Organisation Voice 2003/06

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2003/06/25 (水曜日) 

コマ地図を書いています。北海道なのですが、作られたことのある方はお分かりかもしれませんが、全部のコマが、書きながら記憶の映像の中に、ひとコマひとコマの風景が丁寧に納められているのです。ただ、カーブミラーがあったか、となると若干とも記憶はあやふやになるのですが。

このことはモンゴルのコマ地図を書いているときも、いつも自分でも驚きでした。そんな北海道のコマ地図は、やや無機的に書かれていますが、そのひとコマひとコマから読み取れる風景というか、匂いというか、空気というか、実に実に表情豊かなものなんであります。

「今年のTDNの北海道には、行っておきなさいね。」口癖のように言っています。それほど素晴らしく、それほど良くできている!と自分でも思っています。っていうか、いつもそう思っている節はありますけどね。

まあ、なんだかんだっても北海道の林道にはカナイマセンねえ。素晴らしいですね。締め切りが終わってから言うな?ですよね。

きょうの一枚

ほらほら!もう言葉なんか要らないでしょうに。


2003/06/23 (月曜日) 

TDN-NEも大接近中。それにつけても思うのが国内の交通費の高さだ。札幌に入るスタッフの飛行機代が高すぎて(片道でも50,000円!?)笑い話ながら、ソウル経由で行かせるか?と真剣。高速道路代もバカ高い!ガソリン代は半分が税金なのにさらにその税金に消費税を付けて払っているというオバカぶり。ETC取り付けても僕たちが使うICには、ETCレーンが無いぞっ!て、これは関係なかった。

でも僕は明るい期待を持っている。1980年代に急速な円高を背景に、国際競争力をつけようってんで、人件費の安い海外へ生産拠点を移した日本の製造業。彼らが日本に帰ってくる!というのが最近の僕の持論。

僕たちの街でも、郊外化が進んで旧市街は、無人化をし始めた。いわゆる日本の製造業に似たドーナツ化現象。街の中心地に空き家が目立ち始めた。そこで、中心地の土地が高くて街に住めなかった人々が、空洞化した旧市街に帰ってき始めているように思う。そしてそんな街が楽しくなって来ている。若者のパワーだ。同じように、海外の生産拠点も、その地域が経済成長をして賃金も高くなって来る。

もう人件費が10000円以下/1ヶ月なんて国や地域は存在しなくなるはずだ。特にブランド製品の好きなこうした国々は、高級ブランド品が安く手に入るというわけではない。逆にブランド品はおおよそ世界的に価格が統一されてくる傾向にある。そうしたグローバリズムは究極の世界同質化を早めることとなり、「もう海外生産拠点を置く意味が薄らいできた、やっぱり日本が良いねえ」と言いながら製造工場も帰ってくるのだ。だから温かく「おかえりなさい!」と言ってあげるのだ。いま僕たちの地域で国際競争力の高い航空宇宙素材や自動車部品開発と生産が着実に成長している。そんな時に最も気になるのが、国内の輸送費・交通費などのコストだっ。国際競争力は、賃金の低さで利益を確保を狙う時代から、新たな競争力に(何かはいえん)とっくに変わって来ている。問題は国内の移動費!誰か早く安くして!でないとツールドニッポンって、大変なんです。(最後はやっぱりここにきましたねえ。)

きょうの一枚
鳥海山です。試走の時にはまだ残雪が多くて、どうなることやら!だったんですが7月にはただただ、この素晴らしい山容と高山の冷気を愉しみたいものです。高山植物も今回は楽しめること請け合い。


2003/06/20 (金曜日) 

ぐずぐずした梅雨空が続いていたというのに、久しぶりに青空の見えた今日!1日晴れてくれればあれもしようこれもしよう!と思い描いていたってのに。気がつきゃ一日の大方をデスクワーク!「しまった、梼原に行っとくんだった。」そう梼原 Y2E! SSER2DAYSは9月13・14・15日の開催です。地域のかたがたとの打ち合わせや、新しく設定しようとたくらんでいるメイン会場。そんでもって最近の林道の様子などなどを見に行かなきゃあいかん、のです。だいいち許可関係の書類提出の目安は、2ヶ月前なんだね。

と、そんなことを思っている今日はまさに台風一過の、爽やかな秋空もかくやという一日の四国でした。さて、延長したモンゴルアドベンチャーツーリング!ルートは来週からコマ地図作班がスタートします。美しい湖畔のキャンプ、イトウツリの秘密のポイント。どこまでも続く美しい丘陵地帯。ちょっと自信あります。B日程なら余裕ありですよん。さあ、今年の夏はモンゴルでバカンス!でございます。

きょうの一枚
ほらほら、こんな感じ。いいでしょ。
RRM-2001より。


2003/06/18 (水曜日) 

いよいよ本番!TDN-NEのカウントダウンが始まりました。楽しく素晴らしく、深く記憶に残る大会となること請け合いです。ただし開催時期が「休めなーい」という声が多く恐縮しています。

