Organisation Voice 2015/02

 

 


2015/02/27 (金)

 

 

新連載「バイク!バイク!バイク!ボクが新しいバイクを買うまで・・・その3」

この連載が、新しいバイクを買うまでなら、少し不定期にしないと。。。
と心配しながら3話目を書いている。

ここまでのファクター
1.目が悪くなった。
2.乾燥で200kgを切りたい
3.BMWの悪口を書いてしまった。

まあこの3点が、もうそう多くは残されてはいないバイクライフの掉尾を飾る?
バイク選びにどう絡んでくるんだろうか?
自分でも興味がある。
「ワクワク」しながら書いてるのだ。

巷ではDUCATIスクランブラーが出るという。それはMENSのファツション誌にも紹介されてる。それにしてもファッション誌のバイクの紹介はお寒い。。特に50代以上のファッションをうすっぺらにバイクを語ってほしくは無いけど、編集長はRnineTを買ったのだそう。。

で、そうした雑誌の紹介が、なにか食指をピタッとストップさせる。
チャラジーとかってまた変な、とんでもなく変な日本語を発していて。。。
まあそれはいいとして、その記事。
海外試乗に招待されて・・
「いまだにそんなことをして、メイカーのお先棒を担いでどうする?」
とひねくれたボクは思う。

でも若い日に乗ったデスモの450や900の、ほんの少しだけ魂を揺さぶる感覚は忘れていない。吸気音さえ忘れがたい。。
「よしドカ!」
とWebサイトを見に行った。
「最近はどんなラインアップなんだ?」
と。

スクランブラーは特集ページで、マーケティングのお手本のような構成で誘惑する。
っまあ、スクランブラーも候補のひとつにあげてても良いかなあ。。。
でも、なんか違う感じがするなあ。この違和感はなんだろ?
ザワワとするこのザラッとした感じのことだ。。

ああ、そういえばハイパーモタードが出たときに「これ買おうかな?」と思ってたことを思いだした。まだあるのかな?
「おお、あるあるまだラインナップされてる」

でも事務所の近くのカフェのオーナーと思しき若者が、汚れっぱなしで止めてるハイパーモタードを見るにつけ、、なんかフレーム太くないかあ?もっさりしてて写真で見るような切れは無いんじゃないか??と良く思ってた。
だから、案外印象が悪いのだが。。

「おっ」
ハイパーモタードSP
乾燥171kg
テスタストレッタ11度、L型2気筒もちデスモ、821.1cc
マルゾッキにザックスにカーボンパーツむきむき。。。

「これやな。これに決めた。」
でも
「若くないか?で、そんなの買ってどうするわけ?乗るの?ほんとに」
「買って2,3度乗っては・・・じゃないの?」
と悪魔の声?いや、正しく物事を判断できる良心の声か?
これが人生60年。バイク歴おおかた50年の失敗の繰り返しを知る心の声だ。

「それに、だいたい似合う?おまえ体重91kgやで。。」
「・・・」
「それにウエアは、いま全部BMWだろ?革ジャンも、ラリー2と3と2セットあるぞ。どーすんだよ。」
「・・・」
BMWのウエアコレクションという名の「囲い込みマーケティング」にまんまとはまってたボクは「ふっ」と、目が覚める。

そういえばよく言ってた。
「バイクなんて数年に1回買い替えるんだけど、その間にバイク屋には良く来るでしょ。そこでロゴマーク入りのウエアや小物を売るわけ。。BMWのウエアが一そろい揃えば、ほかのメーカーの台頭に対抗できるんだ。だからもう少しプライスラインを下げて売るのがいいんじゃない」
て話しだ。

そこで、いまはきっとメーカーロゴをあまり見せないウエアのほうが良く売れるんじゃないんだろうか?と思う。

DUCATIに傾斜したぼくの心を引き留めたのは、水平対向エンジンでもなく、赤い塗装の色でもなく累々とあるBMWのウエアだったかもしれない。

でも、やはり希少を尊びたい。

つづく


2015/02/26 (木)

 

 

 

