Organisation Voice 2010/07

 

2010/07/12 (月曜日)

「いよいよ北海道ウィークです。」

今朝は、ひどい雷雨の松山。ふるくからこの時期の雷は、梅雨明けのサインだったのですが、最近はどうも違うようです。

さて、北海道。今日にも第一便が出発します。真新しい横断幕も届いて・・・今回の北海道4デイズは、最終日にファイナルクロスをBIGTANK-CUPとして開催予定です。本線のリザルトに組み込むことは無いのですが、地域の方などにも見ていただこう!という春木さんの溢れる思いです。市街地でクロス!

そんなことを考えてると、ガストン・ライエのことを思い出しました。彼が人生最後にバイクに乗ったのが、その芦別の会場。ボクのガストン・ライエ・ミュージアム構想は、いまだ実現の端緒につけてはいません。

あの時、もうかなり悪い身体を引きずって日本にやって来たガストン。何を思い、何を感じていたのか知る由もありませんが、それ以降ボクを北海道芦別市に足しげく通わせる大きなフアクターになっています・・・

いよいよはじまる北海道4デイズ。ちょっとこころを動かせて美しい北の大自然とそこに暮らす人、集う人との一期一会を・・・とこんなことを書くようになったのも昨日は京都で茶事の達人と時間を過ごしたことにあります。

毎年あるラリーでも、その空気、人、時間、さまざまなものは2度と同じものはありません。この一会こそ、パリダカなどを通じて特に学んだことのひとつです。昨年と同じようなラリー展開がしたい・・・と準備しても、なかなかそのようには参りません。

選挙がありました。マスコミもなにもかも「数の原理」それが自由で民主主義で、社会原則で資本主義。だから発行部数、視聴率、得票率、得票数となる。サッカーでも最近はボールポゼッションなんて、アメフト用語を移入した。ボールポゼッションと勝敗は、まあ関係ない。得票数と良い政治とも関係が無いかもしれない。議席数でねじれ国会とか、まあまたそんなことを言い、そんな態度を取り、足を引っ張り合う権謀術数の権力闘争。そのようなパラダイムでは、もうないだろうと思うのでありますが、いかがか。時代に政治もマスコミも、そもそも日本人が(もちろんボクも)ついてきていない。

悲しいけど日本は、やはりガラパゴスのまま。どうせなら進化に取り残されたものとして、耽美的に生きるのもまた、宜しいのではありますまいか。あっこれはウソ。

きょうの一枚

「利休にたずねよ」山本兼一著。読もうと思ってて読んでなかった一冊。「火天の城」は、昨年カシュガルで読んだ。読後に一緒に行ってたすぎちゃんに。面白かった。美を貫く。 (おまけ)



2010/07/08 (木曜日)

「めずらしく、クルマのハナシでも。」

そういや、9月にはエコカー減税はじめとする補助金がとりあえず終わるのでありまするな。いま走ってるエコカーの多くは、減税補助金の追い風で、前倒しで購入したもの?なのかしら。

それなら次は、消費税上げるとかっていうことにして、駆け込み需要で」一気に景気回復!!次はまた違うこと考えて・・・でもまあ政治が持たないか?

とまあ、とりあえず良ければそれでいいのか?が本日のマイテーマ。

「とりあえず良ければ良い」こんな考え、日本人はもっていなかったと思う。これは言い換えれば、ちょっと違うけど「自分さえ良ければ良い」に似てる。まわりも良くて自分も良い「つまりウインウインですね。」なんていってた人は、もう居ない。

もっといえば「これからは、企業の社会責任を」とか「メセナなど文化貢献活動を」なんて人も、天然記念物になった。

あれ、クルマの話を書くんじゃなかったのかしら・・・

最近、日産のセレナがしばらく事務所にあったので、ちょいと乗ってみることに。これはAPIOの尾上さんも自身のブログに「会社のワンボックスに乗って驚いた」と書いてある(OEMでスズキにも同じ車があるのだ)御殿場まで走っていってみたりした。もう快適で、車内では「いやあ、日本のクルマってすごい」とか「もうこんなのが良いね。」となった。燃費もすこぶる宜しい。空間も広々。しかも良く走る。ふとSAの駐車場を眺めると、日本のクルマは1BOXor2BOXがほとんどになった。

日本人の素晴らしい選択意識が、こうしたクルマの横溢を招いた。ほんとうにこれで良いのか?とボクは問わない。いややっぱり問いたい。

ところで、最近コンパクトのクロスってクルマが次々リリースされる。正確にはクロスオーバーSUVというカテゴリーで、ビックリ安いのだ。日産のジューク・・170万くらい。バイクと比べてみたらどーお?VWもクロスポロ、MINIもカントリーマン、どれも魅力的だけど、セレナだ。何の話かというと、とても良いのだけど。満たされない。何で満たして欲しいのか?

