Organisation Voice 2007/04

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2007/04/26 (木曜日)
「シトロエン」

銀行の駐車場に入るとシトロエンC-6が停まっていたので、思わずすぐ隣に停めた。シトロエンは、いつの時代にもずっと気になるクルマで、気になる存在だ。なんでだろーか?で、持ち主が戻ってくるまでに細部まで眺めていた。なんかこう自動車なんだけど、そのシトロエンは自動車とは一線を画しているように思えた。それはデザインのトレンドを無視しているからといってもいい。どこにも無いプレスライン。いつの間にかドイツ車を真似てしまう日本の自動車などとは全く違う方程式。でもなぜかそのデザインでボクは尾形光琳を思い出した。やはりデザイナーの芸術性が違うんだろーと思う。いや商業主義を廃したデザイニングなのだからだろーか、とも思う。

自動車のデザインほど、恐ろしいものは無い。もちろんデザインが100%売りに直結するものではないだろうが、98%くらいの要素はある。昔、スバルのアルシオーネが良いなあ、と思っていたことがある。性能はもちろんだがデザインの話だ。毎月の販売台数を見ていたら、開発費などのコストを販売数で割ると、1台あたり数千万になる!らしい。まあ売れてないのだ。でも、買う人たちは良く分かっている。価値と金額のバランスをとるのが上手だ。今の日本は若者もみんな軽4で良くなったらしいと嘆く友人がいた。それは自動車メーカーが子供たちに自動車の夢を見せないからだろうとも言う。ボクは小さなころから自動車や飛行機の絵ばかり描いて育った。

まあそんなことはともかく、明日からはTBI・・・木々の若葉は芽吹いて素敵な季節になっている。おそらく、参加される方はもちろん、応援される方もこのサイトで四国の最も素晴らしい季節を堪能することだろう。

C-6っていくらだろー。

きょうの一枚
TBI・・・海、そうそうTBIのスペシャルサイトも実はこっそりUPされていて、エントリーリストだあ、タイミングチャートなども、発表済みなのです。さらに応援メッセージも既にザクザク!!ご覧ください。
http://www.sser.org/tbi/


2007/04/25 (水曜日)
「便座のふたが閉まっているのはなぜだ。」

最近事務所のトイレの便座のふたが必ずのように閉じられている。そーいえば我が家のも時々閉まっている。「ははーん」あれだな!例の「トイレの便器のふたを閉めるとお金が貯まる」という噂だ。そういえば最近新聞の広告に、多分MONEYとか何とかって言う雑誌のタイトルに、そんなことが書かれていたように思う。

このことは次のことにも共通するのではないかと思う。
その1.ラリーの前日にいつもの神社に参詣すれば、そのラリー中に事故が起こらない。
その2.毎月1日の日に日の出を拝むとお金持ちになる。ということから、毎月1日は未明に集まって参詣、道後の朝風呂、パワーブレックファースト&ミーティングをしていた。それも10年以上欠かさずに!だ。

などなどがどーもわが社にまつわる、事業姿勢?のようなものだ。参詣に行くというのはおそらく、ラリーなどのイベントの事前準備が余裕を持って終了していることによって、精神的な余裕が生じて、それが配慮となったりして細部に目が届く!というものだと思う。企業経営もつねにこうありたい。

でも最近は参詣もおろそかだし、毎月1日の早朝ミーティングも、やらなくなって5年くらいになるかな?そういえば、お金!貯まんないない!!

つまりこれらの物事に共通していることは、やると決めたことを続けること、その不動の思いが困難を乗り越えて成功をもたらす力になるということを、言葉を変えて言っているのだ。そのどれも、やらなかったり、止めてしまっても大小支障があると言うものではない。でもこうした決め事をすぐ止められる人は、とにかくエクスキューズが上手な人だ。「出来ない言い訳は死ぬほどある」ということだ。決めたことを断固実行しよう。「断じて行えば鬼神もこれを避く!!」なのである。

