Organisation Voice 2009/10

 

2009/10/30 (金曜日)

「幾山河」

幾山河 越えさり行かば 寂しさの終(は)てなむ国ぞ 今日も旅ゆく

ご存知の通り、まだ若い若山牧水が詠んだ歌です。

普通に解釈すると人生に疲れ果て、流浪の末に無常観や徒労感をため息混じりに吐き出したかのように感じるのですが実意はそうではないのです。

なぜこの歌か、というとここのところの山崎豊子ブーム。不毛地帯のモデルとなった瀬島隆三の自伝、回想録がこのタイトル。とうか「幾山河」の部分だけすが当然この歌の全容を思い起こさせるのであります。

モンゴルがはじまった1995年頃買ったのですが、この頃はもちろんご存命中。この自叙伝95年3月に発売されるや、同年の12月には早くも第12刷。知られざる超ベストセラー。太平洋戦争の内側などがしっかりと書かれていて、大本営の作戦の中枢にいた人物にしか書けないほどの昭和史、なのですが「語られないこと」も少なくはありません。

いずれにしても日本の当時の最高の頭脳だった男ですが、戦後はその毀誉褒貶の多さもただ事ではありません。まあそれはそうでしょう。伊藤忠商事とまれ、そんな最近のテレビにつられて、事務所の本棚にあるのを見つけて、ふたたび読み始める事に。読んだらまた雑感の記します。

瀬島が、この「幾山河」をタイトルにしたのは、果たしてどのように牧水を解釈したのかがもう一度確認してみたいという思い付きです。また牧水はその歌の中でたくさん「国」という言葉を使います。牧水の呼んだ国とは「日本」ということではないのでしょうが、、まあ解釈のしようでは・・というところです。

幾山河は、明治18年生まれの牧水が22歳の頃、明治40年に詠んでいます。これは、果てしなく旅を続けて生きたいという、旅に生きたいという願望の発露です。しかしそのような生き様は、人生を投げ出すしかなく、厳しい現実(の社会生活)はいつまでも続いていくのだ。それで旅に出ても、望むべき何かが見つからない。旅を続けるということは、そうした寂しさがつきまとう。

とかいう意味でしょう?自分に置き換えてみるほどに、これほど妙なる答えは存在しません。菅原さんもきっと同じ思いなのでしょうか。答えなどどこにもないのです。しかし寂しさの果てる・・とは、「知ること」うーん、上手くいえませんが、まあそんなような感じです。やはりこの歌の意味はなかなか、複雑です。

ついでにもうひとつボクの好きな牧水の歌。

しら鳥は かなしからずや そらの青 海のあおにも そまず漂う

社会を否定しているわけでもなく、でも適合も出来ず。ああ身につまされますが、案外ボクなんか社会と上手くやってきた方かもしれませんねえ。

2009/10/29 (木曜日)

「篠塚さん+東海大学ソーラーチャレンジ優勝!おめでとうございます。」

東海大学は圧倒的なタイム差で優勝しました。おめでとうございます。学生時代にこのようなことにチャレンジできるということは、素晴らしいことです。これからの環境技術を支えるエンジニアとして、大いに活躍していただきたいものです。そしてあのコクピットに座る?のか・・と逡巡を覚えるようなソーラーカー。どれだけの忍耐が要るのでしょうね。そしてちょっとの風にも飛んでいきそうな車体、どのようにコントロールして100km/h超のアベレージで走るのでしょう。まあそのあたりは帰国後の篠塚さんの暇な時間にお伺いするとして、さっそく中島さんは忘年会の計画・・・でもこれはきっと11月28日の東京のことかも・・・

「そんなこと、あなた方には言われたくありません。」

ほとんどこの一言で、今年の流行語大賞を掻っ攫った感じのは鳩山さん。昨日の国会中継は、実に面白かったですね。それにしても人を責めるということは、難しいです。やはり共産党あたりの自由度?がいいですねえ。今日当たりは志位さんとかが、やるんですねえ。

それにしても、基本的には国会では質問と答えがかみ合わないことが普通で、あれは小泉さん辺りが確立したのですが、多くの人は答弁中に、質問の内容を忘れさせられるという手口・・・

これは見習わなければいかん。

2009/10/28 (水曜日)

