=東京モーターショーで見た、次世代エネルギー=
“特別招待日”(一般公開日前日の金曜日)っていうせい? もあったのか、ガラ~ンとした感の東京モーターショー。ブース数も少なく、コンパニオンも少ない寂しい感じのモーターショーを、2年前のモーターショーと同じく、『各メーカーが見据える“次世代エネルギー”』をテーマに見て回りました。(と言っても、1ブースで1時間以上も掛け担当者から話を聞いていた為、回れたブースは半分くらい。)
それで、トヨタとホンダは違うな~という結果となりました。(←あくまでも私感です)
2年前のモーターショーでは、「いずれEV(電気)自動車の時代になるんだろうなぁ…」と思わせる各社の取り組み。でも実用化まではまだまだ。そんな中、ライバル他社より先行している…と感じたのは、三菱とスバルの2社。既に2社とも電力会社協力の元、企業や自治体へのリース車を街中でも時々見掛けてましたしね。
そして今年は・・・?
三菱のブース。
近々クリーンディーゼル車が出るそうですが、社としてはやはり“EV”に力を入れてました。今年度のEV車の納入は1400台。来年4月からの一般向けも、既に1500台もの予約が入っているとか。 2年前の取材では、「リチウムイオン電池の再利用法が大きな課題…」と言っていた案件が、10年間使用された電池は8割以下の性能にならないように改良され、クルマ用としての役目を終えた後は、家庭用の備蓄電池としてのリユース等の利用が、三菱商事他、各企業と話しが進んでいるそうな。
でも現在、フル充電走行距離で160kmですからね。ストップ&ゴーが繰り返されればもっと短いワケで、まだまだ遠くまでは行けない様です。
そして日産。
2010年後半に発売予定を見込んでのEV車、LEAFのコンセプトは、軽カーの様な小さな車両ではなく、「5人乗れる。荷室もある。普通に乗れる」がテーマだそうな。実はEV車は加速も良く、ファンなスポーツドライブが可能! という特性からコンセプトモデル(ランドグライダー)は、バイクの様に前後に2名乗車で、しかもコーナーで車体が最大で17度リーンするという、クルマがバイク化した様な車両。
“EV路線”もちゃんと有る中、「向こう10年20年は、まだまだ内燃機関が主流の市場…」という予想。だったら今の内燃機関で、よりクリーンな環境性能を…と思っている様。 知らなかったんだけど、クリーンディーゼルが大注目のヨーロッパでは、マーチやノートの様な小さい車両でも、ディーゼル車があるんだそうだよ! X-トレイルだけじゃぁないんだネ。じゃぁ何で、日本にはマーチやノートのディーゼル車が無いのか? それはね、「中、高速域でディーゼル車の本領が発揮する」んだそうで、短距離移動が多く、ゴー&ストップの繰り返しが多い日本の小型車市場では、ガソリン車の方が有利だったりするんだそうな。
だから、中・長距離を高速利用して目的地まで、、、という利用法が想定される、2リットルクラスのX-トレイルくらいになると、ディーゼルの本領が発揮されるそうな。展示してあったX-トレイルに『High Performance 20GT』って文字が…。GTですよ“GT”。 “ル・マン”でディーゼル車参戦しているルノーとのアライアンスがある様ですね。
続いてトヨタ。
プリウスに代表される様に、「トヨタもEV路線か…」と思っていたのですが、実は違ったね。「エネルギー問題は、国毎の国策で将来像が違ってくるんですよ!」という説明から始まった、環境技術の担当者。例えば、石油資源がいづれ枯渇する事が予想されているアラブの国では、石油の枯渇問題がとてもシビアだそうで、国策で次世代エネルギーの研究が進行しているそうだ。その主力は“電気エネルギー”だとか。
その一方で、EUを除く世界各地ではまだまだ“火力発電”が中心。“EV車”で走行時のCO2を出さなくても、火力発電で大量にCO2が排出されている。石油が少なくなる一方で、“石炭”や“天然ガス”などは、まだまだ沢山地下に眠っている訳だから、CO2排出を押さえる技術が発達すれば、次世代の主力になる可能性もある。
「次世代エネルギーは、まだ何が主力になるのか分かりません!」とキッパリの担当者。
そこでトヨタとしては“ハイブリット”に拘るのだそうだ。(プラグインハイブリット車も出ました!) だってハイブリットは、1台のクルマに、モーターも(電池も)エンジンも両方積載しているワケですよ。輸出する国によっても、主力エネルギーが違っている現在、ハイブリットの技術研究をもっともっと進めて高めておけば、次世代エネルギーの方向性が見えて来た時に、応用が利くというワケ。 「電池はどのECOカーに必要不可欠」としながらも、現在他社EVカーの主力である“リチウムイオン電池”は、走行距離でもコンパクト性でも性能の限界だそうで、リチウムイオンに代わる電池開発を自社で行っているそうな。
『なるほど~~!』さすが世界シェアトップのトヨタ。
最後にホンダ。
ついに出ました! ホンダの電動スクーター“EVE-neo”を初お披露目。それだけじゃなく、二輪駆動式の写真のEV-Cubも登場! (下写真) 誕生から50年を過ぎ、ついにカブもEVになるのか……。
EVになっても、カブはカブのスタイルをKeepしているトコロがスゴイんじゃない? コレって、いかに初代カブがスゴイかだよね!?
実は2年前のモーターショーで、今回のトヨタの様に「低酸素社会へ向け、あらゆるエネルギーの可能性を開発している…」と説明を受けたホンダのブース。2年経ってやはり“EV”の開発に力を注いでいる様です。そのプロジェクト名は「Honda
Electric mobilityLoop」=略して【HELLO!】。 ブースにはCO2や放射能葉物など、環境に良くないモノを排出しにない、太陽電池式の水素ステーションで燃料を作り、クリーンエネルギーを作る研究・開発をしているコンセプト展示がありました。
日本政府は、将来の主力エネルギーを、国としてどのエネルギーを見据えていくのか、2015年にその方向性を定めると言っていますが、企業の研究者達は「2015年には決まらないでしょ!」という意見が一致し��た
2年後の2011年のモーターショー。果たしてどんな風になってるんだろうね。興味津々なボクです。
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