Organisation Voice 2007/01

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2007/01/31 (水曜日)
ついにケイタイを買い換えようということになって、いろいろと調べてみた。SONY-ERICSSONが欲しい!!でももう少し待てばi-phoneが出るかも??でも僕の場合は、現状のTBIの電波状況から「Movaでないとだめ」と言われ続けてもうウン年。で「すいませんムーバってどれですか?」と聞くと、オネーチャンそれは気の毒そうな顔をこちらに向けて「あのー、これだけです」「・・・・・」それにしてもあまりにも切ないラインナップ・・・・・これではあんまりだ。「なんかこう、クリエイティヴで、おしゃれで、そのうえ高品位で、男らしいやつ。ってないすよね。高くてもいいから」「はい・・・」「ないの?」「ええまあ」「・・・」「FOMAじゃだめでしょうか?」「・・・」ということで今日も「それって、衛星ケイタイすか?」みたいなやつを使い続けるのでございました。

それにつけてもケイタイの進化はすごい。まさに留まるところを知らない勢い。おそらく人間が自分の脳のウン%しか使ってないのと同じくらい、機能のウン%も使ってない人って多いんだろーね。

さて、週末は東京!!ミッドランド(はロシアの企業だった)ミッドタウンだかミッドシティとかは出来たんですかいな?どーして東京はそんな巨大なものが出来るのでしょう?地球温暖化とかはもうどーでも良くなったんすか??富と権力が集まりすぎて自重で崩壊するんじゃないすかブラックホールのように・・・だいいち地盤は大丈夫ですか?もう何年かすると10mくらい海水面は上がりますよ!!そんな東京のベイエリア(フルッ!)でお目にかかりましょう。チャオ!

きょうの一枚
2月の壁紙のプレヴュー・・・・・こういうのに心が動きます。


2007/01/30 (火曜日)
今日は朝から春の陽気。3月下旬だそうですな。春は春でいいのですが、このままだと今年の夏はどうなのか?と。

それは心配の域を通り超えて恐怖感を覚えたりなんかします。まあここに来て世界的な関心事にして心配事となった地球温暖化問題。パリで政府間パネルなんてのが開かれてるとニュースで見ました。6年ぶりにデータを発表する!?のだそうです。

砂漠化は一層進み、1月の今でもう既に黄砂が観測されています。いやこれは正式発表ではなくて、ボクの黒い車に砂が雨滴とともにたくさん付いてるという観測結果ですが・・・・・。

さて、発表会のシーズン到来です。今週末には東京に向けて出発・・・でも映像制作班(といっても1人ですが・・・)ワーワー言いながら必死で製作中!!どうかご期待ください。

ヤマダモンゴルも・・・昨年は店の在庫のお肉がゼロになったという皆さん!!健康管理もお忘れなく!!

きょうの一枚
すいません。よそさまのブログより拝借。しかも懇親会場へのご丁寧なご案内。
http://f650rr.exblog.jp/


2007/01/29 (月曜日)
1月は「去ぬ」と言い古されたことをいうつもりはありませんが、昨日はボクの誕生日。で今日はケーキでお祝い・・・まあ、歳を取ります。50有余年を花鳥風月を愛でつつ暮らしてまいりました。晩節に差し掛かったこのごろ、書を良く読み、論語を学びます。五十にして天命を知り、六十にして耳順う。七十にして心の欲する所に従いて矩をこえず。孔子も50ではじめて自分の与えられた使命を知った・・・ここはボクも同じかも。ところが60にして、人の話が良く分かるようになったし70で、やっと自分の好き放題やっても、法律違反にはならなくなった・・・みたいな話で、30にして立つ。というところはボクもそうだし40にして惑わずもそう。でも孔子先生も70までは、危ないおっさんだったということは、自らが告白している。若き日の孫子にであったころは、確か行き倒れの老人だった・・・という記述もあるし。で、まあそんな人に・・・私はなりたい?