「篠塚建次郎、首位を快走中!!」

なんか篠塚さんに連絡がつかないなあ・・・ケイタイに電話をしても「ただいま電波の届かない所に・・・」モー、国際ローミングにするとか?せめて留守番にするとか・・・でもそういえば!「ひょっとしてソーラーカーレースに行っているのかなあ?」なんてぼんやり考えていました。

すると昨晩のNHKの21時のニュースの中で、31日にアデレードにゴールする「グローバル・クリーン・チャレンジ」で首位を快走中!のNEWS!「おおおーっ」と、ボクは膝を打って大喜び、まあ元気な真っ黒の顔!でした。

チームは母校たる東海大学。ここまで圧倒的な強さを誇っていたオランダのチームや2位のアメリカの大学に大差をつけて、首位を走っている!!なにかと厳しい次世代産業のヘゲモニー争い!!特に中国勢の台頭目覚しいソーラーパネルの世界市場。かつてはシェア世界一のSHARPもいまや4位。でもそのSHARPは巻き返しを狙ったシリコン使用量1/100という「薄幕パネル」って全部昨日のNHKの受け売り!!・・・新しいパネルの供給を受けて効率も大幅に上がった?のでしょう!!いやあ、ぜひ、トップでゴール!!ついでに日本企業のシェアもトップに!!なるをお祈りしています。

こうして相変わらずモータースポーツの最先端に篠塚さんがいることにも大きな拍手を送りたいものです。まあボクが電話しているのは「11/28の発表会に来てね!」と言うのと28日の2次会でまた菅原さんや中島さんや、そして大勢のラリー仲間と一杯やろう!というお誘い。それとまあTDRにもゲストで・・・ああ、このHP見てないかなあ!?

きょうの一枚

ソーラーカーラリー「グローバル・クリーン・チャレンジ」東海大学のサイトからお借りしてきました。おそらくプロローグでサーキットを走る篠塚+東海大

2009/10/27 (火曜日)

「バイクへの好奇心」

そういえば最近バイク雑誌を買わなくなった。バイク屋さんにも全然行ってない!HPを見たりもしない。「えっ、ボクってバイクへの興味がなくなったのかなあ」なんて思ったりする。果たして本当のところはどうなんだろうか?そう、やはりこの好奇心を活性化させないといけない。特に歩くMONOマガジンと呼ばれたブツヨクつまり好奇心を取り戻さないと、おそらく急速に老化してしまうんではないだろうか?しかし、そんな風に考えて行動するなんてことは、返って良くないのではないだろうか?ああ、あの湧き上がるような、滾々と湧き出でる絶えることない物欲と好奇心の泉は・・・なんて発言して周囲を安心させといて・・・なんていう作戦だと思うでしょ。でも今回は結構重傷かも。

なんて東京に預けっぱなしのHP2を取りに行って、また少しずつバイクのある生活いや、いつも欲しいバイクのある生活に戻りたいものだと思っています?ところで皆さんはなにか欲しいバイクあります?

きょうの一枚

バイクの未来は明るいかも?ヤマハ。

2009/10/26 (月曜日)

「テレビは、どうしたの?」

今日はお昼から打ち合わせで市内へ「そうそう、今日は臨時国会所信表明演説は1時からだったっけ」とクルマのテレビのスイッチをつけると・・・それにしてもクルマのテレビって、あれNHKの受信料っていらないのかな?ワンセグ携帯は?・・・話が逸れました。たぶん時間が遅かったのかもしれませんが、どの局も気が狂ったみたいに酒井容疑者の裁判の中継・・・中継と言ってもスタジオと東京地裁前を結んで・・・どうしたことだろう?!と不思議な気持ちでした。良くも悪くも、新しい首相が所信表明演説をしている時間なのにであります。まあ所信表明はNHKに任せておけば良い!という判断でしょう。でもこの裁判はスポーツ紙くらいで充分です。かえって覚醒剤への興味を持つ人間が出てきかねません。

異常です。あまりにも異常すぎます。もっと伝えなければいけないものや、議論しなければならないことが山積みではありませんか?そんなことよりも覚醒剤裁判を・・・ですか?テレビというのはどちらにしても影響力があります。広報的には、叩かれていてもプラスの効果を出すことが可能です。そうした戦略眼を持った広報コンサルタントは最近は少なくありません。松下電器の石油ファンヒーターのトラブルは、同社の高感度を挙げるために大いに貢献をしました。やはり、大企業は安心だね。と冬場の暖房器具を購入する際の、見えない効果を発揮したはず。

