Organisation Voice 2014/04

 

 

2014/04/16 (水曜日)

「ステキな晴れの日々に」

今年の数々のイベントのお天気を占う、SSER最初のイベントTDRは良く晴れた。
真っ白い灯台と、青空。
あの吹雪だった3年前のTDRの年は、1年中も雨と嵐に打ちのめされた。
そしてやっとめぐって来た昨年もTDRが晴れたおかげ?で、
ほぼすべてのイベントが晴れた。
そこで、今年も1年、イベントたちは「晴れ」るんだ。ということにした。

なんたって30周年だ。
コマ地図もほぼ書き終えたTBIこと霧島4000!
あとは雪に閉ざされた林道アタックチームの最終報告を待つのみ。
きっと素晴らしい天気の霧島4000になるだろうなあ。

少し景気の上向いていた昨今には、良いようでも少し困ることが発生している。
実は「霧島4000」ほぼフルグリッドの60台(定員だね)だったのだが、
「急に休めなくなった?」
「えーほんと?」
「フル操業で、GWもカレンダーどおりにしか休めなくなったよ-」
という方が急増中!!

でもまあ、そこはSSER。皆さんの苦しい胸のうちは承知。。
昨日も今日も、霧島4000の作業をしながら青空に映える日本の山々や、
林道や、岬や、ビバークの空気などを想像しては
「きっと素敵な晴れの日々が、来るんだろうなあ」
と思うことにして
もう少し準備に専念しよかね。


2014/04/07 (月曜日)

「30周年・・・石の上にも30年」

東京プリンスで、30周年記念の小宴を開くこととなって、そこのオープニングに流すPVを、いつものように社内制作をするということになった。
30年の記憶を3分くらいにまとめるというのも容易ではない。
そしてボクはそのナレーションを書かなければならんのだが、これが実に難しい。
他者のものを聞き取りしながら書くのは、
まだ易しいのだが自分の事となりとホントーに難しい。
良いように書くのもあれだし、へりくだり過ぎて「まことに、粗末ですが・・・」
と書くわけにもいかない。
という事で、どんなものになるのかは、時間とも戦い、
心とも戦わなければならないので、陳腐なものになってても笑わないで。。
本人たちは大まじめなのだから。

30年は過去には「企業の寿命」といわれ、ひとりの人間が就職して定年退職するまでの時間だ。
その入社を夢に見て入った企業(若しくは産業)は、隆盛を極めてるので志望して入社するのだが・・30年後には見事に斜陽産業になっている。斜陽ならいいのだが存在していない場合も少なくない。

近年は、そのサイクルはさらに短くなり、ひとは人生に何度も職を変えなければならなくなった。こうして「一生をかけてする仕事」はかなり厳しくなってきた。
それにしたがって人材の流動化もしなければならないので、非正規だとか正規社員だとかという概念も、さらに大きく変わる。
変わらなければ、生き残れない。

石の上にも3年、とはよく言うけれど、3年は長すぎる。
半年か1年で答えの出ないものは、事業としては厳しい。
なのに30年。いささかも長きに過ぎた。
変わらなければ、は強迫観念になってきた。

そうして20年を超えたあたりから「変わろう」「変えよう」の掛け声の日々だった。
つまりそれも、ボク流に言うと「変わろうとしないから変わろうと言ってるにすぎなくて、変えろ変わろうとはまた、変わらないことの証左にすぎないのだ。」
ともいえる。

ところがいまナレーション原稿を書きながら思う。なんだ30年間くらい。そんなものは変わらなくても良い。変わろうとするエネルギーよりも陳腐化を受け入れて変わるまいとする意志こそが、実は時代を切り開くのではないかと思っている。
右往左往しているのは、実は「時代」という、まあメディアが作り出している幻影にすぎない。
それに踊らされる若い経営者の群れ。

先月、講演会で聞いたファンドだかの若い経営者の「人生は、変えられる。」
「毎日このままの生活でいいんですか!?」という絶叫めいたアジテーションに感じた「いいんだよ、それで。」を30年費やしたボクは、いまいちど「それでいいんだよ」と言おう。

その講演者に送るのが、今日の一枚

http://www.foxmovies.jp/life/