それは逆説的にはなるけど「自分さえ良ければ良い」という部分が欠落してしまってる。とりあえず「今が良ければ」という好景気時代の価値観が、ほんの少しでもクルマに残ってて欲しい。そんで少し回生ブレーキつけたくらいで環境コンシャスを謳うような、そんな気分が欲しい。

BMW135・・とかってアイコンを目にしてビックリ。1クラスに3.5L?かと思えば。3L+ツインターボ=over300ps・・・・まだこんなことしてるイカレタクルマメーカーがあって、ちょっと試乗したいなあ、なんて思うボクがいて・・・減税とか補助金とか、ついでにいえばスクラップインセンティヴとか、全く無縁の古い人間の典型なのでした。

きょうの一枚

こんな気分・・・「キズだらけの人生」

古い奴だとお思いでしょうが、古い奴こそ新しいものを欲しがるもんでございます。どこに新しいものがございましょう。生れた土地は荒れ放題、今の世の中、右も左も真っ暗闇じゃござんせんか。

おおっ、あの時代もいまも何も変わってはいないということでしょうか。

(おまけ)

2010/07/06 (火曜日)

「北海道4デイズ」

競技長を務める春木さんから、ルートが届きました。もちろんコマ地図の原稿も届いたので急いで清書して印刷に回しました。その春木さんの情熱は、並々ならないもので、ボクはとても感服しています。

特に口蹄疫問題の対策、近年増えるエゾジカなど野生動物との衝突事故などへの対策と対応。各自治体の許可やSSが行われる林道などの、役員の配置表。林道に立てる看板の原稿や、新聞折込のチラシの原稿などが、次々に届いています。

なかなか、こうしたことを粛々とこなしていくには、これまた特異な才能も必要です。夢とロマンだけではなしえることの出来ない広域ラリーの開催の、厳しい現実と、しかし乗り越えれば開けてくる地平。

まもなく北海道にラリーの仲間が集まります。僕たちも四国から自走!で駆けつけるようです。ボクはモンゴルの準備で、駆けつける!じゃ無くて飛んでいく!ことになるんだけど。

FUTURE8月号は、今月末にはプレスに出さなきゃ行かんのですが、この北海道4デイズを収録しよう!ということは、地獄の日々が待っているのでしょうね、きっと。

今回の北海道は「グルメ特集」にしようか?などという意見が出ています。春木さんとラーメン三昧・・・「あっ。ここのソフトクリームが旨いんですよ。」「メロン、食べて行きましょう。」「ラーメンなら、まずここのを食べておきましょう」と彼は身体に似合わず、たくさん食べます。ボクは身体に似合わず案外に小食。

きょうの一枚

とても本番中の競技長と実行委員長とは思えませんね。でも、夕張メロンのハーフカップは。どーすか? 今年もご一緒に。

(おまけ)

2010/07/05 (月曜日)

「コマ地図書きで、忙中の閑」

久しぶりに、この10年のOVを読んでいました。まあ膨大なコマ地図を描くという、気の遠くなる作業の手を休めるためにはちょうどいいんですが・・・

それにしてもこの10年間のボクは、「ナニゴトカ・・・」というくらい、激しく動いています。

昨年のチョモランマ。一昨年の「北京−ローマ」そしてその前年の「西安−パリ」この3年間だけでも、これとモンゴル、TBIに北海道・・・真に、なにに急いでいるのか?と自分でも、そう思います。

しかし、ユーラシア大陸を渡りながら届く、自分のレポートを今読んでも、恥ずかしい半分と、いかにもイキイキとした自分の「思い」が、とても熱くて魅力的?にも感じます。ああ、やはり旅をしてる時の感性が、一番みずみずしいのだなあ、とこの年になってもそう思います。

やはり「可愛い子には旅をさせ」ではないですが、旅をしなきゃいかんです。旅はトラベル、それはトラブルと語源を同じにする・・ウソですが・・・でもまあ案外、そうなのかもしれません。襲い掛かるトラブルや難儀なことは、旅先では平時の?100倍は、やってきます。毎日何かのトラブルが起きます。その旅こそが、人類を鍛え上げたと言っても過言ではありますまい。人類が500万年の時を刻み続けた、グレートジャーニー。人類はいまだに旅を続けるとすれば、その方向はどこなのでしょうか。