まあその気違いじみた報道を見て、いやすぐに消しましたが、ボクは少し気持ち悪くなって、日本の先行きのことを考えました。ものごとのプライオリティ、軽重の判断は、人間社会にとって欠くことのできない問題です。

さてTDRというラリー。徹夜でツールを作っていました。楽しそうですよ。

きょうの一枚

TDRのパンフレット製作中!11/28までに間に合わせるんでしょうねきっと。ボクはYEAR BOOKを作らないとね。

2009/10/23 (金曜日)

「九州ねえ。」

モーターショウ、物議をかもしながらもはじまりましたね。モーターショウと言えば思い出すのはやはりガストンさん。例年この時期にガストン・ライエ・ミーティングとガストン・ライエ・クラシックという2週続きのイベントにやってきて、まあ10日間くらい寝食を共にしたものです。

こうして思い出しても寂しいし、若くして大切な友人を亡くしたなあ、とシミジミです。そんなガストンさんも日本に最後に来たのはTDN2004、長崎ハウステンボスから北海道を経由して、東京タワーにゴール(正確には東京プリンスホテルだけど・・・)そして思い出すのはやはり何度も何度も足を運んだ九州。特に長崎ハウステンボスへは良く行きました。いまコラムに執筆していただいている某転勤ライダーさんも当時は長崎赴任中で、いっしょにランタンフェスティバルをうろうろしたのも昨日のことのよう。

さて、本番。ガストンはマエダッチをサポートライダーにつけて走る予定で、準備は万端!と思いきや、車検場に姿を現しません。もう昼前の飛行機で着いているはずなのに!です。なんと彼は、舟に乗ってハウステンボスへアクセス。そのままハウステンボスの中を探検して、まあ気に入ったのでしょう、楽しそうな顔が忘れられません。そしてすっかり遅くなってから、まあ満足げな表情で到着。

そんな思い出が九州にはあります。そんなこんなで九州4デイズ・・・いま3デイズにという話が進んでいますが、当然ハウステンボススタート!とボクは考えていたのですが、南阿蘇になる見込み。でもどうせなら奄美も良いなあ。としみじみ。

きょうの一枚

TDNの九州ステージで、ガストンさん。

2009/10/22 (木曜日)

「九州へ、行きます!」

と、さっそくメールが届きました。行こう行こう!と電話でも盛り上がっています。そういえば数年前には西村さんを励ますツーリング!というのをやって、まあそれ以来の九州だなあ。とボク。11月から12月初旬のスケジュールを点検中ですが、週末はかなり絶望的・・・すると「平日でも良いじゃないですか?」だと・・・こんな友人がいるのになんかこう感激!!「九州のラリーって聞いた時には、待っていました!と思いましたよ。」とさらにボクに追い討ち。四国・北海道そして九州で、本州以外はまあ全部だねと笑い。

んでSSER 2010のテーマは「ラリーのある人生に。」だと大きい!!でもボクは感謝で一杯なんです、ラリーのある人生に。参加した30代。もち主催もしましたけどそれは国内のこと。主催に命をかけた40代。そんで今50半ば。まだまだ新しいことに取り掛かろうという思いが絶えないことに驚きながらも、2010年もまた歩き続けよう!と強い決意。そんな思いで久しぶりに九州に走りに行ってみようかと考えたわけです。

きょうの一枚

南阿蘇の夏。この辺りが山の形も緑の草原も、ワインディングも大好きな場所です。南阿蘇がキーワードです。地獄温泉や垂玉温泉へも行きたい。

2009/10/21 (水曜日)

「2DAYS DVDが遅れている言い訳」

すいません、ボクの机の上にはいつからか1枚のDVDが置いてあります。良く見ると2デイズ校正用みたいな文字が青いマジックでかかれています。

「まあ、見てチェックして欲しい」ということのようです。しかもそれに気がついたのはチョモランマから帰ってきてから・・・という顛末。さらにボクはそのナレーション原稿を書かなきゃならんわけです。スイマセン、このようなことで遅れ遅れになってしまったのでございます。しかもモンゴルも編集中でチョモランマも編集準備中!!出来たのはTBIと北海道?こんな調子で来年もイベントが増えたらボクの机の上には、DVDがたくさん溜まっていくばかりなのであります。

