Organisation Voice 2009/04

 

  
2009/04/27 (月曜日)

「石鎚は雪景色」

急な寒波は季節を1ヶ月以上も巻き戻した感じ。オフィスから眺める石鎚山は真っ白。「TBIは大丈夫なの?」の声もチラホラ。前半は少し寒くて後半は暖かくなるという予報。良い天気で快適な1週間でありますように。

さて早い組のスガワラサンは本日松山入り!!モンゴル用のカミオンバレイをお持込いただきました。以前にも触れましたが、このカミオンバレイは菅原さんのご寄贈によるもの。ラリーの経験がふんだんに注ぎ込まれた素晴らしい1台。誰に運転してもらうか?楽しみですね。

さて、これから1週間はTBIレポートの毎日を、遠くから?応援をヨロシク!!急遽参加できなくなった皆さんのためにも、また将来のみんなの夢のためにも、頑張って走ってまいります。

きょうの一枚

カミオンバレイ到着。

 
2009/04/24 (金曜日)

「絶対におかしい?」

NHKニュースのトップでも、どのマスコミもトップ争いをするのは、公然わいせつ罪!そんなの公共の電波を使って報道するようなことなのだろうか?そして飲んで裸になったくらいで書類送検されるのなら、ボクの周りにも何人もいるぞ!!有名人だから!って?総務相の発言もいかがか「最低の人間だ」まあ「そうだとしたら」という前置きがあるけど。それなら酔って海外向けの記者会見でべろんべろんの大臣のほうが「もっと最低の人間」じゃないのか。日本人の品格を汚したというようなことで、書類送検はされんのだろうかと思う。まあ、そういう話は「いいじゃないか」とはいわないまでも、なにもそこまで騒ぎ立てる必要はない。「うちはそんなもの報道しませんよ」なんてマスコミはないものかしら。そして酔って裸になったくらいで、なぜ家宅捜索なのか?すべて税金でなされているとすれば、モット凶悪事件の検挙率を上げるようにしなさい!と、どうして誰も言わないのだろう。

なんてオハナシはまあ、どうでもいいけど。それでもボクは地デジ大使をやらせたらいいと思う!裸でモザイクかけたポスターでも作れば、日本中みんな地デジにしてしまうくらいの勢いじゃないすか。ユーモアで終わらせようよ。

そんなことより、いよいよTBIに突入します!今年のルートは、良いですよぉ!!ホントに良いと思う!!いや、ホントに。なんてたって1日目の夜は道後ですから!!ヘンナとこ行って、ガソリン代やお昼ごはん代もすべて使ってしまって・・なんてのは止めてねMッチ!!

まあ天気も良さそうだし、頑張って行きましょー!!

きょうの一枚

ボクも1個ホシイ!地球のバルーン。内照式でビバークの夜空に上げて、作業する人たちを照らすんだ。「おお、地球は青かった。」

 
2009/04/23 (木曜日)

「もう半年もたつ。」

北京−ローマから既に6ヶ月も経ってしまいました。そういえばこのOVでは殆ど総括しないままだったかもしれません。BACKOFFの次号に、写真と原稿を送りました。拙いものではありますが、ご高覧下さい。

この2年間に及ぶユーラシア大陸冒険ツーリングは、そうは言いながらも安全性と快適性を可能な限り求めて、ラリーや冒険ツアーとは無縁の一般の方の参加の幅を持たせたものでした。

何よりこの2年間で記憶に残るのは、やはりユーラシア大陸の深さ広さ、そして複雑さではないでしょうか。中国とロシア、その周辺の国々。仏教と出会い、それらがイスラムと対峙していたり、さらに西域にはローマの影響を受けた仏教美術との邂逅があり、その未知なる物との出会いの喜びは言葉には言い表せません。そして地理的な好奇心を満たすという行為は、50数年間の自らの人生への大きな贈り物ののようなものだったと思います。

数多くの石窟。カザンのイスラムモスク。水を失った湖やアラル海。世界がいかに複雑で魅力的かを知る、またとない日々でした。20世紀初頭にこの地を彷徨った先人たちへの熱い思い。ヘディンら探検家たちのユーラシアの日々。