2007/01/26 (金曜日)
「大藪春彦賞に柴田哲孝さん」

おおっ。今日の新聞を見て飛び上がって喜んだ。

柴田さんとは1988年のパリダカでご一緒した。85psのパジェロでスペアタイアも2本だけで全行程を走りきると言うコンセプトで臨んでいた。もっともハードだったと言われる10回大会。もう20年も前のことだ。ボクが33歳で彼は30歳だったと思う。途中からはぼくたちのスペアタイアを使い、ナビを勤めていた松井勉さんは「いやー、パンクでリタイアしちゃうかと思いましたよ」なんて言っている。後半戦も特にきつくて、いつも朝帰りしてはスタート前のわずかな時間、車の屋根の上で寝ていました。

ダカールでは「釣りに行こう」と小船をチャーターして沖に出ると、二人とも酷い船酔いをして「そうだオレ、船はだめだったんだ」とボクとカレ。そういえばセッテの港からアルジェに渡る地中海の旅で死に掛けていたのを忘れていた!!そして帰国後は雑誌の取材を兼ねて四国にやってきては、遊びに行った。小説家を目指している!というカレの本を書店で見つけると買ってはよく読んだ。近著の「下山事件」国鉄の下山総裁が轢死した事件を書いた力作は、友人のカメラマンが持ってきた。柴田さんには力が漲っていた。今回の受賞作は「TENGU」まだ読んでないけど、今日アマゾンに買いに行ってこよう。

きょうの一枚
「下山事件」本を書くということにかかるエネルギーは凄まじいと思う。


2007/01/25 (木曜日)
もう四国は初夏!のような日差しが降り注いでいます。もうここは熱帯!であります。朝晩はそれでも肌寒く、さすがに半袖で、というわけには行きませんが、まあバリ島でもそういえば夜はTシャツの上にニットくらいは欲しいものでありますから、常夏の楽園四国!になるまでもうあとわずか!?パイナップル畑やサトウキビ畑を渡る風が「ザワワザワワ」と、心地よし。であります。そうなれば、黒糖焼酎もつくれるし、おまけにエタノールも作れる。そうじゃ、海岸線はついにマングローブの森だ。

結局はその話に落ち着くのか!?というその地球温暖化問題は動き出しました。「不都合な現実」というゴアさんの映画や本のセンセーションも手伝って、また民主党(アメリカのね)躍進で、進路変更せざるを得なくなったブッシュ政権。いい加減に「気がつかないふり」をやめることにした世界の3分の1の温暖化効果ガス排出国アメリカ。EUの先進性は次世代のヘゲモニーを一変させるに違いありません。

そのパリではドラノエ市長の奇策?「2輪優先行政」のおかげでパリの街の中は、自転車とバイクがずいぶんと増えてきたそうです。歩道を改修して2輪置き場を次々作ったり、と東京とはかなり様子違います。コミュニケなどを読んだわけではないのですが、おそらく道路混雑の解消策と違法駐車対策、そしてなによりも4輪一人乗りに比べてはるかに効率の良い2輪車なら温暖化対策にも貢献できるというトリプルメリット!!は明々白々。これからの都市コミューターは、オートバイ!ただし音の静かなやつね。ほんとお願いしますよ。

これからは日本でも重点施策として都市部に関する2輪の優遇措置を講じたらどうだろうか?こうして、ついに2輪が復権するときが来た!のではありますまいか。各社もっと環境にやさしくて静かで、そして都市の景観にマッチするやつを作ってください・・・と思ったらBMWなんて、とっくにそうしているのですが、そんなシリーズはやっぱ売れ行きがもうひとつ・・・ウーム!経済原則の呪縛からは解き放たれないのであります。

きょうの一枚
最近お気に入りのタケノコ林道。TBIではお約束です。竹の若い葉から漏れる光がそれはやわらかで、風に笹の葉のざわめきたるもいとをかし、でありますな。わが庵の いささ群竹吹く風の 音のかそけき この夕べかも


2007/01/24 (水曜日)

何かと忙しい今日この頃ではありますが、帰国したばかりの池町君と夜の町へ出かけました。旨い魚とボクが「ドンペリ」とか「ピンドン」とか呼ぶ、焼酎をやりながらダカール2007の反省会と2008年をどう闘うかなどという話をしたのであります。その旨い魚とは、とりあえず「サワラ」の刺身を少し炙ったやつを筆頭に、オヤジが一人で切り盛りしている店は、いつの間にか満員になって、何を頼んでもなかなか出てこなくなった頃、池町君は時差ぼけの酷い睡魔に襲われていて、でもそういうボクも眠たくて・・・時差ぼけでも夜の10時くらいに眠たくなるのなら、これは結構なオハナシなのではないかと・・・で、ございました。

