昨日、番組のロケで秩父に行ってきた。
秩父って、関東の人じゃ知らない人はいないけど、他の地域に住んでる人は知ってるのかな?長瀞があるトコロ・・・。でわかるかな?
昨日は秩父の気温マイナス4度。寒かった〜〜〜!!
昨日じゃないけど、この前、秩父でこんなの食べた!!
"ごもっともさま ざるぞは"\800-なり! に付いていた"ごもっともさま"。
かなりグロイよね。また一緒に食べた女性レポーターが、意味深に食べるんだな〜。噛んだ瞬間は、ボクが「痛いっ!」て叫んだんだけど、あれは、昼間の番組で放送出来たのかな〜?
でも"ごもっともさま"は、秩父の三峰神社に伝わる神様らしく、見た目通り、子宝に恵まれるとか、子孫繁栄などの願いが込められているんだとか・・・。
秩父には、まだまだこんな"ネタ"ありそうですよ!
■「タイで発見!? スパ太郎の 実録・盗難バイク奪還劇!!」
(7ヶ月に渡る バイク奪還までのドキュメンタリ)
=前回までのあらすじ=
2ヶ月の間に、3台ものバイクが盗まれた。7ヶ月後に、ボクのバイクが"タイ"北部の街で売られていう情報が入り、タイへ乗りこんだ。ボクのバイクを買った、デンマーク人のピーターから無事BAJAを返還してはもらったのだが、日本で盗まれたバイクを日本へ送るという事例が無く、送るのがタイヘンそうなのだ・・・。そして輸入元を取材中に、番組コーディネーターの家族から『殺されるー』との電話が入った!!!
なんだ!なんだ!?
第38話『今、ライダーがすべき事・・・』の巻き
なんだなんだ!?
輸入元取材中に、いったい何があったんだ!?
ディレクターの話では、バイクの輸入元の社長は、中国系の女社長だったそうだ。最初はシラを切っていたそうだが、問い詰めると『日本にいる部下がやっている』と白状したんだそうだ!
その部下の潜伏先は『埼玉県○○市』(後にテレビでは埼玉県R市と紹介されたが、R市は実在しない頭文字の市)。ボクらが注目していたあの埼玉県北部の中の地名である。ナント業者の名前も一致。あのタイ人がバイクをバラしていた所だ!!
この業者は、地元のR市警察署もマークしているのだが、なかなか証拠が掴めずにいる業者の1つなのだ。
更に女社長を問い詰めていた時に、コーディネーターの携帯が鳴ったらしい。電話をかけてきたのはバンコク郊外に住む彼の奥さん。『お前ら日本人は、何を調べているんだ!全員殺すゾ!』と、コーディネーターの"家"に、見知らぬ人から電話があったらしいのだ。
実は、輸入元に行く前にディレクターが、コーディネーターの携帯電話を借りて、バイクと一緒に押収した、書類に書かれていた輸入元へ『盗難バイクの取材をしている。お宅の店が輸入して販売したバイクの中から、日本で盗難されたバイクが混じっていた。どうなってるんだ!?』と、電話をかけたらしいのだ。
つまり、携帯電話から一般電話へ電話をかけた。ナンバーディスプレイなんてタイの一般電話には無いから(2001年当時)、かけた携帯の番号がわかるはずも無い。ましてや、その携帯電話を契約しているコーディネーターの家の電話番号なんて、調べられるハズもないのだ!!!
なのに、コーディネーターの家に『殺すゾ!』と脅迫の電話が入った。一般の人が出来ないコトが数時間で出来る・・・という事は、輸入元の裏には、"巨大なタイの裏組織"が付いている・・・という、まかりも無い証拠なのだ。
捜査官が電話を終えて、『ダイジョウブ。警察が奥さんと子供を保護した!あなたもしばらくは家には帰らない方がいい!』とコーディネーターに話していた。その後の話だが、このコーディネーターの家族は1年近くも警察の保護下にあったらしい。
これ以上"タイでの取材""盗難バイク"に関わる取材は"キケン"という番組の判断が下された。押収した書類を元に、「犯罪組織を一網打尽にしたい・・・」「犯人グループを追い詰めてやる!」というボクの願いは断念された。
えっ!? タイの警察に訴えればいいって?