そもそもそれらの憧憬も、モンゴルに全ては起因します。あのモンゴルを統べたチンギスハーンの世界感とはなんだったのだろうかという単純な好奇心。はるか異教徒たちを受け入れ、そしてその地球の果てまでに思いを巡らせた飽くなき野望の源泉はなになのだろうかと。

再びこうした自らの思いを他者に寄せてこのような旅に立つことはないかもしれません。それでも企画から3年間にわたった喜びと苦悩は、大きな糧になったものです。

今年はチョモランマ。これには多くの挑戦が始まっています。もっと孤高で厳しい旅へ。それは、まさに冒険の扉の最終章かもしれません。

きょうの一枚

ラサ、ポタラ宮。群青の空。標高は3600m。この秋にわれわれは遥か西のカシュガルから、五体投地にも似た旅のゴールにしようとしている場所

 
2009/04/22 (水曜日)

「もうTBI」

そよぐ風が心地良く、近くの水路は勢い良く農業用水が流れています。東温市は裸麦の全国的な産地。青々と麦畑が波打っています。なにかこう素晴らしい季節です。何もかもが歌いだしているかのよう。いかな世相をつかの間忘れさせてくれます。遠くの山々もこの二日間ほど強風に見舞われたおかげで、靄やら埃やらが吹き飛ばされて秋の日のようなクリアな抜け!を感じます。

早いものでもうTBIです。今回は特に念には念の入ったルート制作!!をしましたから、ビックリするような初めてのダート!しかもフラット・・・さらに山奥で噂のあったあの林道・・・抜けていましたねえ。新しいビバークも増えて、ゴールでは数年ぶりの名物コロッケが復活・・・長く海外赴任していたN先生の奥様のコロッケ・・・心を込め丹精を込めると、お料理はこういう美味しさになるのだというモノが味わえます。TBIのルートも心と丹精が込められています。

さて、忙しい忙しいではお話になりません。そこでボクは久しぶりにバイクを引っ張り出すという計画の今日の午後・・・来客がありませんように。

きょうの一枚

NASAの火星探査マーズ・エクスプローション・ローバー・・・なんか車の名前ですがな。火星での任務1871日目。まあ素晴らしいことです。画像右上に見えるのはハズバンドヒル?だんなの丘?SSERも試走用ロボットを開発中!自動作画機能付き距離GPS測定装置。ボクタチはただ楽しく走ってれば良いだけ!とかね。

 
2009/04/20 (月曜日)

「TBIカウントダウン!モンゴルもね。」

今日は風の強い1日。裏の森もザワザワと騒がしく、野鳥たちも騒いでいます。それにしても事務所のウッドデッキは居心地が良く、朝に夕に楽しい時間を与えてくれます。この恵まれた環境を真に生かして、なにかにつけ良い仕事に結びつけたいものです。

昨日日曜日の午後!そんなデッキで心地良い風に吹かれながら、ついにボクはルートブックを完成!実際の時間はそんなにかからないのですが、ヒトコマヒトコマの情景を思い浮かべながら、念を入れて書いてると時間なって、あっという間。そうこうしていると「えっ、ここって右左反対ジャン!?」という疑問が湧いてきたり・・・とまあでも本日いよいよ印刷にGO!です。

今回は日本経済の低迷?をうけて多くの方が、出場準備をしていたにもかかわらず、キャンセルを余儀なくされたようです。残念です。がしかしへこんでいる時間はありません。
モンゴルもケース3のプレエントリー締め切りなのですが、こちらもいつになく厳しい模様。しかし、もう待ったなしで進み始めています。TBIが終わればすぐさまモンゴルの試走は始まりますし、考えたり立ち止まったりしてる暇はありません。いよいよ本格的に始まる2009年のシーズン。とはいえ、いろいろアイデアを凝らして、楽しく経費削減もやっていかなければ・・・・
そして多くの皆さんの参加に支えられるこれらの大会。どうかモンゴルへもお出かけください。

F1・・・深夜の放送なので見るのが最近は厳しく、全くといっていいほど見てませんが、今年は特別興味があります。モータースポーツや自動車産業のの未来を占うという意味で見逃せない2009シーズン。

きょうの一枚

ブラウンGPに3番目のスポンサー"MIG" ロゴは、スイスの外国為替取引企業MIGインベストメンツ。契約は3年間。これでヴァージン、レイバン、MIGの3社!それにしても上海も表彰台!!