男の子とは、しようがないもので、いつまで経っても子供の頃見た夢を忘れられないもので・・・それを諦めた時から、大人になっていくと言うのでしょうか?そんなこんなで二人はとっても子供なわけで。

どうすればトップ5を走れる車を手に入れられるか?などという稀有壮大な話も、酔うほどに、少し努力すればやれそうな錯覚に陥りつつ夜が更けていくのでありました。

やっぱり本当のチャンスは熱望して切望して、努力と忍耐を繰り返したとしてもなかなかやってくるものではありませんね。だから数少ない機会を確実に結果を出していくと言うことが望まれるわけでありますな。

今回はリタイアを期した池町君。このまま引き下がるような男の子ではありません。

きょうの一枚
「世界最速のインディアン」
予告編を見てるだけで、胸が熱くなる。63歳の男アンソニー・ホプキンスがボンネビルを目指すのだが・・・。


2007/01/23 (火曜日)

池町選手のお詫び行脚がはじまりました。まあ元気で日本に帰ってるということです。ヨカッタヨカッタ。僕の事務所にかかってる額・・・屈辱を忍んでまた元気で頑張ろう!みたいな言葉が彼の心に沁みています。来年はやる!そうです。

2007/01/22 (月曜日)
ダカールもラック・ロゼにゴールしました。また来年に向けて長いような短いような1年が始まります。いや1年もないんですね。VWには撤退なんて撤回して、2008こそ総合優勝を目指してください。ほんと、お願いしますよ。レース・トアレグ・・・なんとカッコの良い!!こと。どれほどVWのイメージまたディーゼルのイメージをあげたと思いますか?

MOTOはまだしばらくKTMの時代が続くのでしょうが、なんか新しい台頭が欲しいところ、そういう意味ではYAMAHAにもうヒト頑張り、できればBMWもXベースのワークス体制!!をやって欲しいところです。「その計画はない!」との事のようですが。案外内部にはそういうエネルギーが充満しているのではないかとも思いますが・・・どうでしょう。AUTOのBMWの活躍も刺激剤になってくれればいいのですが。こうして考えてみれば、やはり戦いは「因縁」があるほど見る側は面白いのであります。マーケットで起きてる戦いの代理戦争だったり・・・とかね。

AUTOに関して言えば、ワークス以外の、つまりプライベーターということですがミツビシの参加台数が激減しているように思います。BAJAあたりを走るマシンの足回りのノウハウがバギーを中心に増えてきているのも面白いところ。このくらいの行程になってくればアメリカンたちの参加は増えることでしょう。

あと、やはり砂嵐のシーズンをいかに避けるか?という問題。また参加台数によるダスティな毎日は嫌になるのではないか?という心配もあります。環境問題もさることながら自動車の未来が明るくて、楽しいものにならなければ・・・ならないのは自明の理。ダカールの負う役割も少なくはないかも知れません。

日本人参加者たちから、プライベーターの姿が消えてしまいました。いや一部にいるのですが、冒険を夢見て「いつかは、パリダカ」という言葉は死語!になってしまいました。なにか新しい壮大で発見に満ちた冒険が欲しいなあ。

きょうの一枚
2台揃ってラック・ロゼにゴールした日野チームスガワラ。お疲れさまでした。


2007/01/19 (金曜日)
ダカールは最終盤。西アフリカは砂嵐のシーズンに突入しているはずです。黄色い太陽が空にかかっている?!はず。んー、黄色い太陽って、あなた死語じゃんか。とまれ、さまざまな思いも、情熱も、そうした者達が残した轍も、大西洋から吹き付ける強風が見事に消し去ってしまうことでしょう。それがこのラリーのもうひとつの魅力かもしれません。