「ロシアのこんなお話」
ロシア国民の3割、天動説信じる 「恐竜時代に人類」も「太陽は地球の周りを回っている」―。ロシアで国民の約3割がこう信じていることが明らかになり、関係者の間に衝撃が広がっている。有力紙イズベスチヤがこのほど、全ロシア世論調査研究所から入手した調査結果として伝えた。 調査はロシアの153都市で、1600人を対象に基本的な科学知識を試す形で行われた。 この結果、天動説を信じている人は28%に上った。ほかに「放射能に汚染された牛乳は煮沸すれば飲んでも安全」との回答が14%、「人類は恐竜時代に既に出現していた」との回答が30%に上った。 また、科学的な知識だけを信じる人は20%しかおらず、あとは魔法を含む何らかの超自然的な力の存在を信じていることも明らかになった。(時事より)

素敵な国だと思う、嫌味じゃなくて。

きょうの一枚
馬頭琴・・・モンゴルの代表的な弦楽器です。頭の部分が馬の頭部をデザインしているためこのように呼ばれてます。弦は2本で右側が低音で左側が高音ですね。なんか洗練されたクリアな音ではなく、ノイズが多くそれがこの楽器の強い特徴となって、なんかさまざまな擬音を作り出しています。ホーミーと馬頭琴の組み合わせ、馬の走る音の表現、ナカナカです。これもきっとシルクロードを渡りつつ変化を遂げてこのような形と音になったのかなあ・・・と遠くを眺めつつ考えています。


2007/04/24 (火曜日)
「もうすぐTBIのお話」

早いね。気がつけば週末からTBIじゃんか。
いつもの事ながら、事前準備のために事務所内は大騒ぎ。上を下へのね。でもイベント前日には全く何もすることが無くて、ボーッとするように厳しい指示がいつものように下っている。んで前日にはいつもの神社に参詣、某編集長の乗るHP2を軽く整備して空港の近くにある、BMWの「お疲れ様・・・」のお店まで持ち込んでおく。すると彼は空港からそこへTAXIで5分。10分後には走り出すことが出来るという寸法。イベントは、こうして最初はバタバタとして直前には鏡のように静かで、そして当日は日が昇るがごとくあまりにも普通に、自然に・・・がボクのへんなこだわり。

昨晩は東京の友人らと痛飲した。ひとりは早稲田の大学院の先生、もうひとりはJPモルガンの?ほとんど人生の全てをアメリカで過ごしたやつ。フェラーリに乗っている。んでもうひとりは近代日本の歴史上のあまりにも偉大な人物の末裔??すごい組み合わせにモンゴル人ムッホ!・・・でも彼らの手にはなぜか西安-巴黎のパンフレット、BMW-ADV.のカタログ!!どこで手に入れたんだろーか?んで、「すごい!すごい!」の大合唱!カタログの中の孔子の言葉はみんな「子牛」??ってなんだ?で一緒にいたムッホたちと、あの肉が美味いとか・・・カリブーの肉がどーの、いやコウシが美味いとか、結構いろんなところへ行っていろんなものを食べてる人たちだった。いやそれにしてもはじけようもすごかった。ボクは頭が痛くて仕事にならないほど。

そ、食べるといえばTBIなどラリーのビバーク・・・結構頑張ってるんだけど今日はエクスキューズ。もちろん美味いものをたらふく食べたい!!でもケイタリングチームは、やっぱ安全性と作業性を追及する。また大勢が平均的に食べられるようなメニューじゃないとダメだし・・・さてTBI・・・道すがら何を食べようか?そんでビバークのご飯は?ボクは聞かないようにしているのだね。

BMW CROSS THE BORDER PROJECT
実はこの夏、BTOUのゴールを目指して6台のアドベンチャーが、日本からシベリアを走ってやってくる。スタートはラリーのスタートと同じ8月6日。果たしてゴールにたどり着くのか?もうひとつの冒険がパラレルに進むことになりました。この情報もSSERのウエブサイトでお伝えしていくこととします。

BTOUにロシアナショナルチーム、UAZ4台エントリー!!バイクは2台の予定だ。モンゴルチームはガントルガ、ハマーの2人がKTM660!「STOP! Ikemachi &Ikeda project」なので面白そう。そのほかにも10台近いモンゴル人の参加!!

きょうの一枚
TBI2007ヴァージョンTシャツ・・・最近スイマセンボクのイラストで作るという暴挙の数年間。今年のは草の葉・・・最初は四万十川の魚を書こうと思ってたのですが、急遽変更。オタノシミニ?ね!