2009/04/17 (金曜日)

「ヤマグチサン、四国放浪の旅」

チョモランマへR1200GS-Aで行くヤマグチさんは、言わずと知れた北海道の主。初期のモンゴルでもテレビカメラの前でのボヤキは、タレント級でしたね。ツブヤキナントカってのよりも面白かった。一昨年はR1100GSで西安からパリへ共に旅をしました。「一人で泣きたいよ」という名ゼリフは未だに語り草。すぐに居なくなったり眠くなったり、そして強烈な偏食!!でも旅を共にするのは、とっても愉快な男です。そんなヤマグチサン・・・1200GSアドベンチャーに乗って北海道に帰るのかと思えば「いま四万十川でキャンプしてる」と「明日は帰るの?」「いやあ、四国の道はくねくねしてて、明日はまだ高知辺りだべさ」とくったくがない。せっかく訪れた四国、きっとまだどこかを放浪しているに違いない。うらやましい人だ。

道に迷ったり、崖から落ちたり?困ったことが起きるたびに楽しそうなヤマグチサン「いやあ、どんなことになるのかわからなくて楽しいさあ(北海道弁で)」そこに登場するのが再びカオルさん。「チョモランマ行くけね。」と、珍道中が確定的な二人は、再びボクを悩ませるのでありました。「ペーパーテストは無しにしてよ。」と。さてチョモランマ・・・どうなることでしょうか。続報はまた。

2009/04/16 (木曜日)

「テラスに咲くチューリップを見ながら考えた。」

今年はなんとも裏の森の小鳥の声が素敵だ。しかも聞きなれない鳥の声もする。時間を見つけては、温かなテラスのコールマンの椅子に腰を掛ける。もらってきたチューリップの球根はいつの間にか赤い花をつけた。花びらの先はゴールドでグラデーションになっていて割合に派手だ。近くの農家からバケツいっぱい貰ってきたカサブランカも、森のすそに植えたものが勢いよく育ってきた。きっとこちらも派手な花を咲かせるに違いない。

時に考えた。長くなるので暇な方だけ読んでください。

人生にはこのように花を咲かせることもあるが、その大半は苦悩の日々であることは言わずもがなだ。厳しい冬を乗り越えて春が訪れようとも、生命が燃え盛る期間は短く、再び凍った土の下で息を潜める時が来る。

今は世界的に困難な時代だそうだ。中止とか縮小することが咎められない。むしろそれがよき判断だというふうに評価されるところが問題かもしれない。

いずれにしても諸行無常のことわりの通り。世の多くは、上手く行くことが前提の計画ばかり。しかし大方のことが上手く行かない。そもそもそれが人生なのではなかろうかと思う。上手く行かない、なんてことがどれほどのことであろうか。

20年も前、ボクの会社にやってきた一人の若者が居た。名前はミツタ ユタカ クンという。ボクと同じ干支の一回り下だから12歳下。うちの会社やSSERの創成期を共に過ごした。自宅が近いので良く1台のクルマに乗り合わせて出勤していた。良く飲みに行ったし2人で営業に日本中を走り回った。良い仕事をしていた。そうそう仲人もボクだ。もちろんモンゴルにもたびたび同行してくれていた。だからこれをお読みの中にも「おお知ってるよ」という方も少なくないのでは・・・

数年前に出身校に請われて転職した。教壇にも立っていたと聞く。その後も何度か飲みに行ったが、そのうち会う事もなくなって数年。その後突然の病に倒れたという話は聞いていた。

「見舞いに行かなきゃな」

と思いながら、なかなか出向くことが出来なかった。そんな彼が、そして半身不随の身体で昨日会いに来てくれた。連れてきてくれた男は、1990年第12回パリダカールのときに、サポートカーのドライバーを勤めてくれた男だった。

ボクタチはあの頃、パリのアパートにいた。たった2ヶ月間の生活だが、濃厚で未だに忘れがたい日々だ。20年の月日がみるみると溶け出してしまった。

昨日事務所にやってきた彼は、思わず泣き出してしまった。自由ならざる身体、言葉もところどころは困難だ。しかしボクは今までになく嬉しかった。彼を抱きすくめたいほどの衝動に駆られた。しかし、次に会う時には彼は、きっと快復して自分の足で歩き、あの日のように喋り捲る事だろう。それを信じて待つことにしよう。

