遅ればせながら、ようやく東京モーターショーに行ってきた。ボクの注目は、イベントコンパニオン。ってちがうよ!
バイクよバイク。
でも個人的な感想だが、バイクのブースよりも、車のブースの方がカワイイ娘、キレイな娘が多かった気も・・・。特にフォルクスワーゲンのブースにいるモデルのクオリティの高いコト・・・。チャーリーズ・エンジェルの様な3人による歌って踊りまくりのショーもありましたヨ。
マスコミでは注目されないような地味なネタはないか・・・と思っていた矢先、こんな物を発見!
(写真:来年の春から発売予定のフェラーリ仕様のベビーシート。確かに、赤い皮の色はとってもキレイなんだがな・・・。)
コレ、フェラーリ仕様のシートです。ってもベビーシートね。
ベビー用品の"アップリカ"と"フェラーリ"のコラボレーションモデル。モチロン、皮製。通常は、同じ"アップリカ"の商品でも、10万円もしないで市場に出回っているってのに、"フェラーリ"ってなっただけで50万もするシロモノに・・・。バイクが買えちゃいますよ!バイクが!!
よくよく考えてみると、2シーターのフェラーリに、チャイルドシート付けて乗る人いないだろうに・・・。かと言って、カローラや"軽"に乗ってる人が、こんなシロモノ使用するとは思えない。こんなハデな物、メルセデスや、BMWのシートにだってあわない。いや、第一違う車種でフェラーリ仕様はナイだろう。
いったい誰が、どんな車に装着するってんだ!?
コレ、ホントに売れるのかな?
■「タイで発見!? スパ太郎の
実録・盗難バイク奪還劇!!」
(7ヶ月に渡る バイク奪還までのドキュメンタリ)
=前回までのあらすじ=
2ヶ月の間に、都内で合計3台ものバイクが盗まれた。ボクのバイクがタイにあるという情報が入り、タイ北部の街へ。ボクのバイクを買ったデンマーク人のピーターと仲間が現れたが、なんだかヤバイ感じに・・・。とうとう隠しカメラがバレてしまい、ディレクターは殴られてしまう。果たしてバイクは取り戻せるのか・・・。
第32話『再会!』の巻き
7人が去ると、あたりは静かになった。
「みんな、何処行っちゃったの!?」
『ダイジョウブ。バイク、取りに行った!』
トムさんの話では、ピーターはカンカンに怒っていたそうだ。
原因は、昨日この「パイ」の街でボクがまいた『WANTED PETER
!!』のビラのコト。会う人会う人から『日本人が捜していたぞ!』『何かワルイコトしたのか!?』と聞かれたのだそうだ。
ビラの説明が悪かったのかピーターの友達は『ピーターがバイクを盗んだ!!』と解釈したのだそうだ。「そっか・・・。そりゃ悪いことをしたな・・・」
そこへきて、隠しカメラがバレた・・・。これには、やってきた7人全員が怒っていたそうだ。いや、取材とは知らないトムさんも怒っている!『何で隠して撮影する必要があるのか!?』と、ディレクターに対して強い口調。もしピーターがバイクを持ってこなかったら、全部お前のせいだ!!・・・とまで言う。
やはり隠しカメラはまずかったようだ。だから、いわんこっちゃない!
日本で起きた、盗難バイク事件の被害者"近藤"が、自分のバイクを捜している。そのドキュメントを、番組で追いかけている・・・と最初っから皆に説明すれば済む話なのだ。
トムさんも、ピーターも、その仲間も、みんなライダー。事情を話せばきっとわかってくれるハズなんだから。
それにしてもピーターはなかなか戻ってこない。
やはり怒って何処かへ行ってしまったのか・・・。
時間が過ぎるにつれて、皆が時計を気にしだす。一番あせっているのは当のディレクターのようだ。
その時、単気筒エンジンの音が近づいてきた!
あきらかに地元バイクの音ではナイ。まだ姿が見えないのに、なんだか顔がほころんでしまう。一人ニヤニヤしてしまう自分に気がつく。たぶんその顔は、満員電車の中だったら"チカン"に間違えられても仕方のないニヤニヤなのだ。
角をまがってその音は姿も現した!大きなデュアルヘッドライトはBAJAの最大の特徴だ。眩しいヘッドライトがこっちにやってくる。
ボクの横ではカメラが回っている。ボクの表情を撮るカメラ。おそらくアップで写されているんだと思う。「タレント・スパ太郎」としては、何か言わなくては・・・と思うのだが、何も言葉が出ない。ただただ、眩しいヘッドライトに釘付けにされる。そしてそのバイクは、ボクの前に来て止まった。
「シルバー/オレンジのBAJAだ!」ホントにボクのモノなのか確かめる。XR系の車台番号は、タンクの前の、フレームのヘッド右側に車台番号が刻まれている。ハンドルを左に切り、ワイヤー類を押しよけると車台番号が出てきた。
「MD30-1401・・・」
ボクのだ!! もう一度確かめてみるが間違いない。
ロシアの赤土がこびりついたエキパイ。後付で付けたキックとフレームガード。ステッカーが剥がされた痕があるが、リヤフェンダー、もボクのモノだ。
盗まれてから7ヶ月ちょっと。
盗まれたバイクと再び出逢える確率なんて、とっても低いハズなのに、日本から遠く離れたタイに、日本で盗まれたボクのバイクが本当にあった!
カメラを回しているディレクターが、
『どうですか?今の気持ちは?』と聞いてくるが、本当に言葉が出ない。
オドロキと、嬉しさと、感激と、再び出逢える確率と・・・。
今まで協力してくれた沢山の人達。色々なコトが頭をグルグルと巡って、ボクはディレクターの質問に只々、頷くことしか出来なかった。
こりゃ、タレント失格だな!
バイクは目の前にある。
でも、これからどうすりゃいいんだ!?
=つづく= |