「グーグルアースは罪ですね。」
なんか久しぶりに長い文章で勝負。最後まで付き合わなくてもよかですけん。
最近はグーグルアースの精度も上がってきて、菅原さんなどは完璧にヘビーユーザー。ダカールのルートの反省も、次回の予想も、ルマンのガレージの周辺も「あっ、精度が上がっている」なんて見ています。もちろんモンゴルのことも、昨年のオリアスタイの町に2本かかる橋と街のロータリーで、コマ地図と照らし合わせて「やっぱりそうか!」なんてやっています。これが20年連続完走の綿密さの秘訣でもありましょう。
この方ほど予習と復習を徹底的にする人はいません。おそらくこれまでのルートブックとグーグルアースとで、ボクの頭の中にあるルートを想像して組み立てているに違いありません。場合によってはルートブックを辿りながら、実際のルートを落とし込んでいくことも可能なのです。ということでボクの敵は目下のところグーグルアースとそのヘビーユーザーたち。騙し騙されながら、愉しんでいるのかもしれません。
そういうボクも、グーグルアースは無くてはならない存在。世界中をいつも旅しています。
先日の会議の席のお話、確かリチウムの埋蔵量などのお話のときか・・・
「ウユニ塩湖でしょ?」と誰か 「ああ、この前行って来ました。上から見たらすごいですねえ。塩のホテルもあるんですよ、あのフィンランドの氷のホテルみたいな、ああそこも行きましたけどね。」とよせばいいのにボク 「ヤッパリね、この人行った事のないトコロなんて無いからね。」とだれか(ツメタク・・お前のおかげで会議が進まないんだろーが、いつもいつも留守でよ!) 「・・・」しまった、とボク 「いや、あの、グーグルアースで行ったんです。」と小声で。 「なーんだ」という顔の人50% 「???」という顔の人は50%
リチウムの生産は現在90%が中国。。。まあ塩湖だらけですからあのあたり。ロプ・ノールで急にできた発電施設と立ち入り禁止区域は軍事施設??というより、ひょっとしたら・・・と勘ぐっているのはボク。なんたってリチウムって水爆とか核融合に必要な三重水素生成に使われるわけで・・・。まあそんなこんなで、プリウスが頑張ってもリチウムの確保がいまのところ生命線。WTOも中国に対して、もっと輸出に振り向けるように勧告。まあ、抱えていたいですわなあこの資源。そしてボリビアのウユニ塩湖には世界の埋蔵量の約50%があるということ。
でもマグネシウムに近似するこの元素は、埋蔵量の数億倍?が海水に溶けていて、これが生成できればいうことなしなのだ。まあ時間の問題で日本がこの技術を手にする予定であります。
ああ、話がなんかとんでもない方向に行きました。じゃあ話題を変えましょう。
「激務の季節ですね。」と古い友人Hさんからのメール。彼は新しいオフィスを探していて、昨年ボクも市内におしゃれなオフィスを探していた経緯もあって、そのときのお気に入りの物件を2つ3つ提案して・・・「そんじゃ、デザインアーンド施工はボクにまかしてね(この不景気にアリガタヤ、アリガタヤ)」というよりも先に「それでデザインとコーディネィトをお願いしますよ。」だそう。へーっ、奇特な方もいるものだ。調子に乗って
「よっしゃじゃ!坪100万でね」(キョウビ20ツボデニセンマンカケルバカガドコニ・・・) 「ははははは・・・」(マズイ、冷めたかも)
となるともうボクはそのオフィスのデザインのことで頭がいっぱい。物件も決まらないのに、その友人の仕事ぶりを考えて、もうコンセプトや床の素材、レイアウト、なんといっても椅子よね。椅子。・・・と取りとめもなく頭の中を情報が駆け巡り、時々はリアルなカタチになったり、また泡のように消えていったり・・・そんなヤツです。
実はボクのこの数年の旅への思いもこれに似ています。
「なにか急いでいるのじゃないか」とよく言われるほど、残る人生の時間を旅に急いでいるのではないかという気もしなくはありません。もう「ウユニ塩湖」をグーグルアースで見てしまったボクは、限りない空想のシャングリラを駆け巡っています。今まで行きたいとか、行こうかなあ?と思った場所にはほとんど行ってしまいました。今度はみなさんを案内する番かもしれません・・・。ということで、まもなく北海道、モンゴル、中国はカシュガルからラサへの道を・・・長谷見さんや、松野さんや、カオルさんや、ヤマグチサンや、カメさんや・・・オノウエサンはURALで、あとミカジリサンやイクラちゃん!映像チームはたぶん石原軍団・・・これは楽しい旅になりそうですばい。それにしても平均年齢の高いこと、標高も高いけど。酸素ボンベとパルスオキシメーターをバッグに詰めときましょう。
さて、幾らなんでもこのくらいで終わりと思うでしょ。 そうはいきません。 まもなくはじまるのは北海道4デイズ。 なぜこの地で、こうしたラリーがはじまったのかというお話をいつかはしておか なければ・・・と思っていました。
時は1988年。おりしもボクが始めてパリダカに出た年の冬。ボクはパリダカのオフィシャルウエアの白いジャンプスーツの、その洗練されたデザインに惹かれて、たまたま県内のつなぎ服メーカーのCIからはじまって商品のデザインを担当していたものですから、数枚のデサインスケッチに、白いそのジャンプスーツを潜ませておきました。
そして完成したそれは「おお!マゴウカタナキ!フルコピー!!」それではイカンと部分的にマイナーチェンジしたり日本人にフィットするようなリサイズをしたり・・・そしてSSERのオフィシャルウエアとしてデビュー。そのメーカーのカタログにも掲載して、思わず売れてしまって・・・
そんなある日、1本の電話が。日本レーシングから
「あのつなぎ協賛して」 「ううっ!」 そうなんです、つなぎメーカーにSSERだあ、TBIだあ「くれくれ」と言いすぎていて、 「でもガストンやシリル・ヌブーが来るんです」 と電話の彼 「OK!もし出なければうちが協賛しても・・・」 とその頃は景気の良かったボク それが1989年に行われたラリーキャンプイン芦別
いま2009年でしょ。つまり芦別は足掛け20年間、日本のクロスカントリーラリーを語る上で貴重なひとつの歴史・・・なのです。TDNも必ず芦別に行きましたしね。
ああ。長くなったので疲れました。
きょうの一枚
ウユニ塩湖(Salar de Uyuni)は、ボリビア中央西部のアルティプラーノにある塩の湖。標高約3,700mにある、南北約100km、東西約250km、面積約12,000km2の広大な塩の固まり。塩湖の中央付近で回りを見渡すと視界の限り真っ白の平地であり、寒冷な気候もあって、雪原の直中にいるような錯覚をおこします?世界最速のインディアン?最高速テスト?しないわな。
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