彼がこれを読んでいるかどうかはわからない。しかし彼が育ったSSERが今でも彼のことを忘れていないこと。多くの仲間がまた元気になって戻ってくることを祈っていることを伝えたい。辛いリハビリに勝ち抜いて、早くうちの会社に戻って来いと願っている。

きょうの一枚

ベランダの鉢に咲いたチューリップの花。東京の発表会で頂いた球根。

2009/04/15 (水曜日)

 

「コルドン・ルージュ」

パリダカの頃、コマ地図に「デューンのコルドン」という表記が出てきました。「うむ?コルドンとはなにかいな?」と悩むことしばし。
「おお、コルドンといえばコルドンブルー。マーテルのコニャック。スミレの花のにおいといわれるあの芳醇で、濃厚な味わい。」ちょっと余裕をかませてホテルのバーで時々頼むやつじゃないか!!だが待てよ、そもそもコルドンとはなにかいな。インターネットなどの無い時代のこと。

でもなんとなく分かったのは、近くのモノプリ・・・あ、スーパーのお酒売り場。そのコニャックのボトルには、ブルーのリボンがキャップに付いています。思わず買おうかなという衝動に。

そしてコルドンがリボン。ということが分かったのは良いのですが、砂丘のリボンとはなにかいな?ということに。まあ行って見てそのコマの描かれたものと現物を見て「ああ、これをコルドン、つまり砂丘のリボンとコースディレクターが呼んだのだなあ」と分かれば良いだけの話です。

ラリーが始まって数日後、ついにその日が来ました。コルドンドデューヌとなにかしら由緒ありそうなブランド名の表現かとも。
「ぬあーんだ、こんなことか!?」
ボクがこの日のことをどれだけ期待していたかなんてことは誰も知らないのは良いとしても・・・それは砂丘の裾のことでした。道路に砂丘がかかっているのは「砂丘の舌」というのですが、軽いショックと共にブァーンと越えるだけのものでした。

ところで最近、勝利の美酒「モエ・エ・シャンドン」を見かけなくなりました。市場で?はなく・・・でも中国人に買い占められているというおはなしも。そんでナポレオンの愛したモエ・・・だからブリュトインペリアルなのですが、モエの社長とボナパルトは陸軍幼年学校の同級生だか先輩後輩だかという話は有名ですが・・・見なくなったというのはここ数年のF1のシャンペンファイト。

なんと皇帝の愛したモエから、マム社の「コルドン・ルージュ」に変わってしまっていました。でももう10年近くも?経っていました。コルドン・ルージュつまり赤いリボンの潜水中!みたいなダイビングマークはいかがかとは思います。ああ、あのソフィスティケイトされたモエの勝利の美酒。お金だけで変わるF1なんて。

きょうの一枚

皇帝の辛口、ブリュットインペリアル。モエ・エ・シャンドン。このゴールデンウィークもこのボトル、撒かずに飲みましょうぞ。SSERは自前で買うからいつまでも「モエー!」だよ。

2009/04/14 (火曜日)

 

「ローレンスさんからのお便り」

というタイトルのコラムをこちらのサイトで展開しようかなあ?と考えていたらとにかく「コラム」が多すぎるようであります。いや充実しているというのは良いことです。ローレンスさんは今年からSSERの北米エリアのコレスポンダントをお勤めいただく!ことになったのは既報のとおりです。ところで最近Baja California半島を走ってきましたと写真が・・・ああ日本だけじゃないんだ。なにが?って、ヘルメット脱いだらみんな白髪。ガソリン入れに行くでしょ。

「スイマセン、満タン!」
「はーい、どこ行くの?」
「えっ、いや山に。」
「そー、気をつけていきなさいね。」
「あっ、あ、ありがとう。」

ヘルメットとって、その若いお兄ちゃんを見下ろすと
「お。おじさん。・・・」

とまあこんなネタは、もう古いのですが。さすがに今日の一枚のこの二人だったらヤッパリビックリしますよねえ。

試走のお話。
あるガレガレの山道を2台のSSERのボロボロのオフィシャルカーが登っていました。2台は無残にもボディはキズキズ、しかもドロドロ。数日間というか数ヶ月間洗車もしていません。だいいちこの旅に出てもう何日目かのこと。しかし逆に言い返せばボクタチまあ4×4の鏡!!?のような存在。汚いけど美しく、美しいけど情けない、というありさま。