案外ラリーは、もうなくなってしまった難儀な旅のオルタナティヴではないかと思います。人類の、残されたわずかな地球上の冒険の旅。そんな旅。もうすぐ北海道とモンゴルではじまるよん。

来年は、再びビッグ・ジャーニーをやるよん。

さらにボクの還暦記念(何年後かしら)の、超ビッグジャーニーが企画されてるようですが。

(おまけ)

2010/07/02 (木曜日)

「東洋のマチュピチュって。」

数年前、ラリーモンゴリアへ出発の前夜。ボクは新居浜・別子銅山の産業遺産のイベントの準備をしていた。確かに住友の残した山の中にある銅山の遺跡は、なかなかのものかと思う。

ここのトコロ、急速に観光客が増えてるのだそう。それはたった一つのキャッチコピー「東洋のマチュピチュ」・・・これなんだそう。

マチュピチュは、世界が空前の探検ブームに沸く1911年頃に発見された。ロプノールにヘディンが行ったり、楼蘭を発見したりしたのもこの年に相前後する。こちらは当然世界遺産である。

さて、本場さぬきうどん・・・商標登録をして、香川県内以外では「本場さぬきうどん」は使えないらしい。でも、隣の県では「東洋のマチュピチュ」とか。こちらは「???」ではないですか?

ちなみに「楼蘭」で検索したら、山のようにお店が出てくる。怪しい系も多い。中国のお店に日本の地名を使うのはけしからんという日本のTV放送を見たけど。じゃあ、楼蘭は使うな。天津と北京も、ついでに香港もダメ、ってだけで、まあいかに日本人もいい加減なのかが分かる。

それなら久万高原はアジアのチベットだし、四国中になにがしかの世界遺産級のキャッチがつけられるはずだ。

日本人は、真似をさせるのが嫌いなようだ。でもボクタチが若い頃はサルマネジャップ!と言われた。古いバイクも、アメリカンな今の国産バイクも、かなり怪しい。自動車のデザインや、もちろん洋服のトレンドも、まあそっくり輸入してる・・・と言えばカッコイイがまあ真似してるわけで。

次回のFUTUREでチョモランマは、ツアンダにあるグゲ王朝の遺跡に登る。まさに天空の城。マチュピチュの倍もの標高に、カメラを抱えた石原さんは、息を切らせながら一言「こりゃあ、マチュピチュよりすごいぞ。」と。もちろん彼はマチュピチュの取材経験もある。

さて、その「東洋のマチュピチュ」と、広告のコピーを考えた人は、マチュピチュを見たのか?そしてそのコピーをつけたことが恥ずかしくないのか。ボクは問いたい。来年のTBIでは通ってみるかね。

きょうの一枚

マチュピチュ。標高は2000mくらいなんだね。ツェツエルレグやツアンダも似たような感じかも。あっ、オリアスタイもね。

(おまけ)

2010/07/01 (木曜日)

「塙さん、凱旋帰国」

6/27、アメリカ・コロラドスプリングス

「2010 PIKES PEAKEINTERNATIONAL HILL CLIMB」に参戦の塙郁夫さん! 自身の開発したEVバギーで、エキシビジョンクラス優勝、EV歴代記録を1分15秒以上上回る13分17秒57のコースレコードを樹立!して帰国されました。

ところでパイクスと言えば、田嶋選手。昔はバタネンもプジョー404T16だったか な?で、優勝したんだっけ・・・とにかく、田嶋選手の総合5連勝!!日本人が世界のトップにいるんだけど・・・・NEWSによると・・ 今年もスズキ『SX4ヒルクライムスペシャル』でエントリー。最大出力 910ps、 最大トルク90.5kgmを生み出す3.1リットルV6ツインターボを搭載するモンスターマシン。今年は、高速域でのエアロダイナミクス性能の改良が図られた。 田嶋選手は、昨年の10分15秒368を約4秒短縮する10分11秒490のタイムをマーク。最大のライバル、ヒュンダイ『ジェネシスPM580』のリース・ミレン選手の11分6秒208に、1分近い大差・・・・・・・

まあ、なんともすごいマシンで、これはこれで良いんだけど。塙さんもきっとEVで総合優勝を夢見てるんだろうなあ。

ボクタチは今日は1日、コンテナヤードでバン詰め作業!きっと3kgは痩せてるかもだよコーヌシ君!

今日の一枚

そんなパイクスの風景を拾い集めてみました。

(おまけ)