ダカールのフィニッシュが近づくにつれラリーの人々の心は、さまざまにざわめき波立ちます。そう、まるでラックロゼの湖面のように。胸に去来するざわめきとは、不思議な充足感のはずが喪失感のようで、達成感のようなのに無常感、暖かな南の楽園のはずなのに不思議なほどの寂寥感。そして参加するために払った代償と本格的に向き合わなければならない、夢から覚めた感・・・またはこれからの自分の人生や生活、それほどまでに膨大な時間と負荷をこのラリーは要求するのです。

まさに人生をかけた!と言うにふさわしいもの。それがダカールでした。でした、と過去形にしたのは、自分自身のことで語っているからです。いやネガティヴな話をしようとしたわけではありません。それほどしてでも男たるものいや女性もですが・・・そういう高いリスクの挑戦の場に身を置きたいという衝動をもっています。その衝動をコントロールして、より良い結果が得られるのです。安全で安心な日々を好むか、リスクのある極限のなかで光り輝く未踏峰の尾根を目指すか?意見の分かれるところではあります。

きょうの一枚
もう春の日差し、愛媛県南部では早くも「しらうお漁」踊りで食べると旨い!のですが・・・そういえばもう10年の以上食べてないかもです。しらうおの踊り食い!!どーすか?本日SSERスタッフが撮影してきました。しらうおは食ってないだろーね?!


2007/01/18 (木曜日)
アル・ゴアの「不都合な真実」を読んだ。読んだというか観たというのが正しい。来日してテレビなどにも出てアピールをしている。内容は素晴らしいのだが、ボクとしては少しばかり「???」な点がある。もちろん温暖化は待ったなしで、緊急な対策が必要なことは、承知している。しかし、まだ世界ではこの本が衝撃を持って迎えられるほど認知が低いのだろうかということ。一部にはそうなのだろうが、相当多くの世界市民は知っている。極論を吐けば知らないのは、アメリカ政府くらいなモノだと思う。

京都議定書を蹴ったアメリカの、時代が違うとはいえ副大統領まで勤めた男が、温暖化の原因の30%を超える排出をしている自国の排出抑制を(スーパーハイウエイばかりじゃなく)そうした本格的な取り組みができなかったのだろうか?軍産共同体だとか石油は戦略物資だとか、いつまでもそんな枠組みでしか考えられない国では、解決はできまい。

いつもボクが言うのは「温暖化対策は安保理付託で」とか、待ったなしならそのくらいは・・・いうこと聞かない国には国連軍が派兵される!くらいな勢いで。またこの問題に関しては先進国とか発展途上国なんかの逆差別を廃止すべきだしね。とにかく今のEUの取り組みを見れば、近い将来世界のヘゲモニーは、パックスアメリカンではなくなっていくことは誰の目にも明らかなのだ。21世紀、人為的なものもそうではないものも含め自然災害による人的被害は、20世紀の戦争による被害を超えるとボクは思う。

そんなこんなで話は変わる。以前も提言したけど・・・・・軽4輪自動車のナンバープレートの色を変えると、マイナス6%クラブのコンマ2ポイントくらいは、改善されるのだけど。「軽四の黄色のナンバープレートがいやで、買えない」と思っている方は100万人くらいはいると思う。どうすか!?アベさん。

きょうの一枚
今日もBTOU閉会式から。モンゴルの民族音楽と舞踊。楽しい閉会式でしたね2006年も・・・。


2007/01/17 (水曜日)
ダカールも終盤戦。2ステージがキャンセルされてしまっているので、少しドタバタした感じがありますね。さらに日程調整のため1ステージを2つに割るなどしてしまっています。

さて昨晩のJ-SPORTSの映像で、どうしても気になったことがあるので言わずもがな、と思ったのですが書くことにします。日本のTOYOTAチームのナビの走行中の映像ですが、ヘルメットのチンストラップが留めてありません。ケブラーカラーの黄色いストラップは、アライ製だと物語っていました。

BTOUでスタート前に、確認のためにクルマの中を覗くとモンゴル人クルー達は、必ずあごを上げてチンストラップがコンプリートであるとアピールします。最初はそういうチェックが、日本人主催者がモンゴル人達に「意地悪を言っている・・・・」ととられていた節があるのですが、最近では「安全に関してうるさく言うのは、自分たちのためなのだ」ということが分かってくれたようです。いやそれは決して本人ためだけのものではありません。小さな事故で大きな被害を出してしまうということはもちろん悲劇なのですが、そのラリー全体のオペレーションに大きな障害を生み、こうしたラリー、ひいてはモータースポーツ全体のマイナス要因を一人の不用意さが生むのであります。