すると山の上から輝く物体の姿。すわテポドンか?そうあの日のことでしたから。いやどう見てもあれほど輝く物体は山の中にはありません、カーブミラーでも汚れたままで光さえ反射しません。そう、それは美しいランクル40のコンボイ。2番目はディフェンダーが走っています。

すれ違いざま窓を開けて彼らが言うには
「あと7台続いているよ。」
「あっ、はい。」とボクタチ
「この先荒れているから気をつけて行きなさい。」
「あっ、ありがとうございます。」とボク。

その美しいランクルたちは、なぜか洗車直後のような輝き。そして全車一人乗り。どの目も真剣。

「???」

まさか僕たちのことを初心者とでも思ったのでしょう?そのあとたくさんある水溜りも、丁寧に通った様子で、しかもその先はあまり荒れていないのであります。きっとあのあと大変だったのは、きっとピカピカの40だったに違いありません。それにしても見事なものではありましたねえ。ヨンマル。 

2009/04/13 (月曜日)

「いざ陽春の四国へ」

今年もブルーアイランドの試走が無事に完了しました。交替でおつきあいいただいたオフィシャルの諸氏にも御礼を申し上げます。試走のメインカーであったマツダプロシードに「そろそろ天命?」説が浮上。同じく長年にわたり活躍していて最後は「北京‐ローマ2008」の伴走者として完走したパジェロが投入されました。珍しいほどにステッカーが貼られたパジェロ、山の中の子供たちから手を振られたりします。こうした子供たちの心にもしも何か届いたものがあるのならば、彼(パジェロね)にとっても幸せなことです。僕も子供の頃、高知の田舎の家の近くの土手の上を盛大に埃を上げて走る(といっても1日に2台くらいですが)大きな黒い自動車に千切れそうなほどに手を振っていたそうです・・・・・しかし結論はほかにもあります。実は高速道の割引のこと。プロシードは1ナンバー、パジェロは4ナンバー。土日に出撃する際は、特に大きな関心事。さらに燃費の悪いガソリンのプロシードは携行缶が必需。パジェロの長い航続距離の経済性・・・最近厳しい予算背景を反映した主役の交替劇というところでしょうか。

さて今回のルート、「会心だ!」と思っています。まあいつものことですが、ボクときたら何時も現在進行形のものが最良だ!と思える精神構造なのであります。こうしたことが、飽きずにひとつのことを長く続けることの出来る変わった形質なのかもしれません。終わる前からすぐに次のことを考える。「まあ終わって反省会をしてから」考えたのでも遅くは無いのですが、そうはならない。そんなこんなで今回のルートは特別に会心作であると考えています。頭の中で流れ行く風景を連続した1枚の絵画のように切り取りながら走りました。最近の理論物理学では、時間は流れてゆくものではなくデジタルのコマ送りのようなものなのだという説があるそうですね。

ラリーを作りながら考える永遠の謎「時間という概念」。時間とはどのように生まれ、どのような存在なのでしょうか。存在としての時間は、必ず何かの証拠を持っているはずだと最近の研究に注目しています。

きょうの一枚(アピオさんより拝借)

菅原さんの2WDのウラル。尾上さんに貸し出されました。行く先はひょっとして「チョモランマ」か!?アピオさんのブログから読み解いてください。

 
2009/04/10 (金曜日)

 

「チームカイザーもラリーモンゴリア2009発進!!」

TBI試走も90%終了。今回は気合充分、K松の親分とここ数日間パジェロを走らせながら「20年のTBIの歴史なのに・・・」初めての林道が出てくることに2人で驚き続けます!!はじめてのビバーク、夢のようなライディングの日々、ちょっとこれまでとは一味もふた味も違いますぞ。ちなみに高知の200kmのステージ・・・ゴメンナサイ460kmほどになりました。当然電卓などは要りません。しかもなんと言っても桜の季節。山々に山桜を愛でながら「散りゆくものはわが身なりけり」とか「朝日に匂う山桜花」とか、よき日本人の心を試走ノートに書き記しながら、息を飲むようなブエナビスタにもカメラを取り出す時間さえ惜しみ、前進あるのみの1週間でしたぞ。

