Organisation Voice 2013/4

 

 


2013/04/25 (木曜日)

「NO RALLY, NO LIFE」

アドベンチャーラリーは、かつて人生に喩えられた。
「それは、人生の縮図のようだ」とね。
ティエリー・サビーネは
「パリダカ?それは、ライフスクールだよ。」
と語った。
このラリーに世界最多出場と完走の記録を更新し続ける菅原義正も、
「なかなか卒業証書を手にできないのですよ。」
と話す。

ライフスクール、それは人生の学校のことだろうか。
たとえば人生とは、上手くいかないことが多い。
調子のいい時に決まって落とし穴に気が付かない。
ラリーも、まさにそうだ。良いことのあとには、トラブルがある。
優勝なんて、いつでもつかんだ両の手からするりと抜ける。
うなぎみたいなもんだ。
もう嫌になるし、情けないし、泣きたくなる。
そして、その耐性を身に着けていくことが良いラリー、
または人生の過ごし方なのかもしれない。

NO RALLY, NO LIFE・・・ボクにとって、人生でラリーに出会わなかったとしたら、どんなふうに生きていたんだろうかと、想像することさえできない。
つまり「ラリーのない人生なんて」想像できない、そんな意味で30年の節目を来年に迎え、個人的な言葉として「NO RALLY, NO LIFE」を掲げた。そして申し訳ないことに?TBIのTシャツにまで印刷してしまった。

今年25年目のTBIは。そんな四半世紀をこめて、九州までも足を延ばすことにした。土佐と薩摩は、いつもSSERのイメージに内包されていた。
新しく変える力。妥協しないという生き方。それを、貫いた男たちのように現代にもその心を、たかがラリーだけど、人生をかけてそのラリーを全うしていきたい。今回のボクの意気込みだ。
されどラリーだ。
きっとあなたも「NO RALLY, NO LIFE」か、もしくはそれに代わるなにかを、この旅で見つけるに違いないと思う。

 
 

2013/04/15 (月曜日)

「スギちゃん、サハラマラソン90位完走!!」

ここのところモンゴルのカミオンバレイやTBIのスイーパーとして頑張ってるスギちゃん!憧れのサハラマラソンを90位で完走したという連絡が。
いまを去ること10年前、彼らは「PIYOKO隊」というチームで、この地で開催されたダカールラリーに参加していました。
その時の話を聞くと、やはり準備が出来てない!という感じが否めませんでした。
いや本人たちはそれはそれで十分準備をしてきたのでしょうが・・・
それに比べると、サハラマラソンのほうが簡単なのか?というと、まったくそうではないはずです。過酷を極めたことでしょうね。それでもこの数年間、モンゴルのラリー試走の時でさえ、日没前にランニングに出かけて泣きそうになって?「道が分からなくなって、こわかった!」とか、朝からシュラフを抜け出しては走っていましたから、その熱意たるやパリダカの時もこの位すればよかったのに・・・と思ったものです。

とにかく目標を立てる、挑む。もう絶対来ない!というくらいの中から萌芽する「次はこうする!」という、小さな思いに水をやり育てていく。これは人間としてもとても大切で、有意義な行為の一つだと言えます。
トップアスリートやオリンピック競技、または人気のスポーツばかりがもてはやされる中にあって、こうした過酷で異常なほどの人間性を突き詰められるものは、やはり人間が特殊な種であるという事を表すものだと言えます。

予想以上に世界のフィールドは広く、挑戦するという行為は輝きに満ちています。
おめでとう!スギちゃん!

2013/04/08 (月曜日)

「試走完了、TBIカウントダウン!!」

大型の低気圧が去ると西日本は思わず寒い今日この頃!ですが、今日の良いお天気ときたら。。。久しぶりにGS!(っても、アドベンチャー)を事務所から引っ張り出そうとすると・・・「ルートは二つです。」つまり事務所の奥に展示されるようにあったマシンは、引っ張り出すためには倉庫を通らなければならないのですが、それはもうお片付けが出来そうにないくらいのボリウムの資材を片づけなければなりません。

もうひとつは、事務所の裏のウッドデッキから畑のあぜ道を押して(または乗って)
道路に出る至難の道。
「・・・」
でもいつもこうやって「なんだめんどくさいな」と止めてるのがここのところのボク。
でも今回は気合が入ってました。
「よし、畦道を押そう!」
と心に決めて、デッキに出したときに、森の中に伸びる細いトレイルが目に。
なにを思ったかボクは一気に森のトレイルに向けて発進!
「なんだ、簡単じゃん!」
という事で無事に突破。。
やっぱダイエットの効果は大きいのです。身体がやや柔軟で、ついでに選択肢も増える!という事で、ボクのバイクの事務所から出すルートは「3つに」つまり、物事にはもう一つ選択肢が潜んでいるという事。

そうそう、そもそもアドベンチャーを引っ張り出して乗っておこうと思い出したのも「北の島」の某編集長が、「TBI九州へ行こうかな?バイク借りれますか?」
「HP2?ええよ!」
「いや」
「アドベンチャー?」
「そうです。」
いつの間に彼もあんな大きくて重たいバイクに乗ろうと思いだしたのでしょう・・・という事で、最近はFBもOVも多忙にかまけてるボクですが「元気です。」というかこの10年で、いまが一番元気なくらい。
これからしばらくは「アドベン通勤」で、Max Fritzさんみたく毎朝ツーリングしてから出勤しよ!なんて思う今日このごろ。

きょうの一枚

写真は2007年の西安-パリのときのものです。

 
 

2013/04/02 (火曜日)

「TBI、まもなくですよ。」

春が足早に過ぎ去ろうとしてるのが気に入らない毎日ですが、
皆さんはいかがお過ごしですか?
花が咲けば嵐のような風がふき、やんだと思えば雨が降る。
まことに、ながめせしまに、な感じでの花の季節でした。

そんな4月を迎えると準備に精を出すのがTBI。
25周年記念という事で拡大版の今大会は、とくに見どころ満載!です。
すでに大阪-九州の試走は終わり、今週は四国の試走がはじまります。
この四国の試走が終わると来週には今回のルートが、一筆書きになってつながって行きます。
まったく、無機的な線がコマ地図の中に生命を吹き込まれて、
そのコマを追いながら走れば、驚くばかりの日本が広がっている!
というのがこうした長距離レイドの魅力です。

今回はいつもより1日長い8Days!昔々、ISDEのイメージをモチーフに、
パリダカールのビバークを少しだけ意識した、そんなTBIの最も長い8日間。
間もなく、カウントダウンがはじまります。