今日はそんなエクスキューズなOVでスイマセンね。早くやりますので、今しばらくお待ち下さいね。

ああ、九州に走りに行きたい!!誰かツーリングに行きませんか?バイクないけど。やまなみ、南阿蘇、高千穂、霧島、そして知覧、なんで知覧なん??知覧の特攻隊の記念施設に行ってみたいと思うのですが。そのこころは、来年11月に九州4デイズが進行中であります。TBI、北4、九4?(なんか九四フェリーみたいね)で、3戦シリーズ化?も視野に。でも南九州は濃厚ですもんねえ。

2009/10/20 (火曜日)

「漂泊の思いやまず。」

旅の道連れで何冊かの本を持っていきます。今回のチョモランマには4冊。陳舜臣から浅田次郎まで、五木寛之なんかも持って、短編集2冊と長編系2冊。それらも全て道半ばで読んでしまった後は、読む活字のない日々に少し寂しい思いをしながらでしたねえ。そんな時に「本」って、なんだろう?と考えます。答えは「GOOGLE EARTH」みたいなものかなあ?自分のしたことのない体験がぎっしり詰まっている、のと旅に出たくなるツールという意味で。

また人生は旅のようなもので、さまざまに情報を吸収するにつけ旅に出てみたいという思いは高まるわけです。なかなか旅の達人には程遠いのですが。今から2010年の旅の青写真を描き始めました。世界にはまだまだ行って見なきゃ!な場所が残されています。チョモランマの近くにあった礼達(ツァンダ)も、そうし
た場所のひとつ。中国政府は必死でそこへの道を作っていますが、5000mを越える峠もあって、道も険しければ工事も大変だと思います。つまり今こそが行って価値のある場所ですね。グゲ王朝遺跡は、中国国内にあって1級のものです。

来年はタクラマカンの沙漠公路の横断をしてみようかなあ?なんて考えています。舗装ですが800kmあって左右は巨大デューンがつらなるところ。1泊2日で駆け抜けてタクラマカン周辺をもっと遊ぶ!というのはどうかしら?

まあこうしていまだ夢を見ていられる幸せを胸に、グーグルアースと共に日がな一日を過ごすのであります、ああ忙しい!!

きょうの一枚

穿越死亡之海的沙漠公路 中国のサイトから拝借

2009/10/19 (月曜日)

「徒然なるままに」

秋も深まりましたが、錦秋というにはまだ少し時間があります。秋になると思い出すのはTDNの試走(晩秋でしたが)で訪れた十和田や奥入瀬。日本は美しいなあと、しみじみ思ったものです。酸カ湯温も心にしみました。泉岩手も良かったなあ・・・そう九州も良かった、とハウステンボスのHPなんか見に行ったりしたものです。

秋も深まると旅に出るのも億劫ですし、高速1000円の渋滞もいやだし。バイクはちょうど今手許に1台もないし、でも紅葉は見に行きたい。いつまでも旅人の心は健在です。

さてその晩秋には、SSER PRESENTATION 2010が用意されていますので、いずれにしても全国ツアーが待っています。北海道も行きたいのですが、なかなか足が伸びません。北海道の皆様おゆるしください。

さて長くお休みになっていたメルマガもやっと復活予定。執筆陣の皆様そろそろスタンバイをよろしくお願いいたします。

3月のラリーイベントはTDR2010というネーミング「TDR?」と素っ頓狂な声を出して反応したあなたは正しい!ですが、とあるバイクのネーミングとは全く関係ない模様ですが。

2009/10/16 (金曜日)

「SSER BEIJING コレスポンダント設置」

この数年Rally Mongoliaに沢山の問い合わせが届くようになった中国。でもまだ中国からの参加は実現していません。そんなこんなで、このたび北京連絡事務所が開設することになりました。詳細は近日発表いたしますが担当は1992年のパリ北京の時はまだ20代だったけど手伝いました・・・とか。ここ数年はよきパートナーとして西安-パリ以降の行政関係手続きをお願いしているところであります。

