7年ぶりかな?
ラリー参加の無いゴールデンウイークになりました。
TBIにだって参加したかったのに、GW中には仕事が・・・。残念。
TBIのエントリーリストの写真を見て、ラリーじゃないと会わない仲間が沢山いるコトに気がつきました。
さて、GW中の東京は正月ほどガラガラでもなく、新宿や渋谷の百貨店だけは、超、混んでました。
出かければ混んでいる...ってわかっているのに、7年ぶりに家にいるってコトもあって、近藤家では行きつけの、箱根の温泉へもGO!東京からは通常で1時間ちょっと。なのに3時間近くもかかって到着。
黒タマゴて有名な大涌谷の麓、強羅の別宅でのんびり温泉三昧でした。ここの温泉は硫黄の香が強く、使用したタオル、湯上りに使用したTシャツなどは、1週間以上がたった今でも、何回洗濯をしても硫黄の香が消えず、いまだにプチ温泉気分にひたっています。
■「タイで発見!? スパ太郎の 実録・盗難バイク奪還劇!!」 (7ヶ月に渡る
バイク奪還までのドキュメンタリ)
=前回までのあらすじ=
バイクが盗まれた!
しかも2ヶ月の間に合計3台が...。冗談じゃない!!年間25万台が盗まれている現状を知ったボクは、バイク捜索活動を始めた。すると、今まで安全だと思っていたバイクの施錠用品に、スペアキーが出回っていたり、簡単に壊せてしまうコトに、とても驚いてしまったのだ!!
第10話 『えっ!? オフ車が多いんですか!?』の巻き
バイク捜索を始めてから1ヶ月ちょっとの7月の暑い日。『日本の盗難バイクが、タイに入ってきている情報を持っている』という、タイからの事前メールがあったので、いったいどんな話しが聞けるのか、少しドキドキしながら指定された、待ち合わせの場所"練馬のデニーズ"へ向かった。
そう、モトショップ・ストラーダの渡辺さんからの紹介で、タイ在住の日本人に会うことになったのだ。『スパちゃん、スゴイ方なんだから、くれぐれも失礼が無いようにネ!』その方は元々、国際A級のトライアルライダーで、日本選手権でも大活躍し、日本人として初めて、世界ランキング入りした経歴を持ち、日本を代表するライダーなのだそうだ。まっ、元々ライダーの名前に詳しいボクじゃないのだが、やはりその素晴らしい経歴の持ち主の名前を、ボクは知らなかった。それよりも、盗難バイクの話し、タイではどんなバイクが日本から行っているのか、どんな組織なのか、たまたま一時帰国したこのチャンスに、直接聞きたい気持ちが強かった。
らしき人が、最新の赤のXRで現れた。背が高くてスラリとした印象。日焼けしていて日本人離れの顔。タイに住んでる日本人・・・っていうより、「タイ人!?」と疑ってしまう顔つきだ。
『はじめまして、今はKiyoって呼ばれてるから、Kiyoでいいですよ!』流暢な日本語を聞いて、やっぱり日本人なんだ...と確信する。
ライダーとして大先輩のKiyoさん。現役時代の活躍の話を聞くと『もう、昔の話しだからね』と、とても控えめ。過去に栄光を掴んだ方とは思えない、とても謙虚な印象だ。おまけに、偶然にもバイク絡みで共通の知人が多く、初めて会うのに、共通の話題も多くて、とても親しみを覚えた。
現在Kiyoさんは、タイ北部のチェンマイで、オフロードバイク・トレッキング・ツアーなどを主催しているそうで、常に数台のオフロードバイクを所有しているのだそうだ。
「実はボクのこのオートバイ3台が、4月、6月に続けて盗まれてしまったんですよ・・・」実際に盗難されたバイクの写真(XR-BAJA2台、CRM-AR1台)を見せて、本題を切り出した。合わせる様にKiyoさんもタイのバイク事情を話しだしたので、ボクも耳をダンボにする。
「えっ!? 日本のカブとかは、タイじゃ走ってナイんですか?」
ボクの今までのイメージでは、埼玉県北部での出来事もあって"日本のカブ"が、タイをはじめとするアジアを沢山走っているのかと思っていた。でもKiyoさんは見たことが無いそうだ。
『ミャンマーで一回だけ見たかな?』
「そんなに少ないの?
だから、埼玉北部で見た、あんなに沢山のカブは何処に流れてるんだ!?」
そんな疑問が沸いてきた。
『タイでの主流は、日本では"タイカブ"って呼ばれてるやつだよね。日本の"カブ"と比べて排気量も100ccクラスで大きいし、タンデムシートがあるからね。ホンダだけじゃなくて、カワサキやヤマハでも、タイ用にスタイリッシュなバイクを作っているから、一昔まえならともかく、今、わざわざ日本のカブに乗る現地人、いないよ』
確かに。ベトナムの娘がアオザイを着て、チラチラと華麗に走る姿はベトナムのカブだし、3人乗りや4人乗りをしている"タイカブ"だって、日本のビジネス"カブ"と比べたらカッコイイし、沢山乗れるよなぁ。
「じゃ、日本からはどんなバイクが行くんですか?」
『ロードタイプも、アメリカンも多いけど、今住んでるのが、タイ北部のチェンマイで、周りが山岳地帯のせいだと思うんだけど、オフ車が一番多いかな?』
「えっ、オフ車が多いんですか!?」
『タイだけじゃなく、ミャンマー、カンボジア、ベトナム、ラオスって隣接の国は、ちょっと走ると道が悪いからね。アジアじゃ、オフ車のニーズは高いんじゃないかな?』
「じゃ、ボクのこの写真のバイクもあるんですか?」
『CRMは多いかな。ARももう何台か入ってきてるね。この紫のカラーはタイに住んでるイギリス人の友達が乗ってるよ。この写真のBAJA(XR-BAJA)は、あんまり見ないかな?
XLR-BAJAとかだったらチェンマイでも何台か走ってるし、レンタルバイク屋にも置いてるね』
パーツ入手がしやすく、壊れにくいHONDA車が人気があって、台数も多い。YAMAHAも人気はあるけど、パーツが入手しにくい。などなど、次から次へと、タイで走る日本車の情報がポンポンと飛び出してくるのだ。
「ソレって、正規輸入されてる車両なんですかね?」
『どれも盗難車だと思うよ』
この後、Kiyoさんがタイで目にした"盗難車"とオドロキ情報が、ポンポン飛び出してくるのだ。まさか、その中に自分のバイクが含まれているなんて、この時点では知る由も無い。
=つづく=
※モトショップ・ストラーダご参照:
http://www.ms-strada.com/
※Kiyoさん情報:
http://www7.plala.or.jp/offroad-gang/
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