プロフェッショナルなモータースポーツの現場で、チンストラップをしていない走行シーンのテレビ映像をボクは初めて目にしました。多くの関係者がショックを感じたのではないでしょうか。「一人くらい」「自分くらい」ということが、あってはならないのは自動車メーカーの人間なら、分かっていて当然です。ひとこと「不用意である」と考えます。

ボクとしてはさらにマウスピースを着けさせたいくらいなのですが・・・アメリカンフットボールもカレッジでは完全に義務付けられました。歯と歯の間にショックアブソーバーが入るというのは、脳を守るためにはとても大切なものです。これによって発声は幾分支障がなくはありませんが、クォーターバックもしているのですから。

1988年第10回パリダカールのテネレステージ。ニジェールのジャネットからアルリットへ向かう一斉スタートの朝、ボクは先行するダフトラックの事故を目撃しました。シートごと放り出されたナビは、ヘルメットがはるか彼方まで飛んでいって転がっているのを観ました。思わずぼく達もストラップを締めなおしました。

昨晩のそれはまさに、「TOYOTA・・・勝って兜の緒を締めよ。」を体現する映像でした。

きょうの一枚
今、世界はやわらか系・・・なのですってね。新体操も曲芸的な体の柔軟性が必要なのだ!と山崎浩子さんもテレビで言ってた。柔らかいと言うことは、全てのスポーツに優位。いやスポーツだけでなく柔軟な発想、柔軟な組織、さあ。、みんなでストレッチしよ!


2007/01/16 (火曜日)
ここまで抜群のパフォーマンスを見せていたフォルクスワーゲン・レーストゥアレグが一気に後退。ダカールの図式を塗り替えるか?というほどの台頭ぶりだっただけに残念。ここはミツビシの経験がものを言ったカタチとなりました。しかし、VWもデータは充分揃ったはず。そういう意味でもミツビシは良きライバルを得たことになります。スポーツは因縁の対決があってこそ、面白くさせるものであります。それにしてもレーストゥアレグはカッコ良かった。なによりディーゼルのパフォーマンスが、もはやガソリンと比肩しうるものから、優れたものに思わせるのでありますね。ルマンでもアウディのディーゼル(って同じエンジン?)が優勝しましたし、やはりモータースポーツが果たす役割のようなものも「まだまだあるんだなあ」と感じる昨今。

そう言えばトゥアレグ・・・かつてニジェールをラリーが通っていた頃、青いターバンを巻いた勇敢な砂漠の民。いざ闘うとなると敵に回すにはあまりにも戦闘的な民族として恐れられたものです。いつかこのラリーがニジェールやアルジェリアを通るような安定した社会というか世界平和は、来るのでありましょうか?

きょうの一枚
そんなこんなで、今日の一枚はBTOUでの菅原さんの一枚。遠くを見て、考えて、闘っています。いつも大切なインプレッションを与えてくれます。


2007/01/15 (月曜日)
遂に池町は力尽きてリタイアを喫しました。なかなか苦労してスタートポディウムに昇ったのですが。戦いぶりも苦労していました。

前半はプロローグで少しばかり出遅れて、その結果モロッコステージでは、埃に苦しめられたようです。休息日の前日、いつもどおり消化できればベスト20にはまず確実に入れた大きなチャンスのステージなのですが、なんと150kmほどでリアデフを壊してストップ。翌日が休息日でなんとか助けられたのですが、休息日明けのティシットに向かうステージの中ほどで、今度はターボトラブルでついに競技続行を断念。良く頑張ったと誉めるべきか、消化不良だろう!と優しい言葉をかけるべきか?!悩ましいところではあります。

いずれにしてもティエリー・サビーネの言葉を借りるまでもなく、ラリーはライフスクールである、と。それはまるでひとつの人生のように、上手く行きそうな時は大きな影が忍び寄ってきて、しかし失意の底から立ち上がるときには、光が差してきている。とそんなものだろうと感じています。

