「やっぱ、今求められるのは、ハングリー精神とチャレンジ精神かな。」
ちくま新書の新刊「現代がトヨタを超えるとき」韓国に駆逐される日本企業・・・そんなこと!をついに書いたやつが現れるのか。。。
ジャパンアズNo.1などと聞いて育ったゆとり世代や、もちろんがむしゃらに働いた団塊の世代にも、そのなんとも恐ろしい響きですが、本当のこと言うと「どこかみんな予感めいたもの」はもっていたはずです。液晶TVで起きた現象が自動車産業でも起きつつあるということです。
家電の次には自動車もコモディティ化の波がやってくるのはわかっていました。効率化を進めれば進めるほどに、「組み立てカンタン式」のものになるのは道理だし、プラットフォームの共通化というのは、実は効率化ではなくて競争力を削いで行くことだったのかもしれませんね。
なにより本書を通じて思うのは、日本人の経営トップのチャレンジ精神の欠落だということでしょうね。または自信の喪失と言えるかもしれません。
長く日本で語られた「選択と集中」美しい言葉です。持てる経営資源を最も競争力のある事業に集中する。あらゆるコンサルタントやエコノミストが語った20年でした。確かその前までは多様化、ダイバシティ。しかしこの「選択と集中」の過程で、もう一つ恐ろしいことが進行していました。
それは「コンプライアンス」つまり簡単にいえば企業の社会的責任ですが。。。その実態はどうなんでしょうか。企業の多くは、そのコンプライアンスという「魔法の言葉で~」何をするにもだいたいは「やらないほうがいいんじゃないか・・」という消極策を選んできています。
過去にはみんなハングリーで、新しいことにチャレンジするというときには「少々のことは。。。」と目をつむって進んでいったはずです。もちろん経営のトップの話というばかりではなく、国民の多くにも滾るようなチャレンジ精神がなくなってきているのかもしれません。
さあ、それでもボクタチは何かに向かって。ちょっとハングリーで、行きたいものです。
きょうの一枚
今年は晴れに晴れたラピュタの道。でも下部では崩落があって通行止め。おりくちに「たぬき」みたいなCafeを作ろうという話で盛り上がりはしましたが・・・
|