"巨大な裏組織"とは、まるで映画のような現実があるのだ。今回のケースはそれ以上の組織の可能性がある・・・と、スタッフ達に説得された。
その後、ボクのバイク(XR-BAJA)は、タイからの出国が認められ、年が明けた1月に日本へ着いた。輸送にかかった全ての費用は、約7万円ほど。単純な輸送費用は2〜3万円と安いのだが、日本での陸揚げ料などが高い!!
陸揚げされた東京の大井税関では「盗まれたバイクが日本に戻ってきた初めてのケース」と、沢山の職員が記録写真を撮っていた。初めてのケースだけに、手続きも面倒だったが、「ボクの所有の盗まれたバイク」が認められ、輸入税などはかからなかった。
「何故、日本の税関は海外に持ち出す前に水際で取り締まれないのか?」
税関職員に聞いた。返事はこうだった。
『警察から情報が下りてきてないからですよ!』
やっぱり・・・。
税関では、抜き打ちでチェックをしているんだそうだ(当時は横浜港のみ)。ボクのバイクも横浜港から出港した船に詰まれているコトがわかっている。もしかしたら、ボクのバイクが入ったコンテナも、横浜港でチェックをされていたのかもしれない。でも警察からの情報が無い以上、明らかに違法なモノでない限り、そのままパスしてしまうのが現状だと言う。
また、現場の職員からは、警察という別の組織にはなかなか要望は出せないのが、縦割り行政の、日本の現状だそうだ。
2004年現在、日本では年間126717台(警視庁調べ)のバイクが盗まれている。『ピーク時の25万台から比べるとかなり減少傾向にある」と警察庁では謳っているが、果たしてそれでいいのだろうか?
この数字はあくまでも警察に盗難届けを出した数字。2台目、3台目が盗まれると、『警察に言ったって何もしてくれないし・・・』と、諦めモードで、届けを出さない人も多いと聞く。
また、今回のケースをきっかけに、タイ税関でのチェックが厳しくなったそうだ。特に日本からタイへの直行便では、盗難バイクの持ち込み不可能な検査体制らしい。それでも第三国の港を経由する船でなら、盗難バイクは行けるって噂だ。イモビライザーや、強靭なセキュリティアイテムの効果も、盗難バイク減少の成果の1つと言えるだろう。
でも未だに年間126717台。日本のどこかで、毎日347台ものバイクが盗まれているのだ!!
ボクは自分の"バイク奪還"、"盗難バイク取材"の経験を通して感じたコトがある。【窃盗団は、『盗んで儲かる』って図式がある限り、どんなコトをしてもイタチごっこなのです。】
じゃあどうすればいいのか!?
【ボク達ライダーが一丸となって『盗んでも儲からない図式』、つまり海外に持ち出せない、日本国内での図式(構造)をしっかり築くよう、政府に訴えるべき!】だと思うのです。
ボクは忘れません。窃盗グループの人と接触した時に「何故日本なのか?」と聞いた時の言葉。『日本ほどチョロイ国はないヨ!
キレイなバイクが沢山ある。盗んでも日本のオーナーはすぐに諦める。万一捕まっても罪が軽い。税関はノーチェック。こんな簡単な国、他にナイよ!』
愛車が日本に帰ってきて、改めてタイで押収した書類を見返してみる。
1つのコンテナにバイクが100台以上詰まっている・・・。
「へぇ〜、このコンテナにはMD32が多かったんだな〜。ん??MD32ってCRMじゃん!!」
そう、ボクはBAJAと一緒にCRM-ARも盗まれているのだ。
1台1台の車台番号を追っていく・・・
「おわっ!! MD32-1102532って、コレ、オレのCRMじゃん!!!」
コレを読んでる皆さん!!
東南アジアで、MD32-1102532の紫のARを見たら、ボクのバイクです!!
お知らせ下さい。
そして、もう一台のシルバーのBAJA。
MD30-1501860は未だに行方不明です。
東南アジアかもしれないし、他の国かもしれない・・・。
毎日347台。
今、こうしている間にも、あなたのバイクが狙われているかも知れない・・・・・・。
=完=
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