「3月はニューカマーにご期待下さい」

来年3月の3連休!僕の知らないところで新しいラリーイベントが計画中!で、昨日プレゼンを受けました。「限りなく敷居を低くする」とかって、そんなにSSERは敷居が高いのかなあ?開催場所は近畿圏2泊3日!コンセプトは「遊ぼ!」だそう。詳細は間もなく。参加形態や参加車両はほぼ「なんでも」良いらしい。どんなに楽しく興味深い内容に詰めて行くことが出来て、家族で参加しても楽しく印象深いものになるのか?とても楽しみですね。

2009/10/14 (水曜日)

「高度障害でごめんなさい。」

長い留守の間の大量のメールを見る時間がありません。お急ぎの連絡をいただいた方には誠に申し訳ありません。明日の大きな催し物が終われば、丹念にそれこそ精査して確実に対応いたしますのでお許し下さい。

続いて「チョモランマ日記はどーした?!」とのお叱り。こちらも明後日以降にお許しをいただきたく、走り書きしたノートはあるのですが・・・

でも少しだけ雑感

高度というのは、つまり標高が高い!ということは不思議な魅力があります。その理由を探るとまあ、空の色が変わるという点、どんなへっぽこ写真も素晴らしい表現力になる点、など。いやそんなもんかい?というご指摘もあろうかと、もう少し掘り下げてみます。高度が上がれば酸素が薄くなるのはご存知の通り。そうすると血液中の酸素濃度が下がります。一定を下回ると高山病になります。ひどいときには死に至ります。毎年日本人もかなりの方が高山病で亡くなっていると聞きます。その初期症状は深いアルコール中毒に似ています。なるほど今回のメンバーは、異常にアルコール耐性の高い方ばかり・・・血液中の酸素濃度とアルコール濃度がまあ同じくらいの人たちばかりだったのかもしれません。

つまり常に酔っ払った状態が高山では得られる?ということで「飲まなくても気持ちいい」「なんかこう息をするのを止めたくなった。」「このまま間気持ちよくなって・・・」と、通常高山病の症状とは思えない、ことばかり口走っていました。そして彼らの順応速度の速いこと。あっという間に、5000mなんてへっちゃら!な体になって行くのでありました。それでもその高さでR1200GS-Aを何度もおこすのには大量の酸素が必要でした。

ラサに着くと(3600m)「空気濃いなあ」と。

2009/10/13 (火曜日)

「おお、チョモランマ」

帰国いたしました。新疆ウイグル自治区のカシュガルから青蔵自治区ラサへの道は、まさに一生の思い出となる旅となりました。ちょうど建国60周年の国慶節と中秋節のさなか。不確実で混沌とした時代の中国の辺境の地への旅、それぞれ独立運動に神経を割く不安な領土。さらにはカシミールの国境不確定地帯への進入。実効支配の続く軍の車列の横を駆け抜けた数日間。そうしたなかでもツァンダにある「グゲ王朝遺跡」は、保護される前のリアルな遺跡として、足が震える思いでした。しかもバイクでそこに到達したのはすごいことです。

定日(ティンリン)の朝、ツーリストらと宿の庭から眺める(これから向かう)チョモランマは朝日を浴びて金色に輝いていました。ヨーロッパからの旅行者たちは「今日は中国側からのアタックが多いだろう」と口々に話していました。おそらくこの数日の天候とアプローチの日数を計算してそういっていたのかもしれません。その話を聞いて、なんだか寂しい感じがしました。なぜかというと子供のころから、いつかは世界の最高峰へ!という思いを持った海外の山々に憧れていた少年のボク。

今では目標がせいぜいBC(ベースキャンプ:標高約5200m)なのです。それも「大丈夫だろうか?」と、われとわが身を心配しての旅です。そんななかで、登頂を目指すものと、そうではない僕たちがいるということ・・・時間と共にいつしか、そんな身体になってしまったのは精神の堕落にほかならないのではあるまいか?という自問。

しかし、それでもBCにたどり着いた感慨は少なくありません。この数日間の雲ひとつない天候とは裏腹に、チョモランマは雲の中に姿を隠し、本の時折姿を見せるばかり。麓から見上げる「神々しさ」の演出としては適切なものでした。それにしてもBCからさきは、中国軍が異常なほどの厳戒態勢。「なんだかなー?」と興醒めすることしばし。

いずれにしても壮大な旅は、これから総括して参ります。

「追伸TBI情報」

TBI2010、チョモランマを走りながらルートプランを考えることしばし。帰国後「プレエントリーが予定を越えてますよ。」「ふむふむ」と60台限定となったTBI2010・・・プレエントリーは予定枠内で締め切りますよ!現在40名を越えていますから、どうぞお早めに!!

