=原因は“純正じゃないワッシャー”だった!!=
ここんとこ、街乗り用にしている方の“XR−BAJA”の調子が悪かったんですヨ。加速時などに、ノッキングっぽい音になって、パワーが出なくなるんです。
ボクも歴代“XR”にはのっていますが、こんなコトは初めて。
車両は2000年型。AIが付いた最初のモデル。メーカーの広報車両だったモノが
払い下げになって、買わせて頂いたシロモノです。
もう30000キロも走っているし、そろそろ、オーバーホールの時期なのかな〜?
『エンジン開けて調べると、結構な金額になるよ!』と、近所のバイク屋。
「そうだよね〜」
ところが、ボクの知り合いにHONDAの研究所の方がいてにいて、その方は正しく“XR”などを研究開発しているお方。
『時間がある時に、個人的にみてあげるよ!』と、とてもラッキーな展開になったのです。
ほんとうは、『ナニィ?オレの作ったバイクが調子悪いだと!???』的な、開発者としての興味もあったのかも知れません・・・。
バイクを持って行くと直ぐに『コレ、ガスケットが抜けてるジャン!』
「えっ!? そうなの???」
確かに、エンジンの横に手を当てると、プスッ!プスッ!と空気が抜けているじゃないか・・・。顔を伺うと、
『そんなコトも解んないで、オレに文句付けんのか!?』的な怖い顔。
『で、いつから調子悪いの?』
「ここ1年くらいかな?」
『そんな前から!?』
「・・・あっ、ハイ」
メカオンチなもんで、なんとも、お恥ずかしい限りデス・・・。ハイ。
でも『ガスケットが抜けるオオモトの原因が、ドコかにあるハズだから、バラしてみるよ!』と、快く預かってくれたのです。
あぁ、良かった〜!
ところが、バイクを預けて直ぐに、電話がかかってきたんです。
『エンジンさ、どっかでバラした!?』
「あっ、そういえば広報車時代に、どこかの編集部がエンジン内部の取材で開けたって言ってたかな。。。」
『ドコのバイク屋!?』
「さあ〜?」
『そう、わかった。原因となる部分はもうわかったヨ!』
「えっ!?もう??」
『うん。本来ならノーマルを使うべき部分が、ノーマルじゃなかったヨ!そのバイク屋のせいだな!!』
バイク引き取りに行くと、専門用語で説明をし始めた!!
「なに?なに?なに?」
メカオンチなボクには、なにやらチンプンカンプン???
ようは、『“ヘッドを留めるボルトのワッシャー”が1つだけノーマルパーツじゃなかった!』のだそうだ。その結果、そのボルトが緩んで、圧力が内分の他の部分にかかっていた状態だったんだとか・・・。
「う、うん・・・。でも、もう直ったんでしょ!?」
『開発者としては、ここの部分はかなりの圧がかるから、ノーマルの物を使用して欲しいワケよ!』
なんでも、ノーマル車両というのは、誰が使っても壊れにくいように、研究に研究を重ねているんだとか。特にトレール車は。お金だって、億単位の研究費が掛かってるんだそうだ・・・。
たぶん店でバラして組んだ時に、ノーマルのワッシャーが見当たらなくなって、代用のモノを使用したのだろう。
「まっ、良かったじゃない。ノーマルの状態が原因だったワケじゃないんだから!」
『あのな〜』
帰りには、元気になったBAJAに乗って気持ちよく走って帰りました。
この良い状態をよーく覚えておこっと!!
でも、ワッシャーなんて、なんて事ないパーツが原因だったなんてオドロキ。
小さなパーツこそ、大事にしなきゃいけないんですね。
そんな小さなミスが原因で、大きなミスに繋がってしまうんですね。
でも、ノーマル車両がスゴイんだと、教訓になりました!!!
小さなミスが原因で、大変な事態になってしまった、日の丸飛行隊の原田選手。
団体戦にも、ラージヒルにも選ばれる様に、そして今後の活躍を、今は祈るばかりです。四谷にある雪印本社には、同社所属の原田選手・阿部選手の応援幕が・・・。
ガンバレ・ニッポン!! ボクの寝不足は続きそうです。。。
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