それでもさすがに25年も続ける菅原さんくらいになると、ラリーが人生のような、ではなくて「人生はまるでラリーのようだ。」と語るのがふさわしいような気がします。上手く行かない状況をコントロールすることで、上手く行く状態を作ることができます。1988年、菅原さんが最後にリタイアしたテネレ砂漠でお会いしました。「ミツビシのサポートカミオン見なかった?」そこは左右に20kmくらいピストの広がる広大な砂漠でした。その日はダフトラックの大きな事故があったために、すぐにカミオンバレイに乗らされたという不運もありました。またそこは今のダカールと違ってサハラ砂漠の奥の奥。リスクは計り知れないばかり・・・衛星携帯なんてSFモノの時代だし。以来もう19年ですか、それを最後に菅原さんはただの一度もリタイアしていないのです。

で、どうすればこのような生き方が出来るのか?つまり完璧なリスクマネジメントが出来るのか?ということです。ひとつは、ダカールでは闘わない。ダカール以外の残りの一年間をダカールのために闘う!のかもしれません。

きょうの一枚
その問題の池町・・・こんな顔してればいいのですが。


2007/01/12 (金曜日)
四国路は春の便り、とかで久しぶりにバイクで打ち合わせに出かけてみることにしました。草花に春の兆しを感じるというまではいきませんが、なにか3月の初旬のような空気です。きっと梅の花も、まもなく咲くことでしょう。

ダカールも、大雨が降っていますね。モーリタニアは50年に一度の雨!なんてのが毎年降っています。いまさら気候変動とか地球温暖化の異常気象とか、言うのもおこがましい日常の事になってしまいました。

砂漠化のメカニズムのひとつは、赤道付近で温められた空気が上空に昇って対流して、北極からの冷たい空気に出会って下降します。つまりその、冷たい空気とぶつかって下降して雨を降らし湿潤な気候を作る中緯度帯までの間が砂漠化します。つまり温暖になればなるほど、その位置は北へ(北半球では)向かいますから砂漠は北上するわけです。サハラの北には上手く地中海などが存在しているので砂漠化は食い止められるわけです。ヨーロッパはいいよな、という話ではありません。

そのヨーロッパ。2020年までに1990年対比マイナス20%の温暖化効果ガス排出削減を打ち出しました。生命環境に決定的な危機を及ぼす温暖化は、ボクの説ではやっぱ安保理に持ち込まなければならないくらいの、安全保障の問題になってきていると言えます。ロシアはエネルギーを背景にEUや世界に向けてのプレゼンスを高めてきています。戦略物資である石油やエネルギーから解放される日は、地球が決定的な局面を迎えるまで終結しないのでありましょうか。

ぼくたちのささやかな楽しみであり営みでもある、オフロードへの旅は、そんなことをなぜか深く考えさせられたり、また感じたりするのであります。これからも美しい地球を心の底から楽しみ、旅し、泣いたり笑ったりしてみたいじゃないですか。

きょうの一枚
昨年のSSER 2DAYSを走る桐島ローランドさん!ハードな2デイズで、ダカール用のニューマシン(スペアだけんど)とともに。ダカールもガンバっています。明日1日で休息日、ということは今日が大きな山場!!ガンバレ!!


2007/01/11 (木曜日)
いよいよラリーは、国境を越えますね。あっ、そのダカールのことですけど。モロッコをあとにします。するとそこは昔はスペイン領サハラといわれた地域。モロッコと西サハラ、スペイン語: Sahara Occidental、サハラ・アラブ民主共和国。そこはかつて、地図にさえ載らない空白の地域でした。今はモロッコが実効支配をしていますが、世界の多くの国はその領有権を認めていません。またアラブ民主共和国というのも世界は認めていません。もちろん日本も、ですから地図帳には「西サハラ」と書かれているだけです。でも逆にAU(ケイタイではない)アフリカ連合は、この国を承認して加盟させている。モロッコは抗議の意味でAUを脱退。どこの国も領有権争いとは、凄まじいものでありますな。

