ダカールも終盤戦。2ステージがキャンセルされてしまっているので、少しドタバタした感じがありますね。さらに日程調整のため1ステージを2つに割るなどしてしまっています。
さて昨晩のJ-SPORTSの映像で、どうしても気になったことがあるので言わずもがな、と思ったのですが書くことにします。日本のTOYOTAチームのナビの走行中の映像ですが、ヘルメットのチンストラップが留めてありません。ケブラーカラーの黄色いストラップは、アライ製だと物語っていました。
BTOUでスタート前に、確認のためにクルマの中を覗くとモンゴル人クルー達は、必ずあごを上げてチンストラップがコンプリートであるとアピールします。最初はそういうチェックが、日本人主催者がモンゴル人達に「意地悪を言っている・・・・」ととられていた節があるのですが、最近では「安全に関してうるさく言うのは、自分たちのためなのだ」ということが分かってくれたようです。いやそれは決して本人ためだけのものではありません。小さな事故で大きな被害を出してしまうということはもちろん悲劇なのですが、そのラリー全体のオペレーションに大きな障害を生み、こうしたラリー、ひいてはモータースポーツ全体のマイナス要因を一人の不用意さが生むのであります。
プロフェッショナルなモータースポーツの現場で、チンストラップをしていない走行シーンのテレビ映像をボクは初めて目にしました。多くの関係者がショックを感じたのではないでしょうか。「一人くらい」「自分くらい」ということが、あってはならないのは自動車メーカーの人間なら、分かっていて当然です。ひとこと「不用意である」と考えます。
ボクとしてはさらにマウスピースを着けさせたいくらいなのですが・・・アメリカンフットボールもカレッジでは完全に義務付けられました。歯と歯の間にショックアブソーバーが入るというのは、脳を守るためにはとても大切なものです。これによって発声は幾分支障がなくはありませんが、クォーターバックもしているのですから。
1988年第10回パリダカールのテネレステージ。ニジェールのジャネットからアルリットへ向かう一斉スタートの朝、ボクは先行するダフトラックの事故を目撃しました。シートごと放り出されたナビは、ヘルメットがはるか彼方まで飛んでいって転がっているのを観ました。思わずぼく達もストラップを締めなおしました。
昨晩のそれはまさに、「TOYOTA・・・勝って兜の緒を締めよ。」を体現する映像でした。
きょうの一枚
今、世界はやわらか系・・・なのですってね。新体操も曲芸的な体の柔軟性が必要なのだ!と山崎浩子さんもテレビで言ってた。柔らかいと言うことは、全てのスポーツに優位。いやスポーツだけでなく柔軟な発想、柔軟な組織、さあ。、みんなでストレッチしよ! |