2007/04/23 (月曜日)
「いったい何が?」

北京首都空港で、イミグレーションにいつものように嫌な気分で並んでいた。係員はパスポートを投げてよこす。度々それは床に落ちる。「拾え!こら!」と言ってもまるで犬にでも言うように「ソーバ!」行け!と言うのである。何度この嫌な思いに晒されて、二度と来るか!?と思った海外の旅行者はボクを含めて8000万人はいると思う。えっ、8000万の根拠?いやなんとなく・・・ところがどうも様子が違う。窓口にはなにやら小さな押しボタンの並んだ何かの端末が取り付けてある。順番を待ちながら「ナンダローアレ?」と思っているとどうも電気がつくと4つ並んでいるボタンのひとつを押すのだ。「ナンナンダロー?」順番が近づく、不安は募る。

そしてボクの番だ。「ニーハオー」係員の女性がデパートの店員みたいな笑顔で微笑みかける。ボクは腰を抜かしそうになった。なぜかと言うと、今回もパスポートを投げ返されて床に落ちたら、自分では絶対に拾わない!そこから出てきてお前が拾え!とつたない英語で言ってやろう!と半ばタノシミにしていた。良く見るとその女性係官は美しい。白い歯が見える。パスポートに伸ばした白い指はまさに楊貴妃のそれだ・・・って楊貴妃の指がどんなのかは知らない。パスポートのボクに写真を見て顔を上げてこちらをじっと見る。いつもなら睨み返すのだが、今回は不覚にも目をそらしてしまった。

スタンプを押すや、「謝謝」だって。ボクは思わず4つのボタンの見た。左が大変満足、その次が満足、右から二番目が不満!一番右は大変不満。英語と中国語とイラストで書かれている。サティスファイは子供のころエーチャンの歌で覚えた英単語だ。ベリーサティスファイ・・・思わず一番左のボタンを押してしまった。すると彼女はにっこり。どーもこれでポイントを集めると評価に繋がるのだろうか?あまりにも資本主義的な装置に「中国はどこへ行くのか?」と、心配にすらなった。こんな時は決まってケ小平の「南順講和」を思い出す。社会主義の未来と資本主義の未来、実はそれは同じなのかもしれないと思ったりもする。でも・・・新しい21世紀型のイデオロギーはいまだ生まれては来ない。

きょうの一枚
TBI2006で活躍したマイケル・キャストリーからメール。そうイチロー似のオージー、彼は日本に帰化して日本名を黒鉄章(クロガネアキラ)としました。その時届いたメールの「お母さんに泣かれました」というメッセージになにか共感。そして外資系金融大手!を辞して日本人としてシルクロードの旅に出ます。難解な彼の日本語とともに原文のままにご紹介!特に昨年のTBI参加者にはメッセージあり。それにしても日本語・・・ボクは大好きです。

「お早う御座います山田さん。中国のオートバイ免許の問い合わせを貰ったこと真にありがとう御座いました。今年のTBI時に僕のBMWがタイに到着ごろです。バンコクからカトマンズを空輸し て、ネパールからインド、パキスタン、イラン、トルコ、ヨーロッパに行く。TBIの方にマイケル・アキラは夢の旅を始まったので来られないと伝えてくれま せんか?黒鉄 章 よりP.S. よいTBIよ。」

PSが面白いね。写真は梱包された彼のR1100GS


2007/04/20 (金曜日)
きょうの一枚
編集長!砂丘に遊ぶ・・・まさにライディングファンを体現しているところ。その胸に去来するものは・・・ダカールか北海道4デイズか・・・。

2007/04/19 (木曜日)
先のお知らせにも書きましたが、ウランバートルに来ています。昨日は北京でアナウンスではクリアとか言ってるのですが、黄沙で見えない滑走路めがけてダイブするエアチャイナのパイロットを信じつつ、地球の未来を予言するような光景だわい!と思っていました。一方ウランバートルは快晴!まあ小雪が舞うということもありますが、遠くまでクリアに見渡せる爽快感は、日本人が最近忘れてしまったのではないかという!秋晴れの気持ちよさ。
この黄沙、北京もひどいのですが、ソウルも相当にひどいという話を聞きました。要は東側沿岸部に位置するものには容赦ない黄沙の嵐なのです。ウランバートルは緯度が高くて、ゴビの砂もはるか南のかなたを飛んでいくに過ぎないのです。これらの現象も偏西風の蛇行がもたらすものなのですが・・・。