奄美で田中一村という画家の作品に出会いましたが、そこに描かれている朝鮮朝顔。奄美のホテルで見たTVで紹介されていて「奄美の名物の朝鮮朝顔が、咲き始めました。」その朝鮮朝顔が、うちの事務所のうらで咲いているではないですか。「へー、ここらでも咲くんだ。」ということでパチリ。東北を旅すると、今度は菅江真澄という江戸時代中期の旅人の足跡に出会います。コマ地図の中に彼の句が紹介されてたりします。

きょうの一枚
チョウセンアサガオは、学名Datura suaveolens ナス科アサガオ属の植物、別名エンジェルズ・トランペット。花の色は白・黄色・薄オレンジ・薄桃色等があるそうで、開花時期は 6月~11月末頃まで。また、有毒で昔は手術するときの麻酔として使われており、華岡青洲が麻酔に用いた事は有名ですね。


2003/06/17 (火曜日) 
 

「パリ-ダカール・プロジェクト2004」
昨日のこのコラムで、パリダカに国産マシンを!というささやかな企画に少なからず反響を頂きました。大変ありがとうございます!ひきつづきご意見を募集させて頂きますとともに!パリダカール・プロジェクト!発進!のお知らせ。チームスガワラとバイクでパリダカールに挑戦する人たちを応援しよう!というものです。もち中身はこれから考えます。まずはSSERでは「無料相談室」を開設。パリダカ 歴は8年ほどのワタクシですけど国際ラリー開催暦とあわせると「まあまあ」ですかしら。そのうえFIMや FIAとか、チーム ENEOSの情報なんか、ちょっとじゃあないですよ。どーすか、あなたもそろそろパリダカ。

そうそう「あっと驚く放送局 http://tandm.tv 」では「パリダカ道」放送中。HINOのカミオンの車載カメラ映像で、本物のパリダカールのピストの様子とナビゲーションが手にとるようにわかります。カメラアングルも4輪よりも遥かに高くバイクの目線に似ていて、結構OKです。僕も2年ぶりに出かけようかしら?


2003/06/16 (月曜日) 

本当に毎日毎日ぐずついたお天気で、近年に珍しく梅雨らしい梅雨だなあ。なんておもっていたら、何のことはないこの時分は、いつもモンゴル高原の素晴らしい天候?のもと、朝も昼も地平線の彼方を目指して、GPSとマップツインとそして大きなOCN地図と闘っていた10年間だった!んです。菅原さんがもう25年も日本のお正月を知らないように、僕は10年も日本の梅雨と、暑い夏をほとんど知らずに過ごしていたというわけです。おかげで、四国の梅雨と夏は「とっても辛い」ということに気がついたわけです。

さて景気も回復基調だし(誰がよ)パリ・ダカールにそろそろ日本からバイクの人たちがもっと!エントリーしないだろうか。ということで、ご存知菅原さんのカミオンチームはこれまでのサポートカミオンと、それよりもさらに巨大な、6X6!そうモンゴルのカミオンバレイサイズを走らせる計画を進めているようでありますな。このサイズだと、驚くほどの積載能力があるわけですから「KTMなら大丈夫!」という迷信を振り払って、メイドインジャパン!で闘おうかって人はいませんかねえ。というお話をしたところであります。

そういやルマンだって、オールジャパンメイドだっていうチームコンドーのなんと清々しいことでしょうか。もっとこれからも頑張って欲しいものです。つまり、別に右よりの思想でいってるんじゃないんですが、やっぱ日本の産業構造に深く思いを至しですなあ、純国産!まっしぐらってのはいかがでしょう。でもスズキのチョイノリが国産!って言われると、少し引いてしみましたけど。

さて、皆様にアンケート。国産バイクでパリダカに出るならあなたは何を選びますか。その理由を書いてお送りください。ほんとですよっ。

きょうの一枚

01.美しい湿原の沼の上を走る林道。ドキドキします。釧路湿原近くです。

02.巨大なUFOのような函館の夜景。シャッタースピード遅いのに手持ちで、ご覧の通り。夜遅いフェリーに乗るなら見えるんですがねえ。いずれにしても2輪車は終日通行禁止です。プンプン。

03.東北へ南下。秋田の山奥です。美しい山河。日本ですね。釣り橋の脇では、おじいさんが畑仕事中!でした。ちょっと四国にも似ています。

04.鳥海山です。今回のルートは東北は日本海ルート。したがって残雪も多いですね。それよりも先の地震の影響で相当多くの林道がダメージを受けたようですから。

05.水芭蕉の花です。高山のいたるところの水辺に咲いています。これは鳥海山で。本番のときはもっといろいろな高山植物が咲き乱れていることでしょう

 


2003/06/11 (水曜日) 

