや、案外、行けたら行くわで来ますよね。」
と、ボクは褒めてもらいました。

つまりぼくの場合「万一いけなくなったときに悪いので、行けたら行く。。というふうに言ってる。」ということのようです。

で、話を戻します。締め切りとサバの関係。

サバを読むのというのは、語源としては以下の三つのうちのどれでしょう。

1.誤差の幅からサハバ転じてサバと言うようになった。
2.サバはたくさん獲れるので、少しいい加減に数量を言うようになった。
3.産婆さんの数が足りないので、多目に言うようになった。

答えは多分2です。またはいたみやすい魚なので、少し多めに言っておかないと。。。などのようです。

で、いつもさばを読まれる身としては、約束事の実は曖昧さに気がつき始めます。約束は少しくらいたがえても、先方でそのマージンというかアロアンスは取っているのだろう、と言うふうに考えるようになります。
それで迷惑をかけるのですが、最近のボクは人が変わったように。

締め切りに間に合えばいいという考え方ではだめだ。締め切りよりも数日は前に出来上がっていなければいかん!とか言い出したので周辺はもう大変。
決められた約束の日よりも何日も前から「まだか、まだか」と催促する側に立ち位置を変えてしまったボク。

飛行場に行くのも「何回も飛行機を待たせた・」なんてうそぶいていたのに、最近では国内線でも2時間は前に行く。

人は変わる。
で、どこがTBIのお話かね。

近々バイクバイクバイクその12と、直前TBI情報の二本立てで書くことにしますよ。

きょうの一枚

ボクの好物は、鯖寿司。特に焼き鯖寿司。。ああ鯖街道。。今回のTBIは柿の葉寿司が。。。


 
2015/04/07 (火)

 

 

 

「BIKE!BIKE!BIKE・・・・その11くらいかな。」

ボクはTDRの砂浜で、R1200GS-Adventureを押した。
押しながら激しい眩暈のような、懐かしい遠い時空を超えたあの思いが蘇ってきた。
そうだ、あれは2007年。敦煌を出発して玉門関。魔鬼城を抜けて広大な東タクラマカンに突入した時の青い空を思い出した。
ボクタチの6台のGSは砂との格闘に疲れ果てていた。

まるで助けを呼ぶことのできない人跡の絶えたシルクロード、もう踏み跡もないと言われた天山南路。さすがにボクは「死」を覚悟したりはしないけど「まあ、なんとななるし、なんとかする。」とは思っていたけど、空の青さだけがやけに眩しかった。
空に一筋もの飛行機雲も、もちろん航空機の機影も見えない。そうなるといつも思うのは「ひょっとして、いまタイムスリップして数世紀も過去の砂漠でのたうちまわってるのではないか?」という恐怖だ。
ここを抜け出して、村に付いたら裸の部族が怪しい祭礼をしてたらどうしようか?そう感じることがあったら、いまあなたのやってることはアドベンチャーで、またがってるのがバイクであるとすればそれがアドベンチャーモデルだ!と言い放ってもボクは一寸の異存もない。

人が住んでないエリアを旅するのはリスクだというが、そんなことはない。それがアドベンチャーだ。
はやりの「アドベンチャーモデル!」とかいうセンテンスを聞くと、なぜか肌が粟立つくらい恥ずかしい。まあそれはこれまでに書いた。

押しながら巻き上げる砂が髪の中に入り込んで、気持ち悪いけど、何か「ウフフフ・・・」と楽しかった。そうだ、楽しかったのだ。

車重は260s、そうか260sかあ。。。
と思いながら「待てよ、これだけ重いのに260sくらいしかないのか?」
実は不審に思い始めた。
ガソリン33L。。。仮に乾燥重量だと220s台・・・・なのだろうか?
このマシンは実はタンクの大きさに騙されて、その巨大さから「重たい」と勝手に思い込んでるだけなのか。。。
とブツブツひとりごちながらランクルに乗って砂の中を駆ければ心はゴビかテネレに飛んでいける。その気分は確かにアドベンチャー・・・
そう考えていた。

ところでボクのR1200GSAは2007年モデルだ。。
このモデルはまだデバイスが少ないのか256sだ。パワーも125PSではなく、100PS。。
乾燥だと225sとしてボクの目指す乾燥200s以下にはわずかに?25s軽量すればいいじゃないか!

そこで考える。考えるゆえにわれあり、だ。

あの重たいガード類は全部で何キロくらいあるんだろう。エンジンガード、タンクガード、アンダーガード。。パニアステイ、リアラゲッジやグリップ。それに巨大スクリーンも重くはないけど巨大さと重さの演出には一役も二役も買っている。それに何十回転倒したか忘れたけど、タンクガードのパイプには傷はない。。でもスクリーンはひどく割ったなあ。。

マフラーも軽くして。。タンクも75みたいなボクシーなものに変えれないかなあ。。でもあのコンピューター制御と戦うのは骨が折れるなあ。。。

とおもいながらELSEE佐々木さんにちっちゃなスクリーンを訪ねてみたりし始めて、ひょっとしたらアドベンチャースクランブラー化計画が・・・・

「よし!」
と新しいチャレンジ目標を発見。
新しいバイク選びは、もう少し時間がかかりそうになったよ。