でもボクは黄沙のほとんどがゴビ砂漠のものではないと考えています。ゴビはそのほとんどが砂礫地帯で、パウダーのような砂はまずないのです。この砂は黄河が運んだ黄土高原の、あの指の皺にも入っていくような、まるで龍角散のような微細な、そして黄河、黄土高原の名のとおりの黄沙!なのではありますまいか?微細と書きましたが、ただただ砂だけが飛んでいるのならいいのですが。

さてモンゴルは相変わらず大渋滞で、ホテルを出るのも億劫です。でも予定の打ち合わせをおおむね終えることができて、まずは一安心。

でも来る前に書き上げたルートブックの後遺症で肩こりに悩まされています。

きょうの一枚
速い!とにかく速いのがこの赤い流星号!と呼ばれたモンゴル人ボクサーのドライブする、へんてこなマシン!ベースはイスズのビッグホーンに足回りはロシア製のUAZを流用?4輪部門で勝っちゃった。


2007/04/18 (水曜日)
きょうの一枚
ゾーモットのビバークとロシアチームのUAZ。このビバークに向かう行程で転倒、しかし見事にリカバーした当たりは只者ではない。さらにサポートカーもこのビバークの手前70kmで転倒。方角を見失って翌日ヘリで救出されるという一幕。ロシアチーム、今年はナショナルチャンピオンも起用して4台体制で1−2−3フィニッシュを狙う!?いやいやその実力あながち。

2007/04/17 (火曜日)
きょうの一枚
BTOU名物、風の強いモンゴルの砂丘のビバーク。とにかくここは風の通り道、そこには砂が運ばれて堆積し続けます。さらに巻きあがった砂はジェット気流に乗って一足お先に日本へ!ってなわけ。

2007/04/16 (月曜日)
明日からモンゴルへ出かけます。TBIも直前だというのにねえ。でもボクが解決しなければならない最大の問題がいくつかあるのです。なんといっても、そのひとつは最近問い合わせ急増中のヨーロッパの参加者の便宜を図ること。その多くの方が輸送の問題で直前で挫折してしまうんです。費用もさることながら、とにかく手間というか何かと煩わしいのです。「これをなんとかあせにゃあいかん。」出来ることならウランバートルへ各自でヨーロッパから直送して、でも一括してラリー使用の無税通関ができるかどうかということです。またそのリスクはどのくらいあるのか?そして仮に日本で合流させて保税状態で日本から往復するとしたら、なんと片道2ヶ月以上!往復で5ヶ月くらいもマイマシンが、世界のどこかでコンテナに揺られているという憂き目に会うわけです。

さらに日本でも大変困ったものです。昨今の盗難車両の不正輸出の急増とその対策から昨年夏に法改正を受けて、こうした輸出入が大変難しくなったのです。とにかくそのとばっちりたるや、なんとも半端ではありません。FIAカルネで輸出入のできるジュネーブ条約締結国なら問題ないのですが・・・モンゴルも、ついでにロシアも中国も批准していないのであります。

悪人のため規制強化され善人が迷惑をする。なんかバイクの社会構図もそうかも。とまれ汐とが増えることは芳しくは無いのですが、今後のことも考え、また世界の人々が参加しやすくなるため!日夜努力するのであります。

そのうち、いや今年から?日本人の比率が半分くらいになるかも?

きょうの一枚
BMW G650X・・エックスじゃなくてクロス・・なんす。でイケマチ、アンダーガードの自慢をしてるわけではなく、「650なのにほら!」と、よくフローティングターンするでしょ。そんな感じ。


2007/04/13 (金曜日)
「温故知新」

ボクの今の中国の窓口というか相談役は、温先生だ。といってもボクより年はひとつ上。松山在住で中国語よりも日本語のほうが上手いかも。書家としても中々なものだが、その博識と温厚さは格段だ。奥様は大学教授でお嬢様は福岡空港でお目にかかったANAのキャビンアテンダント。

その温さんじゃないほうの温さん、そう温家宝首相が来日中。ボクは特に親中派でもなければ嫌中派でも無いと自認している。でも中国の歴史は好きだし、美的な感覚も好きだ。フランス人の持つ中国の美意識みたいなものが実は一番好きかも知れない。その温首相、マスコミは高度な外交戦術で・・・と書くのだが、あの笑顔を振りまきながらジョギングをしたり、太極拳を披露したり・・・やられた!と感じたものです。