さて、スタートするタンタンの街は紛れもなくモロッコです。そこから200kmほど走るとモロッコ軍に管理された危険な地帯が存在します。そこには砂の壁が築いてあって地雷も埋設してあります。わずかに安全が担保されたピストをおそるおそる南下すると、広大でフラットな土漠地が現れます。ここまで来ると地雷の心配はありません。地雷原はどちらかというとさらに南のモーリタニア国境付近が最も多くて、もちろんそこにも砂の壁が長城のように築いてあります。独立運動組織はボリサリオ戦線といって、80年代後半にはモーリタニアと和解しますが、それはモーリタニアの領有権の放棄ということでした。そこにモロッコがさらに難癖をつけてきた!ということのようです。

ですからこの南側に敷設してある地雷は、25年以上経っていてかなり劣化していることが考えられます。地図上も何もかもの空白ゾーン。ラリーは一瞬にして通り越して午後にはモーリタニアのズエラに到着する予定ですね。

モーリタニア、かつては砂に埋もれたわずかな道があるのみでしたが、今では街をつなぐ舗装が伸びていたりします。砂に埋もれた道や家々は、なにか人類の悲哀を感じさせます。でも赤い砂のモーリタニアの午後の光は、美しく神々しいのでもあります。

早くしないと砂嵐のシーズンになっちゃう。モーリタニアは例年なら1月15日過ぎから強烈な西風が吹き始めるはずです。

きょうの一枚
砂丘を吹く強風。砂丘はもちろん風によって形成されている。ダカールも偏西風の季節だ。


2007/01/10 (水曜日)

ダカールもいよいよ佳境に入ってきました。ルート上のダストの凄まじさが、ヒシヒシと伝わって来ます。それはやはり未曾有の参加台数と、モロッコの土漠ピストからはじまるアフリカステージという組み合わせの、難しいというか厳しいところ。参加者たちは大量のダストに躊躇すれば後続車からのリスクが高まり、思い切って行けばさらに、穴などのリスクが高まります。ということは、きちんと闘いたいと思うのならば、極力前のほうを走らなければなりません。しかし問題はさらに潜みます。

それはモトの多さもで、オートのトップグループは連日100台を越えるモトを追い越していかなければならないでしょう。1台のオートのトップグループが100台のモトを追い越す。平均して30位くらいまでがそうだとしたら、3000回くらいの追越が1日に起きているというのは、1日の平均SS距離が290kmくらいだから1kmの間に10回の追越が発生している状態なのでしょう。さらに後続のカミオンも、オート部門の後半を走るマシンに襲いかかるでしょうから、ラリー全体の追い越しの構図は、さらにその倍の数になるだろうと思います。前に出られないストレス。無理なほこりの中の追い越し。昔パリ−ケープタウンのときにジャングルの中で感じた、あの閉塞感。こうした問題を内包した今回、モータースポーツとしてのダカールの分水嶺のような大会のように思えて仕方がありません。

と書きはしましたが、だからといって批判的な立場になろうというわけではなく、むしろ擁護する側であることは間違いありません。あの胸を熱くする瞬間の蓄積は、ボクはやはりパリダカで身につけて新しい事起こしの原動力になっているのですから。

きょうの一枚
「その後、マングローブはどうなったか、その2」
久しぶりにデスクのマングローブはどうなったか?というオハナシ・・・・つまり、元気です。夜間は極寒のオフィスでも、ごらんの通りスクスク高さは16センチに・・・・葉っぱも増えてます。
・・・・話変わりますが、今日は藤原正彦さんの講演会に行ってきました。話の中身は全く「国家の品格」のまま・・・・まあそれは仕方ない。でも、ボクの常日頃から言ってることと大同小異!?スンマセン・・・・


2007/01/09 (火曜日)
いよいよダカールもアフリカステージへ。J-SPORTSやらみんなのブログやらで詳しいので今年のボクはテモチブタサン。それにしてもこうした環境の変化は、まさに劇的としか言いようがありません。あっ環境!といってもここは通信とかのコミュニケーション環境のこと。20年前、初出場だったボクは数日間リザルトに載らず「すわ!一大事」と日本では救助をどうするかという話し合いがもたれたそうな。全てが分かる、全てが見えることの良し悪しも含めて、なにか便利なような悲しいような複雑な気持ちです。

