「モンゴルへ。」 桜の中、試走が続いています。昨日は気持ちのいい日曜日で、特にはかどって充実。2年前の台風の被害のあとのTBIでは軒並み不通だった四国の林道群が、まるで生命力があるように生き返っています。なんとダート200kmオーバーなんて1日も現れそうで、ハードで美しい旅になることは請け合い!!です。
一方あわせて準備の進んでいる「北海道4デイズ」と「BTOU2007」今日はBTOUのお話を少し。まず、ケース2のプレエントリー応援企画がスタート!!詳しくはコチラで、来週はウランバートルまで行って参ります。BTOU2007は、途中2年間のお休みを経て、今年11回目で13年目の大会(ラリーレイドモンゴル時代から通算)です。特にこの90年代後半から近年の、世界における環境などに関する新しいパラダイムの中で、「クロスカントリーラリー」のあり方を模索し続けてまいりました。そういった理由もあって、この大会に参加されると、ラリーを通じてですがいろいろなことを感じ、また考えさせられるだろうと思います。
モンゴルの大自然の中でオフロードライディング&ドライビングは至上の喜びでもあり、その偉大な大自然というか空間は、あらゆることを考えさせてもくれます。自己との対峙。自分の人間としての性能やこれまでの生きざま。そしてもう少し付け加えると、鋼のように強くなっていく自分との出会い。もちろんラリーという枠組みは、多くのことを強制します。ある一定時間内に到着しなければいけないというルールは、故ティエリー・サビーネの言葉を借りると「冒険を時間というナイフで切った・・・」というふうになるのでしょう。
昨年スーパーカブで完走した平岡さんは。「何度ももう止めようと思いました。でも応援してくれる仲間のことを思うと、もう少し頑張ってみよう。その繰り返しでした。もう限界か、と思ってもその限界は自分で決めているだけなんです。」と語りました。その限界は自分で説は、その後会社で定着して周囲を苦しめている?という話題もオマケです。
なかなかさまざまな事をするのには制約や、限界を感じます。ほとんどの場合それを乗り越えないことがこれまでの日本の社会通念だったような気がします。しかし探検家や冒険家の偉業に感動し、それを讃え、でも心のどこかで羨望し、場合によっては揶揄し嫉妬している自分があった・・・はずです。それはつまり「自分だって」という思いだったはずです。
冒険とは、おそらく自分の限界を自分で乗り越えるための作業のことを言うのだと思います。その作業に取り組むには「強い意志」が必要だと思います。また意志とは意思の上に成り立っています。意思のうえに成り立ち、挑戦への意志が起き、その質によってそれを持続させることが出来ます。「意志あるところに、道は拓く」と僕が書いたら、誰かがモンゴルを走って「道には意志がある」と言いました。なんとも粋ではありませんか。
そんなこんなでケース2・・・はるかウブス低地、世界遺産の彼の地まで、これは2007年だけの特別なルート、いやホントに・・・で参ります。参加を決めるには高いハードルがありますが、ぜひ参加をご検討ください。真摯に参加のご案内でした。
きょうの一枚
日曜日の試走で、ダムのほとりの国道の桜に思わずパチリ・・・桜が終わるまでには試走も終わらせなければなりません。いかに桜の花が短いものか知ることが出来ます。 |