きょうの一枚

BCにたどりついた「怪しいバイク登山隊」5000mの峠を次々と越えて。記録的で驚くべくおじさんたちでした。

2009/10/08 (木曜日)

Raid trek Qomolangma 2009

  

ラサにゴール。まるでクロスカントリーラリーの世界の中に居るような毎日。平均標高は4500mという日々。時に5000mの峠を度々超えて天空に遊ぶかのような日々。まだ今はその静かな感慨に耽るには至りませんがSSERならではの万全の準備は、一人の高山病患者も出さずに無事全員で元気良く全行程を完走したことのご報告と御礼を申し上げます。

今回APIOの尾上さんはおなじみジムニーでなくサイドカーで参加されています。今日も元気に走行中の尾上さんのBLOGには現地からレポートが掲載されています。

今回のレイドトレックチョモランマを医療機器面でサポートしてくれましたADIC杉村さん。旅の前半は杉村さんご本人も同行して頂きました。杉村さんのBLOGにてレポートがご覧頂けます

今回のレイドトレックチョモランマの前半の旅の写真を掲載しました。

2009/10/07 (水曜日)

Raid trek Qomolangma 2009

ラサにゴール

Date: 10月7日(水) 日程18日目 ETAP-12

Destination: シカツエ-ラサ 290km

Notes:朝バンチエンラマの大本山タシロンブ寺を訪れ、GOALのラサへ 午後から、車両の返送の手続き。

ALT:3600m

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2009/10/06 (火曜日)
 

Raid trek Qomolangma 2009

ラサまであと2日

Date: 10月6日(火) 日程17日目 ETAP-11

Destination: チョモランマBC-シカツエ 350km

Notes:途中はカツエラ峠にてチョモランマを眺望。

ALT:3900m

 

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2009/10/05 (月曜日)

Raid trek Qomolangma 2009

Date: 10月5日(月) 日程16日目 ETAP-10

Destination: 定日- チョモランマBC 100km

Notes:ハイライトはバンラ峠にてチョモランマやローツエやチョ−オュなどのヒマラヤ山脈の名峰を眺望。

ALT:5320m

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2009/10/04 (日曜日)

Raid trek Qomolangma 2009

Date: 10月4日(日) 日程15日目 ETAP-9

Destination: サガ〜定日 395km

Notes:サガ−定日 HOTEL!!

ALT:4200m

今回のレイドトレックチョモランマの前半の旅の写真を掲載しました。

 
2009/10/03 (土曜日)

Raid trek Qomolangma 2009

Date: 10月3日(土) 日程14日目 ETAP-8

Destination: バヤン鎮〜サガ 280km

Notes: バヤン鎮−新蔵公路にてサガ、チョモランマを盟主とするヒマラヤの巨峰群が姿を現す。

ALT:4600m

 

今回のレイドトレックチョモランマの前半の旅の写真を掲載しました。

2009/10/02 (金曜日)

Raid trek Qomolangma 2009

Date: 10月2日(金) 日程13日目 ETAP-7

Destination: マナサロワール湖〜バヤン鎮 280km

Notes: マナサロワール湖−バヤン鎮に向います。

ALT:4300m

 

 

今回のレイドトレックチョモランマの前半の旅の写真を掲載しました。


2009/10/01 (木曜日)

Raid trek Qomolangma 2009

Date: 日程12日目 ETAP-6

Destination: 札達(ツアンダ)〜マナサロワール湖 270km

Notes: 札達−チベットの聖湖と言われるマナサロワール湖チベットの神の山カイラス山(カンリンポチェ峰) ALT:4588m

マナサロワール湖とは(解説) カイラス山とは(解説)

今回のレイドトレックチョモランマに元気に参加されているAPIOの尾上さんのBLOGに現地からレポートが更新されています。尾上さんのBLOGはこちら