そんなことより「年が明ければしばらくはダカールネタでOVもしばらくは持つよな」と思っていた気分は一掃されてしまいました。

さて本日は事務所では「発表会」の会場押さえなどに電話がかまびすしい。とりあえず札幌、東京、大阪・・・日時・会場はすでに決定。新しいサプライズな発表があるでしょうか?お楽しみに。

そういえばダカールスタートの日、つまり1本目のSSの直後、池町から電話。
「スタックして15分もロスしたーー」
「そんなことわざわざ電話してくるなよ」
「エンジンも、もうひとつ回らないんすよ」
「・・・・・・・」

たぶん、リザルトが悪いんでしょう!と思ってダカールのウエブサイト見てみると、まあ大丈夫じゃないの!という感じのポジション。確かに参加台数多いので後ろになると苦しいことは苦しい。でも世の中、そんなことも多い。最初から最後まで順調に行く!なんてのは、まああまりないわけですから。気にせずに、ガンガン行ってくれ!池町・・・・・。

きょうの一枚
カウントダウン!!いよいよ2007年SSERの熱くハードな1年が幕を明けました。ということで今日の一枚では、なんと発表会のスケジュールの発表かい?こぞってお越しください。やっぱ雪祭りのサッポロへはイケヌノカ・・・。


2007/01/05 (金曜日)
新年はいかがですか?ボクは暮れの忘年会から体調急降下中!!でも今年のボクは水泳の再開を宣言。実に5年ぶり。何故これほど中断していたかというと全ては五十肩です。まず右肩が急激に痛み始め2年半。治って「ヨッシャ」と思ったのもつかの間、左肩に激痛が。その左肩もずいぶん良くなってきて先日プールにトライ!!泳げることは泳げるのですが、とにかく25mごとに1分ずつ休まないといけない。でもまあよろしい。これで体力を盛り返して、スケジュールビッシリのハードタスクにバッチシで行こう!

さて今日のニュースは、NY原油市場の急落!!1バレル55ドルを切りました。高騰に高騰を続けた原油が、この暖冬で需要が伸びないことと在庫がたくさんあるということで売りが殺到して?1年半前の水準に。エネルギーを自由化させることは市場原理主義にあって認めるけど、巨大なマネーが投機的に価格を変動させて、生活に密着したこうしたものを危うくするのはいかがかとも思う。ロシアのそのプロセスは乱暴だったけど、ガスフロムの国営化などエネルギー産業の政府掌握はね、いやこれはお勧めはしません。ってボクがお勧めしたってどーってことないか?それよか次世代エネルギー!新春の自動車各社の新聞広告を見よ!だね。

きょうの一枚
おおっ、バックオフの裏扉にBTOUの広告が!!いよいよ今年も始まりました。まずは発表会からご案内しますので、よろしくお願いいたします。明日から開幕するダカールもこちらのサイトにも情報タップリで。。。


2007/01/01 (月曜日)
明けましておめでとうございます。皆々様にはご家族ともども新年をお迎えになられましたことを、心より寿ぎたいと思います。旧年中はご高配に預かり新年のこの機に心より厚く御礼を申し上げます。本年もどうぞこの「デキルダケ日刊ONLINE SSER PRESS」ならびに「SSER ORGANISATION」をよろしくお願いいたします。

昨年を振り返りますと、耐震偽装問題に端を発し、偽メール事件、政府タウンミーティングのやらせ問題、高校の未履修問題、などなどイイカゲンであるとかニセモノ・インチキが大きな社会現象であり社会問題となった1年でした。私どもが思う2007年は「ホンモノ・本質」を実感する年にしたいと思います。それはヴァーチャルからリアルへ。グーグルアースから、その地に「ブーツオングランド」フルッ!な時代に。といったイメージでしょうか?

皆様とともに新しい年、新しい時代に意気軒昂に!邁進をしてまいります。

きょうの一枚
「キャベツ畑に金色のイノシシ現る!」
とまあ、何故に門松にはこんなキャベツみたいのがあるのかしら?TBIの山の中ではイノシシに遭遇することが多いんですが、たぶん皆さんも近くの山で下手なハンターの数倍の確率で出会っていることでしょう。ぼくたちも巨大なやつに年に1度以上は会ってますって。