【スパ太郎の女性バイカー図鑑】
=File1={誰か一緒に走ってあげて~!!}
最近、東京から実家のある岐阜に引っ越した女性ライダーがいる。
「バイクを買って、走りながらトレーニングをしよう!」と思った矢先、諸事情で"多治見"に引っ越したのだ!!そう、写真の女性は通称"マチルダ"。
写真じゃわからないが、彼女は全くのバイク初心者。
まだバイクを買ってから、200キロも走っていないうちに引っ越してしまったのだ・・・。
そう、ボクの心配はそこなのだ!!
多治見じゃ一緒に走る仲間もいないし、頼りになるバイク屋もわからないらしい・・・。
ボクもこのままじゃ、彼女がバイクを降りてしまうんじゃないかと心配しているのだ!
お近くにお住まいの方、マジで誰か一緒に走ってあげて!!
連絡先は、そうだな〜。。。。
とりあえず、ボクがワンクッション入ってもよければ・・・。
◆マチルダ・データ◆
バイク免許歴:2年くらい
バイク歴:200キロ
愛バイク:ヤマハ・ビラーゴ
年齢:不詳だが、最近、某国立大学の大学院を卒業
目標:多治見から名古屋くらいまでは、バイクで行きたいらしい・・・
◎"マチルダ"とのコンタクトは(karakusa_bike@yahoo.co.jp)
あなたのお名前(ハンドルネーム可)と、簡単なプロフィール、PRをお書きの上、
唐草バイク隊"マチルダ支援係り"まで連絡下さい・・・!
頂いたメールを、必ず本人に転送します。
返信があるかどうかは、本人の判断。保障はできかねますのであしからず・・・。
■「タイで発見!? スパ太郎の
実録・盗難バイク奪還劇!!」
(7ヶ月に渡る バイク奪還までのドキュメンタリ)
=前回までのあらすじ=
2ヶ月の間に、都内で合計3台ものバイクが盗まれ、5ヵ月ちょっとして盗まれたバイクがタイ北部のチェンマイのバイク屋で発見された。バイク屋に乗り込むと、ほんの1週間前にBAJAが売れてしまった...というのだ!!
買ったデンマーク人のピーターを捜し、右往左往。捜索最終日の朝、ピーターから電話がかかってきて、急遽ピーターのいる「パイ」の街に向かうことになった・・・。
第29話『トムさんに聞く、タイの実情』の巻き
車の中でボクはしばらく黙っていた。
同行している日本人が、ボクの友達ではなく番組のスタッフだというコトを、こんなに協力してくれているトムさんに黙っていていいのだろうか?
ウソをついているような、なんだか騙しているような気がしてならなかった・・・。
重い時間が流れ、車はひたすらパイに向かう。
昨日通った時には、警察がいなかった検問所でも、今日はヤケにキビシイチェックだ!『国境近いからネ。ワルイコトする人、ときどきタイに入ってくるよ!』トムさんが久しぶりに口を開いた。
マリファナやドラッグだけじゃなく、人身売買、武器の売買などもあるそうだ。また当時はミャンマー国境の一部で緊張状態もあった為に、軍のトラックなどもすれ違う。驚いたのはアメ車の"ハマー"に大砲や機関銃を装備した車だ。戦車は高くて数が買えないので、この改造"ハマー"がタイ軍の主力らしい・・・。陸続きの国境があるって国の緊張感が、平和ボケしたボクにもヒシヒシと伝わってくる。
タイはミャンマーの他に、ラオス、カンボジア、マレーシアと国境がある。ってコトはタイに流れた日本の盗難バイクが、よその国に流れているって事実はあるのだろうか?トムさんに聞いてみた!『昔日本のカブ、沢山あった。でも今ナイ!
CBやスクーターが人気。ラオス、カンボジア、オフロードバイク結構ある。タイみたく道良くない。オフロードの方が人気ある』それだけじゃない!
国境は接していないのにタイ経由で運ばれる国もあるようだ。『ベトナムも日本のオフロードバイク人気あるよ。たぶんトラックで沢山運ぶ。ワタシそのトラック見たことあるよ!』『タイは中国も結構近いヨ。沢山じゃないけど日本のバイク人気ある。でも赤のバイク人気無い』
詳しい理由はわからないが、"赤"以外のバイクが中国では人気らしい。
それだけじゃなくタイ、ミャンマー、ラオスの国境の無法地帯として栄えた"ゴールデントライアングル"に変わる闇ルートがいまでもあるらしく、メコン川を伝って中国に渡るモノもあるらしい。
「マレーシアには流れないの?」
『たぶんあると思う。でもマレーシアには大きいツーリングクラブがある。ハーレー、BMWが人気ある』
チェンマイでは毎年末に、"チェンマイBike
Week"というイベントが数日に渡って開催されるらしい。その時チェンマイは、シンガポール、マレーシア、カンボジア、ラオス、ミャンマーなどから、国境を越えてバイクが集まり、もの凄い数になるらしいのだ!
トムさんは地元のライオンズクラブのメンバーでもあり、地元地域に貢献している他、チェンマイのBMWオーナズクラブの役員でもあるらしい。店においてあったBMWは正規輸入したトムさんのバイクらしい。
「へぇ〜。今度一緒にツーリング行けるといいですね」
ところでボクがトムさんに対して、引っかかっているコトがある。
一番最初、トムさんの店に伺った時、何故トムさんは"白を切った"のだろうか?何故「それじゃあ警察を呼ぶゾ!」とボクが言った途端、慌ててボクのバイクがあったコトを白状したのだろうか?
少しお互いに少し打ち解けてきたたところで、核心に迫ってみた。
『警察に言う。たいへんなことになっちゃうよ!』
トムさんの話では、以前も知り合いの店で盗難バイクが発見されたらしい。そのバイクを警察が押収。いや、そればかりか『お前の店のバイクは前部盗難バイクじゃないのか!?』と証拠もないまま、全てのバイクを持って行ってしまったのだそうだ。
正確に言うと、警察が押収したのではなく、その場に立ち会った警官達が個人的に押収。数十台のバイク達は闇ルートで流されその売上金は警官達のポケットへ・・・。その後も何度も店に来てイチャモンを付けてはバイクを押収。とうとうその店は潰れてしまい、おまけに住みにくくなって引越してしまったのだそうだ・・・。
『タイの警察、悪い人いっぱいいる。賄賂あれば何でもやるよ!』
ナルホド。昨夜のマリファナの風景を思い出す。地元の悪いやつらとグルになって、マリファナを認知してるとしか思えない地元警察。これが、タイの現状なのだ!
少し早く"パイ"の街に着いた。
ピーターが会う場所として指定してきた場所。それは"パイ"の警察署の横だ!
『タイの警察、悪い人いっぱいいる。賄賂あれば何でもやるよ!』
こんな場所で待ち合わせて大丈夫なのだろうか?
ピーターと警察がグルだったりしない?
今は全て"トム"さんに任せるしかない・・・。
"トム"さんを信じるしかない・・・。
=つづく= |