温さん。その名前の通り、両国の氷のような関係を溶かすかもしれません。遠くEUなどの復権と隆盛を見るにつけ、いつまでもアジアが過去の因襲に囚われてばかりではいけません。今回のことを、まあ深く掘り下げて分析するな!といっても無理でしょうが、このふたつの国はエネルギー問題と環境問題で、互いを必要としあっていることは自明の理であります。

ボクがラリーをやりたいからだけで言っている訳ではありませんが(いやひょっとしたら・・・)ふるきを温ねて、あたらしきを知る。ではありませんが、温さんが訪ねてきて、新しい時代の到来を知る。みたいな予感がしてなりません。

きょうの一枚
夕闇迫る四万十川、つい先日の試走中の沈下橋の上からパチリ!!いまごろのカメラは良いですねえ。


2007/04/12 (木曜日)
ルート制作、つまり試走ですが、無事に終了!!バンザーイ!

なぜかいままでにも増して終わった瞬間の満足感は大!!んで、充実感と幸福感に浸っていたのです。が、現実はそれほどは甘くなく、実は今からこれを印刷原稿にするための清書作業をせにゃならんわけです。周囲の複数の手によって念入りに計算しなおされ、一部のミスも無いように何度も校正をされた原稿が届きます。それは距離といくつかのメモが記されたまあコマ地図の原型です。もちろん真ん中の部分は真っ白で、それを手作業で埋めていくのがボク・・・の仕事なんです。おそらくTBIは2500コマくらいだと思います。1コマ書くのに休憩も入れて平均30秒ということは75000秒!!ということは1250分・・・でもってそれは20.8時間「・・・・」というブルーな、でも17日からはモンゴルだから、それまでには当然仕上げて印刷に入れなければならないわけで・・・でもほかの仕事もめちゃくちゃに忙しいわけで。さあ、OVはこの位にしておいて、コマ地図書こおっと。

きょうの一枚
TBI名物といえば「鰹のたたき」目に青葉 山ほととぎす初鰹・・・なシーズンでございます。ルート上のあちこちで、口に入りきらないほどの厚切りかつをのたたきをご堪能ください。ああはらへった。


2007/04/09 (月曜日)
「どーしたの?というくらいに多いニホンカモシカ」

TBIの試走に明け暮れる毎日。何故にこれほどまでに入念にしているか?というわけは今年参加された方にのみお分かりいただけるのではないか!?と。もうほとんどの仕事をキャンセルして山にいます。それでも時々思い出したよーに「ギャーッ今日の3時に約束があった!」とか、大切なアポを忘れていて「ホオー、エエ根性しとるのー!?」とか言われたり、してます。

ところで過去20年にもなろうかというTBIの試走の中で、一度だけニホンカモシカを見かけたことがありました。高知の人にその話をすると「へーっ、高知の山には結構いて食べる人も多いよ」「まさかぁ!?だいいち天然記念物よ!」というのはもう何年も前の話、というより一時代昔の話・・・で、今回の試走。鹿の大群はおろか、ニホンカモシカに出会う!出会う!・・・「いったい山の中でナニが起きているのだろう?」熊出没注意!なんて看板もたくさんある。鹿なんて、林道の広場でじっとこっちを見ていて逃げようとしない大群もある。で、おそらく鹿たちはこんな会話をしてるんだろう「へー、もうTBIのシーズンだね」とかね「SSERのプロシードももうボロボロだね!」とかね。

そんで持って、今週もモンゴルに行く前の日まで試走!!もう今では楽しくなってきて、一度出来たルートも「少し手直し」とか何とか言っては出撃中!なのであります。プロシードのタイヤ・・・新品にしました。こんなに頻繁にタイヤを変えるなんてクルマはほかには知りません。

きょうの一枚
今年は不漁!が心配される川えび!!のから揚げ。正式にはヤマトテナガエビ・・・パエリアなんかに入ってるスカンピとは違うのかな?そのヤマトテナガエビ、もう絶滅が近いといううわさ。鹿児島の一部と四万十川にしか生息していないそうだ。試走の時のささやかなタノシミは、その土地土地のこうした料理。ボクはテナガエビの唐揚げ天丼が食べたいのでした。多分そんな料理は無いと思うけど・・・。