さてモンゴルに北米の代理店のお知らせの続報。ヨーロッパエリアの代理店が決定しました。昨年総合3位でゴールしたカイザーさんと、カールさんのチームカイザー。カールさんのマネジメントぶりには昨年は大いに感心し「どんな人か是非会ってみたい」と思うことしきりです。でお目にかかるとなんともやさしく優れたお人柄、なるほど彼が居るからカイザーさんも・・・ああ、ここは独訳しないでねカイザー。

これでモンゴルも、形を整えてきました。世界的不況でしばらくは参加者増は厳しいけれど、やはり素晴らしいラリーイベントとして、頑張って運営をしていくぞ!と再び心に誓った週末でした。

きょうの一枚

チームカイザー・・・Kaiserって皇帝。スペルを変えてKAISSERとかってならないか。やっぱ。とにかくダカールにトゥアレグラリーにと多忙なカイザー。チーム運営もさることながら、やはりメカの腕は超一流!と思っていたらライディングも。

 
2009/04/08 (水曜日)

「試走の旅が続きます。」

ご無沙汰いたしております。というのも雪のおかげで遅れに遅れた試走中です。なんといっても終われば清書して校正して印刷!ページ数が多くて印刷部数が少ないという厄介な印刷物なのですコマ地図というものは。さらに間違いがあってはいけませんから、最近はコマ地図のコマごとに自動的に距離とGPSポイントを認識するデジカメを開発!出来ればいいなあ。

そんなこんなで普段なら疲れ果ててもOVを書くところ、「遅れてる」という強迫観念があって、暗いうちから暗くなるまで走り続け、くたくたになってバタンQ!の日々なのです。それにもやっとなれた今夜、やっとパソコンに向かっています。四国の山道はさすがにハードです。とは言うのもさすがに試走も大詰め。もうあと少し!

ところで四国の山村がどんどん廃村が続いています。山の民は居なくなりつつあるようです。その逆に山間部で林業や土木作業従事者が若くなってきています。20年のTBI「最初のころはコンビニも無かった、携帯も無かった。」と年寄り同士で昔話に花が咲きながら、もうあと少しというところです。詳しいお話は帰国じゃなかった、帰松しだいたっぷりとこちらで。

2009/04/03 (金曜日)

「ちょっとどーかと思うよ。」

昨日はTBIの準備の打ち合わせで、あっちこっちと高速道で。夕方には高知まで往復。いやいや高速の整備されたおかげで1日の移動距離が圧倒的。四国にもこんな日が来るなんてねえ。

ところが昨今の割引メニュー。とにかく分かりにくい。みんな100kmで下りては再び乗る。川之江ICとかはUターンラッシュ(松山−高松、松山−高知のちょうど中間にあって、かつUターンしやすいらしい)これで高速道の利用状況が正確にデータ化できているのだろうか。細かく乗りながら1日走っていると「割引」だったりそうで無かったりする。誰に聞いても正確なところが分からない。

通勤割引時間だとかっていうけど通勤で使ってないんだからそれもおかしい。みんなその時間を見計らって行動する。今じゃカード差し替えたり、ひどい人は複数の機器をつけてるとか?

そのうえ、どーも昼間も割引があるらしい。夜は夜で夜間割引だとか深夜割引とかがあるんでしょ。また出かけるときの車の種類によってもこれが違うんだ。プライベートで使っている1ナンバーと仕事で使っている4ナンバーということも当然あるし、休日も土日が休みの人ばかりではない。

だいたい松山や高知、うちの事務所近くの川内IC料金所は3つのレーンのうちETCはひとつしかなくて、何のことは無い渋滞中だ。渋滞緩和による温暖化効果対策を売り物にするETC。

年寄りでも分かりやすいシステムにしてもらいたい。公平で公正なもの、分かりやすくて「ありがとう」とお金が支払いやすいようなシステム。料金所を通るたびに「ここは果たして幾らで表示されるのか?」とドキドキしたり車内で「割引に100円」「割引が無いに100円!」なんて掛けの対象になったりする。明日からガンガン試走が始まるのですが、高速道はまあ相当に使います。そんなオハナシもまた。

きょうの一枚

SSERの猫!ではありません。事務所の向かいのオタクの家猫。天気のよい日は必ずうちの事務所のベランダに日向ぼっこにやってきます。故赤塚不二夫さんちの猫に少し似ています。


