「SSER3DAYS、記憶に残る素晴らしい大会になりました。」
台風15号が南の海上にいるだけで、四国は大会日程前から大雨となりました。
特に久万高原町一帯は早くから降り始めからの雨量が250mmを超え、国道33号線は通行止めとなり、少し遅いタイミングで会場に向かう参加者や競技役員は、相当の大回りを強いられることになってしまいました。
それにしても通行止めは国道だけ、というのもなにか「???」な感じがします。もっと険しい山間の隘路を抜けて、役員も会場入りルートもそのような道路を使用します。
しかし我々は全役員で今大会の開催、そのものの検討にはいりました。開催に伴うリスクをどのように見積もるか。安全確保は可能なのか、、、そういう議論です。そして一部をキャンセルするものの全体を予定通り開催するという結論に達しました。
雨はわれわれの自主規制の基準の250mmを超えましたが、それぞれのSSの予定される林道などは、相当にしっかりしていて崩落などの兆候などもなく、路面状況も極めて良好であるという報告。標高1000m以下のそれぞれは比較的雨量も少なく沢の水量も落ち着いている様子という報告です。
それでも初日ステージ1はルートの一部を大幅に短縮して予定の7SSのうち4SSのみでスタートしました。スタート会場の美川スキー場は大雨なのですが、ルート上は概ね小雨でむしるコンディションは上々。標高1000m以下のエリアのみで実施しました。
ところで、今回の見どころはこの何年も向かうところ敵無し!の愛媛のチームトップガン、森田昌和、山下真嗣、森田智文の1-2-3フィニッシュの予感は・・・森田昌和にいたっては優勝回数もわからないほどです。
そしてかつて常勝を欲しい侭にしていた高知の池田秀仁が久しぶりに帰ってきました。モンゴルの日本人ライダーの最高位、モンゴルから帰ったばかりです。
はたまたJECから池田智泰の・・・しかしこれは参加マシンがTENEREと聞いて・・・それでも過去最少の参加人数ながら見どころも、走り応えも充分な大会となりました。
まず今大会の特徴は、初の4ステージ構成。2泊を要する3デイズの開催という点です。そして悪天候のためいくつかのSSがキャンセルとなったものの総合優勝タイムが3時間にも達するタフでハードな内容となった点です。
1ステでは池田秀仁は痛恨のガス欠、SS-4の途中で立ち尽くしていました。また3ステではハブベアリングのトラブルでリタイアを喫し、完走の望みも絶たれてしまいました。
死角の無いチームトップガン、ステージ1を終わるや完全な1-2-3体制を確立。しかしあろうことかステージ2で山下はエンジントラブルでリタイア。この一角を崩して誰が表彰台に近づくのかと興味は津々です。
こうして終わってみれば表彰台の一角、総合3位には福岡の岡本薫、、、かつてTBIで選ばれて近森さんとともにオーストラリアサファリに招待された選手。17年ぶりの競技復活とか・・・。
あまりにも愉しくハードで、しかも波乱に富んだ今大会。
SSERは少なくとも30回大会・・・つまり2014年までは続けると誓っています。
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