2007/04/06 (金曜日)
「DIRT!DIRT!DIRT!」
お待たせしました。といってもまだ全部終わっていないのですが、TBI2007のルート概要が決定!!です。全走行距離は2000km、ダート500km超!久々のダートダートダート!になる予定です。これって昔のTBIの再来じゃが!と誰かが大はしゃぎ。それにしても疲れ果てました。深夜に事務所に帰ったら「OVは?」だって。で、ショボショボとキーボード叩いてるのですが、頭の中はシローク?なってます。また明日も明後日も明明後日も出撃です。ホンマニ。

そんなこんなで今回のTBI2007は、気合がいりますよ。でもってTBIに刺激された北海道、コチラも気合充分。でもって返す刀でモンゴルも凄いことにしますけん。超絶体力勝負精力絶倫頑固一徹・・・ナンノコトダ


2007/04/05 (木曜日)
さあ、今日も試走に出撃!!なんと今日の行く先は積雪の情報「マジカヨ!」と、でもそこはまた枝垂桜の素晴らしいのがあるところでもありますがな。積雪と枝垂桜、山々から見下ろす谷合の風景・・・いつもながら心動かされます。

TBIはまさにカウントダウンなんですけど、ボクはまだ心の準備が・・・出来てませんがな。あっ、ヤバ、時間です行ってきます。

きょうの一枚
今日の一枚は、元気の出る?勢いのあるカミオン!菅原さんからいただきました。どなたか東京モーターサイクルショウの使用可能な写真をお持ちの方はご連絡ください!!


2007/04/04 (水曜日)
「出色の出来」
西安−巴黎2007のパンフレットが印刷UP!出色の出来!です。出色・・・って。でもこの厳しい予算の中、パンフレットや広告制作だけでも大変なんです。でもモノを作る喜びは格別。「おおっ、出来たか!?良いねえ」のあとは「もっと良い紙が使いたい」だの「特色を使わなきゃいかん」だのと、自分ではまだまだなのですが、まあそこは経済性優先ということでお許しいただきたい。オートマチックに届くレクサスのパンフレットにはいつもながら眩暈を覚えます。

今日は東京から大先輩が来られました。二人でうどんを食べに行きました。この先輩が来ると必ず決まったお店の決まったメニュー「それにしてもうまいね。これを食いに来るだけで、飛行機代の元が取れるよ」みたいなことをいつも言われます。多分、わざわざ来てくれるボクの恐縮振りをまかなう優しさなのではあります。で、それは20年近く前から度々繰り返されている会話です。確かにそこの店のそのうどんは「美味い」のであります。しかしこの人は松山で昼飯はそのうどんしか食べたことが無いのではありますまいか?そんなふうに言われる「うどん」のような人でありたいと思わずにはいられません。

さてさて、BTOU2007・・・海外からの問い合わせがまたまた増えてきています。ところがやはり海外からの参加にはいまだ障壁が多く、特にマシン輸送の問題なのですが、多くの方がその点で挫折を余儀なくされるようです。西安に住むイギリスの方、またオーストラリアサファリと日程が接近しているけど両方出たい!というオーストラリアの方。ヨーロッパ各地からの問い合わせ・・・うーーん、何とか根本的な解決策は無いものだろうか??日々悩み、日々に憂う!のであります。

きょうの一枚
コチラは若き日の菅原さんらしき人物。数年前まで古くさいなあ!と思っていたDUNLOPの当時のレーシングスーツが、いまでは「かっこいいなあ、欲しいなあ」となっているから不思議なものです。人間は古くなっている?アッ、ウソ、ゴメンナサイ。


2007/04/03 (火曜日)
ここのところTBIの試走が続きます。早朝に出て日没でストップ!んでもって事務所に帰ってお仕事。こんなことが出来るようになったのも、四国にも張り巡らされた高速道のなせるわざ。TBIがスタートしたころ、高速道は実はありませんでしたの。いや川之江−土居間11kmが確か開通していたかも。もちろん本四架橋はなし!ガラパゴスのような四国が好きでした。橋も高速道もいらないと思っているのに、四国になんて3本も橋を架けて!どーすんだよ!と四国のボクたちに言われてもねえ。工事にかかった費用は全部お江戸に本社のあるところへ支払われたと思ウンですけど。「えっ、もうだれもそんなこと言ってないって・・・」それはそれで熱しやすく冷めやすい世論にも心配・・・。

