=ちょっと映画の話=
世界が注目する、ワールドカップ決勝で起きた「ジダン頭突き行為」が今も波紋を呼んでいますね。頭突きされた“マテラッツィ選手”は、身長193
cm、体重82
kg。そんな体格の人が、頭突きでひっくり返っちゃうんだから、ヘディングって、スゴイパワーなんですね。ジダンの“首筋”もスゴイね!
事の真相やら、処分問題などは、まだまだ根が深そうな感じですけど、その影響というか、効果というか、7月15日に公開になったばかりの映画・「ジダン
神が愛した男」が好調のようなのです・・・。
ジダン報道は、広告費に換算すると約10億円規模の効果も見込まれるんだとか・・・。
この「ジダン
神が愛した男」、今年のカンヌ国際映画祭の特別招待作品で、フランスではヒットしたそうです。やっぱ、フランス人が愛する「ジダン」だしね。ボクはワールドカップ開催中に、マスコミ試写で拝見しました!
とにかくこの映画、変わった作品なのです。
まず、監督はスコットランド人アーティストと、フランス人アーティストの2人が監督。2人が監督して意見が割れたりしないのかな?05年4月23日に開催された、スペインリーグのRマドリードVSビジャレアル戦で戦うジダンのプレーだけを、17台ものカメラを駆使して、1試合まるまる撮影した作品なのです。
作品の感想としては、サーッカーが詳しくないボク個人の意見ですが、
「ん〜〜〜。」何と言ったら良いか、正直微妙なトコロ。。。
というのも、ワールドカップ開催中に併せたマスコミ試写だっただけに、ボクは勘違いしていたのです。『サッカーの映画が観られる!』『「ジダン」ってタイトルの映画なら、ジダンの好プレーばかり?』と思って出掛けてしまったからかも知れません。
ホラ、普通TVのサッカー中継では、カメラは常にボールを追いかけるでしょ?だからパス回しや、誰がドコにいるのか、ゲームの流れもわかる。コーナーキックや、セットプレー、シュートシーンを、ハラハラ、ドキドキしながら見守るコトが出来る。
でもこの映画は、芸術的なシュートやパスを放つプレヤーと、2人の監督が生んだ、完全なる映像アート作品なのです。
それにしても、スクリーンに映っているのは常にジダンだけ。試合の展開や、ジダンがパスしたボールがどうなったのかは、不明。常にジダン、ジダン。正しく、フランス人と新宿3丁目のオカマちゃん達が喜びそうな・・・。
ジダンがシュートをするシーンも、もちろんあるけど、それはほんの少し。1試合まるまるジダンがボールを持っているワケではないからねェ〜。トコトコ歩いているジダン。いきなり走ったかと思うと、パスが回ってこなくてまた歩くジダン。そんな映像の方があっとう的に多いのですヨ。
だからサッカーの試合やジダンの華麗なるプレーの数々を期待してしまったボクにとっては、ちょっとツライ感じ。オマケにプレス資料では“ロック”と書かれていたバックミュージックが、これまたかなり単調なリズムで、眠気を誘うんだナ。コレが・・・。マスコミ試写で、グーグー寝ちゃうワケにはいかないからねぇ〜。
むしろ、ボクの感覚では、音楽が全く無くてもいいのでは・・・?と思うのです。
というのも、ココまでは悪いコトばかり書いているようですが、この作品、とにかく超望遠レンズを使った映像がスゴイのですヨ。なにしろ17台ものカメラで、ずっとジダンを追いかけているワケですからね。(※引きだけのカメラもありましたが・・・。)それに、いったいどうやって録音しているのか、ピッチ上でのジダンの息づかいや、味方の選手や敵の選手と会話している声も聞こえてしまうのです。普段はTVの映像には映らない、戦う選手の姿がそこにあるのです。
音楽無しでも、ボールを蹴る音、走る音、選手達が激しくぶつかる音、息づかいだけでも十分いけると思うんだけどな〜。むしろ眠くならないのに・・・。
そして、この映画のラストシーンも、衝撃、ジダンの一発退場シーンなんですよね。
ジダンをクローズアップしたドキュメンタリーが、ここまでアートになってしまうのって、やっぱり芸術的で華麗なプレヤーって、アーティストに近いのかも知れませんね。
それにしても、イタリア代表のマテラッツィ選手と、車のマセラッテイ。名前がよく似てるな〜と関心しているのは、ボクだけでしょうか?(40が近いのに、小学生並みの発想で、スミマセン(汗!!))
映画「ジダン 神が愛した男」オフィシャルサイト
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【http://www.zidane.jp/】 |