新連載「バイク!バイク!バイク!ボクが新しいバイクを買うまで・・・その2」

昨日から連載?を始めた「ボクがバイクを買うまで編」を
毎日(ほぼ)連載すべしという命が下った。
実は、本当に目が悪くなった。それも選択を逡巡させている理由の一つだ。。。
まあ、見えない。老眼もひどいけど、目の病気だ。

ボクが最後に買ったバイクは2007年夏。
だからおおかた10年もの長きにわたりバイクを買わなかったことになる。
おそらく、はじめての間隔。。
その最後に買ったのは
BMW R1200GS Adventureだ。
まとめて3台買ったのはちょっと異常なお話し。いま1台だけ手許にある。
それで日本からヨーロッパまでを2度、チョモランマやタクラマカンも行った。
まあこの上もないバイクだ。
しかし、この重さは果たしてアドベンチャーマシンたり
えるのだろうか?常にそう考えていた。
アドベンチャーは、ジャングルの泥道を一人で走ったりすることをイメージしたら
喉が渇き絶望的になるではないか?

これを真似てアドベンチャー!というカテゴリーが、
本来の意味を少し違えてだけど確立してきたことは否めない。

あとは、もちろん1985 BMW R80GSもある。
一時的に留守をしてたことがあるけSSERのご神体だといううわさもあるが、
あながち間違いではなかろう。

hpのパソコンを買うと言って誤魔化してたHP2は、ローリーに嫁いだ。
もうあとはモンテッサ250とDUCATI 125Regolarita・・・しかない。。。。。
「しかない!だあ。。」と叱られるかもしれないけど。。。

だから普段使いの通勤や、さぼりに行ったりするバイクが欲しいんだ。
ETCもつけてけて、いまの市内の事務所から高速で川内のSSERの本部まで行くと見せかけて、
高速を果て無く走って山に少し向って蕎麦なんかを食べに行きたい。

ということで昨年は、たぶん市場で売れずに困ってる(だろう?)
BMW C600かVespa 300GTSにマジで絞り込んでた。

いやマジで。。でも「どちらも似合わないからやめたほうが良い」と、
ボクがそうかなと思ってることを突っ込まれた。それはまあ懇願にも近かったから・・・

確かにBMWのスクーターは見たらRTかと思うくらいでかいし。。
スペック見ると「ぎょへー」な重さ。
なら車重は200kg以下にしようか・・・
そう決めるとフラットツインはかなり厳しくなるなあ。。

Vespaは、オレンジのGTSがいいなあ・・・なんて思ってるうちに、
12インチじゃ、やっぱりいかんのじゃないか?と乗らずに逡巡の日々。

そんな時にカブが届いた。
「オー、なんと素晴らしい」
早速リアサスを変えて、毎日の通勤快足に。。
しばらくはこれで
「なにかあたらしいやつ・・・」
という、とりあえずの物欲は収まったかに見えた。

そんな時にBMW R nineTが出たので見に行った。
まだ乗ってないけど。良いらしい。
でも「どこが良いんだろか?」
解らなかった。
雑誌を読むにつけ、そのマーケティング戦略が鼻につく。

あの純正を尊ぶBMWが放ったカスタムの素材としてのお話を聞くと
「BMWは、現代のムーブメントに迎合してる。」
これ以上まだ売りたいんだ。
日本のメイカーがかつて落ちた陥穽に気がつかなければならない。

だいいち高速道のSAは、GSだらけだし。。
「それ乗って、どこ行くんですか?」
とマジで聞きたくなる。

ボクのぼろぼろのAdv.は恥ずかしくて近くに停められない。
バイクは、バイクとしての喜びの前に、
見せ合って喜ぶという露出志向?が強くなったんだろうか?
いやそれは前からあるにはあったけど。
せっかく顔を隠して走れるというのに。。

希少を尊ぶ、というのも今の時代にはガリガリカスタマイズ以外には
存在しないんだろうな。。とBMWの心配なんかしてる。。
おまえがしてどうなる?