いやこんな話を書くつもりではありませんでした。なんせ疲れ果てて帰ってきて。今年の山は、雪が少なかったので林道もほぼ完璧な状態で春を迎えています。山里は美しい春の花々と桜やボケの競演が見事です。でも今朝は、なんと花冷えのなかエアコンをHOTにして出かけましたがな、で土佐に着くと暑くてCOOLに!!そのくらいあちらは「南国」なのでした。四国といっても広いですけん。

きょうの一枚
毎年通るたびにそれがカフェらしいとは思うのですが、開店していたためしがないのでございます。んで、GWくらいは営業してるだか?と思って行くでしょ。閉まってるんです。一度この海を見下ろす高台にある大草原の小さな家で、お茶をしたいと思っております。TBI版「ここどこ?」お分かりの方はメールを。


2007/04/02 (月曜日)
「モンゴルへ。」

桜の中、試走が続いています。昨日は気持ちのいい日曜日で、特にはかどって充実。2年前の台風の被害のあとのTBIでは軒並み不通だった四国の林道群が、まるで生命力があるように生き返っています。なんとダート200kmオーバーなんて1日も現れそうで、ハードで美しい旅になることは請け合い!!です。

一方あわせて準備の進んでいる「北海道4デイズ」と「BTOU2007」今日はBTOUのお話を少し。まず、ケース2のプレエントリー応援企画がスタート!!詳しくはコチラで、来週はウランバートルまで行って参ります。BTOU2007は、途中2年間のお休みを経て、今年11回目で13年目の大会(ラリーレイドモンゴル時代から通算)です。特にこの90年代後半から近年の、世界における環境などに関する新しいパラダイムの中で、「クロスカントリーラリー」のあり方を模索し続けてまいりました。そういった理由もあって、この大会に参加されると、ラリーを通じてですがいろいろなことを感じ、また考えさせられるだろうと思います。

モンゴルの大自然の中でオフロードライディング&ドライビングは至上の喜びでもあり、その偉大な大自然というか空間は、あらゆることを考えさせてもくれます。自己との対峙。自分の人間としての性能やこれまでの生きざま。そしてもう少し付け加えると、鋼のように強くなっていく自分との出会い。もちろんラリーという枠組みは、多くのことを強制します。ある一定時間内に到着しなければいけないというルールは、故ティエリー・サビーネの言葉を借りると「冒険を時間というナイフで切った・・・」というふうになるのでしょう。

昨年スーパーカブで完走した平岡さんは。「何度ももう止めようと思いました。でも応援してくれる仲間のことを思うと、もう少し頑張ってみよう。その繰り返しでした。もう限界か、と思ってもその限界は自分で決めているだけなんです。」と語りました。その限界は自分で説は、その後会社で定着して周囲を苦しめている?という話題もオマケです。

なかなかさまざまな事をするのには制約や、限界を感じます。ほとんどの場合それを乗り越えないことがこれまでの日本の社会通念だったような気がします。しかし探検家や冒険家の偉業に感動し、それを讃え、でも心のどこかで羨望し、場合によっては揶揄し嫉妬している自分があった・・・はずです。それはつまり「自分だって」という思いだったはずです。

冒険とは、おそらく自分の限界を自分で乗り越えるための作業のことを言うのだと思います。その作業に取り組むには「強い意志」が必要だと思います。また意志とは意思の上に成り立っています。意思のうえに成り立ち、挑戦への意志が起き、その質によってそれを持続させることが出来ます。「意志あるところに、道は拓く」と僕が書いたら、誰かがモンゴルを走って「道には意志がある」と言いました。なんとも粋ではありませんか。

そんなこんなでケース2・・・はるかウブス低地、世界遺産の彼の地まで、これは2007年だけの特別なルート、いやホントに・・・で参ります。参加を決めるには高いハードルがありますが、ぜひ参加をご検討ください。真摯に参加のご案内でした。

きょうの一枚
日曜日の試走で、ダムのほとりの国道の桜に思わずパチリ・・・桜が終わるまでには試走も終わらせなければなりません。いかに桜の花が短いものか知ることが出来ます。