四国もいよいよ入梅したようです。皆様の地域はいかがでしょうか。うっとおしい季節ですが、頑張って元気良く!行きたいものです。そういえば北海道は梅雨がない!のですね。あの爽やかさをこの1ヶ月あまりの心の糧として、7月19日の「鮨広」いや芦別を目指そうではありませんか。実はこのヴォイスの今日の一枚に、鮨広の大将と女将を掲載してやろうと考えてたんですが、あまりの量のウニの前に、思考停止状態に陥って、ただただ痴呆のようにウニを頬張るのみの数時。お陰でモンゴル人のムッホは、ウニが嫌いになりました。それでも食べないといけない!という義務感で、ああなんともったいない!我慢して食べつづけたというではありませんか。ああそんなことをするなんて。

そんなこんなでお2人の写真撮るのを忘れていて実現にこぎつけませんでした。さてSSERも間もなく準備に突入!これから少しずつ、新情報を発表していきますのでお楽しみに!です。

 

きょうの一枚

1.4月の奄美のハイビスカスの写真の下に、6月の信州の林道で「うーむ。」とうなってしまってる試走チーム。「おいおい試走チームってレンジかよ!?」とお思いのあなた。これまでのどの4X4より走破性が高いんですね。凄いですよ、全く。で、日本で一番本来の目的どおり使われてるレンジ!というわけ。

2.そして湖畔のタートロード。美しいです。美しさのあまり、幾度写真をとるために止まったことでしょう。今回のNEのダートの中で5本の指に入ると、自身を持ってお勧め!距離もたっぷり26Kmくらいかな。

3.国道にある看板。鹿は飛び出すんだけど、熊も飛び出すんだろうか。それにしてももう少しデザインはなかったのでしょうか。でもそれより危ないのは、道内ナンバーの無謀追い越し!これホンと危ないです。

4.十勝平野です。いくつかの峠道からは、こうした平野が見下ろせます。天気がよければまあるい地平線だって国後島だって!見えちゃいます。「北海道!でっかいどう」ってムチャ古い?

5.「こぶし咲くぅ、あの丘北国の、ああ北国のぉはあぁぁるっ。」です。雪の量の見事なこと。水芭蕉や美しい高山植物もそろそろ見頃。多分だけどフラノのラベンダー畑の中を、ルートは駆け下りていったりとかするんだろうなあ。ホンとは知ってるけど。いいっしょ。


2003/06/09 (月曜日) 

それはそれは長い日本の旅から帰ってまいりました。モバイル環境にも若干の問題があったのですが、とにかく毎日疲れ果てて寝るばかりの夜!を過ごしていたものですから、OVがとってもお久しぶりの更新になりました。で感想「ツールドニッポンは凄い!です。」今回東北地方にあった地震のために、東北地方の林道の主なものは、崩落がひどく災害復旧がかかっており(ちょっと専門的なニュアンスですが)夏まで通行止めや、開通の見通しの立たないものが多く、今回は少し遠慮しようという配慮を見せて!いたりします。

 しかしそれにしても北海道が素晴らしいのです。いやあ素晴らしいなんて言葉では語り尽くせないほどに素晴らしいのです。それらは写真で紹介するのもなんですが一端をちょこっと披露!しますね。

 道東は午前3時30分ごろ夜が明けます。夜明けに急かされるように旅支度を整えつつ、いつもの試走より2時間は早くキャンプを後にします。美しい夜明けの空気の中、美しい川に出会い、美しい林道に次々出会います。小熊を見かけたので緊張が走ったり、あまりの鹿の多さになんども急ブレーキをかけたりと、喜びに満ち溢れています。おそらく普通のツーリングで走れる距離の数倍!そして宿泊の心配と、かさばる荷物の心配なくスポーツモードで走りつづけられる快感に酔いしれるはずです。

 北海道の魅力を、いつの誰のどの旅よりも、完璧にかなえることでしょう。まだ最終ははっきりしていませんが、北海道だけで800kmのダートを駆け抜ける予定です。もちろん東北もあなどれません。ただただ、いまだに言いつづけます。「日本は凄い」って。それに広く深く、高く険しくそれでいてたおやかで、ああもう形容がめちゃくちゃになりましたが、お陰で僕たちも素晴らしい体験をさせていただいております。感謝。

きょうの一枚

その1.日本の川は、美しい。特に北海道の川は、どれを見ても感動する。雪融けの
水をたたえて生命感に溢れている。

その2.「昨日、悲別から」80年代に大ヒットした倉本聰作品トレンディドラマの走り。芦別の隣町が舞台で、ラリー1日目はこの町を訪れる。舞台となった悲別ロマン座や悲別駅のすぐ脇を通る。

その3 これは、イカスミラーメン!陸奥湾での出会い。魚介類の豊富さは今大会の最大の楽しみ。

その4 北海道・東北の山では、まだ残雪が多い。やっと雪融けの間から芽を出したフキノトウ。四国で見るものより大きくしかも白い。季節も3ヶ月以上のずれを感じる。日本は広い。

その5 広い林道が多い北海道だが、こうして少しタイトな林道もルートに用意してある。熊の子どもに出会った。危ない危ない!近くに親熊が居るはずなのだ。鹿やキタキツネは、極めて多い。