つづく。


2015/02/25 (水)

 

 

「もう1年も前から続いたバイク選び」

告白すると、こんなにバイクが買いたいと思ったことも数年ぶりです。
そして「何を買うか?」で結論が出ないなんて、初めての経験です。
まあその間に東温モータースで中古の黒いカブを持ってきてもらいました。これが空腹に火をつけた感じもするのですが・・・

先日のことスガワラサンから電話・・・
「アルゼンチンから帰ってきて、時差ボケで体力が無くって、自宅の4階まで階段を上がるのが大変なんだ。。で、2日前にXR230に乗って、あちこちへ行ったら、あら不思議。。階段なん4階まで飛ぶように上がれるのね。。なんでかねえ。バイクって不思議だねえ。」と・・・で、ボク
「このまえDUCATI125で鳴門から四万十まで走ったんですが、なんとそのあと元気になって。。。」

そこで考えたのが流行のインフォマーシャル(っていうのかな?)
朝6時ころテレビを点けたら
「今日はオートバイの紹介です!!いつもは階段を上るのが億劫な73歳のSさん。バイクに乗るとあら不思議。。元気みなぎる若者に大変身!!それに見てくださいヘルメット姿は30代!!いまならお値段ウン万円。いや、ちょっと待ってください。いまから30分以内ならもう1台お付けして。。。」

いや、こんなこと書こうと思ってたんじゃないんです。
この年になってのバイク選びの楽しさと悲しさ、難しさと面白さを書こうと思ってるのでまた近々。




2015/02/12 (木)

「春、だよ。」

建国記念日の昨日、現場を抜け出し自転車を走らせて集合場所の県立美術館に。
この建築物はボクは大好きなのですが、あまり有名な建築物には入れてもらえてないのでしょうか?さまざまな遺構が出てきて設計制約は大きかったことでしょう。そして、美術館の前には、今回のツイードランのメンバーが。。趣旨は、まあDiscover Matsuyama・・・派手なレーシーなウエアじゃなくて、ツィードを着てクロモリフレームの自転車に乗って、松山市内のあちこちを撮影しながら回ろうという企画。

全く思いがけなく、それは愉しくて。
新発見。
建国記念日だということで護国神社もルートに。
そして最後は道後温泉。

まだ浅い春の日を、わずか3時間にも満たない時間でしたが、楽しく過ごしました。
2015はバイクに乗る!というテーマの第一弾は思いがけずエンジンのないバイクでしたが、「楽しい」とはどういうことかを、ほんの少し学ばされた気がします。。


2015/02/06 (金)

「TBI2015を語ろうか。」

2月の声を聞くと、四国路は春。
常套句的に言えば
「伊予時に春を告げるお遍路さんの鈴の音が・・・」
ということなのです。

そしてそれはボクタチには、TBIのスタートの合図でもあります。すでに「湯布院2DAYS」は試走も終わり、静かに準備が進んでいます。

そればかりかこの週末には、その湯布院で「高齢の」、じゃなかった「恒例の」耐寒キャンプ大会が開かれます。
露天温泉付きのキャンプ場ですから、まあ大分良いとこ!ではあります。

さて、本題はTBIのこと。
パリダカがはじまったのが1979年(写真)第1回オアシスラリー!で、TBIはそれを追うこと10年後の1989年に第1回大会を記します。

オアシス・ラリーをスタートさせたのはティエリー・サビーネ31歳。ボクはTBIスタート時は33歳。と言う今では考えられない若さの暴走?の一種のような始まりだったということです。

もちろん抱えてる問題の大きさは格段に違いはしましたが、大きな夢に向かってゆっくりと進み始めた実感に満ちていました。

そして、いったい何千キロを走ったのかわかりませんが。1大会2000kmとしても、試走と本番で地球を何周もするほど駆け抜けました。
走るほどに、日本の原風景たる山村や村々は、まるで「日本むかしばなし」のように可愛らしく、愛おしくて、心を動かされそれは30年を経ても変わりはありません。

山間部の隘路を走るということは、そうした価値感をまさに共有して、日本人としての感覚を研ぎ澄ます、またとない時間でした。いや、いまも続いていますから、またとない時間です、と言い直さなければならないでしょうね。

高速道路や鉄道の旅とはかなりかけ離れた、点と点を結ぶ旅では得られない、なんというんでしょうか膨大な時間と空間が織りなす、不思議な合成物のような巨大で温かい時空に抱かれるような感覚を覚えるのです。

徐々に現実から遠ざかって行く感覚。それが摩訶不思議なTBIの魅力なのではないかなあ。。。なんて考えています。