2009/04/02 (木曜日)

「道との遭遇」

やはりボクは変な道に行きたがる癖があるようです。変な道といっても、いわゆる間違った道ではなく?どこへ行くのか分からない道路に興味があるということです。昨日も事務所の近くの山に行くと、この先普通車は通れません!という看板がありました。

「行ってみたい、行けるはずだ。」と進入。
「何のことは無い通り抜け出来ましたがな」
「いやあ一般の人は通れませんよ。」
「どーして?」

確かにその道は狭くて何度も切り返しをしたり、半分くらいタイヤが落ちそうになったりするのですが、それは初めての道のこと、はじめてみる風景もあります。だいいち小山の上からは事務所ばかりか光る瀬戸内海も手に取るように。時が時なら、ここに砦を築いて・・・と思うような場所じゃないですか。いや素晴らしい出会いがあるものです。

しかもその山を下りると、今度は川の近くに(事務所近くのです)よさげなオフロードがあるのを発見して進入!!まあ結果は延々バックで引き返すということになるのですが、やはりそれも行って見なければわからないことです。つまりなんでもやってみないとわからないということに通じ、こうした道への好奇心は行動へのモチベーションなのではないでしょうか。

考えてみれば子供の頃から「この道の先はどんなところだろうか」と冒険心が旺盛でした。その心がたとえばTBIやモンゴル果てはシルクロードへの旅の原点といえます。

今日もTBIの打ち合わせで山に向かいました。車窓からよく眺めると、いくつもの通ったことのない小路が見えます。

その道の先にはなにがあるのだろうか?という好奇心が首をもたげます。道には意図があります。モンゴルのヘリから眺める道も、高速道の車窓から眺める小径も、必ず意図があって未知なるものがあるはずです。道の先には未知なるものとの遭遇があります。

「道との遭遇」は「未知との遭遇」でもあるわけです。

さてTBIもうすぐですが、今年は本格的な試走はこれからの10日間。未知との遭遇のために出かけてきます。

今日の一枚

今日の桜。


2009/04/01 (水曜日)

「近くにある桜の小山」

30年位前にバイクで登ったことのある小山が、オフィスから南の方角に見えます。なぜだか桜の季節には夜の闇の中の中空に、UFOと見まごう発光体が見えます。最初の頃は「ギョッ」としていたのですが、以前に何かの情報でそこは花見の名所との噂。おそらく夜桜をめでる地元の人の提灯だか照明なのでしょう。今年こそはその正体を見極めに行きたいと思っているのですが、さすがは花の季節ながめせしまに、とばかりにいつも終わってしまっています。長年、TBIだなんだかんだ、と山々に轍を求めて彷徨い続けているボクがそんな近所の山に伸びる道を知らないなんてことがあっていいのでしょうか??明日のレポートをお楽しみに。

さて話は変わりますが気になることがいくつか。

最近のテレビ・・・番宣(バンセン)がやけに多くないですか?ということはやはりスポンサーが激減!?広告収入が急激に落ちているのではないでしょうか?スポンサーが減ってCM枠が空いたことで、仕方なく流しているのです。それにしてもネット広告は緻密で濃度が高い感じがして、勢いの差が表れていますね。それからもうひとつ。テレビの報道、焦りがありあり。謝罪が増えています。確かに今の世情に怒りを覚えることは少なくありませんが、その多くはテレビの報道番組が我々に向けて伝えたメッセージが醸成されたもの。それが違っていました。ウソでした。では謝ってすむ問題ではありません。というかちゃんと謝っていません。テレビでキャスターが怒っている表情を夜の10時過ぎに見るのは、もう宜しいがな。と思う昨今。

どーせ今日はエイプリルフールで、届くメールやら連絡は「全てウソ」と決め込んでしまっているボク。今日はなんもせんと早く帰って寝よ!というわけにはいかないTBIカウントダウンの4月。

きょうの一枚

御殿場で菅原さんの「神の手」で作業が進むカミオンバレイ。タイヤも本番用のミシュランXZL。頼もしいタイヤ、今ではミシュランはオフロード部門をグッドリッチに集約してしまったのですがXZLだけは別格。アフリカで見かけるタイヤは殆どこれといっても良いくらい。