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 「NO RALLY, NO LIFE」 
アドベンチャーラリーは、かつて人生に喩えられた。 「それは、人生の縮図のようだ」とね。 
ティエリー・サビーネは 「パリダカ?それは、ライフスクールだよ。」 と語った。 このラリーに世界最多出場と完走の記録を更新し続ける菅原義正も、 
「なかなか卒業証書を手にできないのですよ。」 と話す。 
ライフスクール、それは人生の学校のことだろうか。 たとえば人生とは、上手くいかないことが多い。 
調子のいい時に決まって落とし穴に気が付かない。 ラリーも、まさにそうだ。良いことのあとには、トラブルがある。 
優勝なんて、いつでもつかんだ両の手からするりと抜ける。 うなぎみたいなもんだ。 もう嫌になるし、情けないし、泣きたくなる。 
そして、その耐性を身に着けていくことが良いラリー、 または人生の過ごし方なのかもしれない。 
NO RALLY, NO 
LIFE・・・ボクにとって、人生でラリーに出会わなかったとしたら、どんなふうに生きていたんだろうかと、想像することさえできない。 
つまり「ラリーのない人生なんて」想像できない、そんな意味で30年の節目を来年に迎え、個人的な言葉として「NO RALLY, NO 
LIFE」を掲げた。そして申し訳ないことに?TBIのTシャツにまで印刷してしまった。 
今年25年目のTBIは。そんな四半世紀をこめて、九州までも足を延ばすことにした。土佐と薩摩は、いつもSSERのイメージに内包されていた。 
新しく変える力。妥協しないという生き方。それを、貫いた男たちのように現代にもその心を、たかがラリーだけど、人生をかけてそのラリーを全うしていきたい。今回のボクの意気込みだ。 
されどラリーだ。 きっとあなたも「NO RALLY, NO LIFE」か、もしくはそれに代わるなにかを、この旅で見つけるに違いないと思う。 
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