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                                     このカンバン、よく見るとスゴイでしょ!? 
                                    これ、ウチの近くにある産婦人科。毎日この前を通るワケじゃないのですが、前を通る度に気になるんだな~。じゃなくても、もがき苦しむ産婦人科で、この屋号はナイよね。先生がこの苗字なんでしょうけど、インパクトあるな〜。ウチの近所のプチ自慢の写真でした!! 
                                    (※メルマガの人も、ホームページの写真で観てネ!) 
                                     
                                    ■「タイで発見!? スパ太郎の 
                                    実録・盗難バイク奪還劇!!」 
                                    (7ヶ月に渡る バイク奪還までのドキュメンタリ) 
                                    
                                      =前回までのあらすじ= 
                                      2ヶ月の間に合計3台ものバイクが盗まれ、自力での捜索活動を開始。5ヵ月ちょっとして、盗まれたバイクがタイ北部のチェンマイのバイク屋で発見された。バイク屋に乗り込むと、ほんの1週間前にBAJAが売れてしまった...というのだ!!買ったのはデンマーク人のピーター。いったいピーターは何処へ!!?? 
                                     
                                    第25話『ピーター発見!!』の巻き 
                                    
                                    今日はチェンマイから北へ約130キロ。『パイ』へ向かう日。今朝はスタッフも早朝から動き出す。 
                                    
                                    昨夜はオフロードバイクツアーで、お客さんと一緒に『パイ』に泊まったKiyoさんに電話する。 
                                    『ん〜、らしいバイクはナイね』 
                                    
                                    そう言われても、何故かバイクが見付かるような気がしていた。やはり"天からの声"なのか・・・。 
                                    
                                    移動中も通り過ぎるバイク、抜いていくバイクを1台1台チェックする。 
                                    日本の130キロとは違う。時間がかかる。 
                                    未舗装路があったり、動物が歩いていたり・・・。山道では「最大積載量を越えてるだろう!」って大きな荷物を積んだトラックやバンのお蔭で、時速が15キロになる。 
                                    
                                    ライフルを構えた兵士や警官がいる検問所も通る。タイ北部だけに密入国者がいたり、ドラッグの売人がいたり、緊張状態にあるミャンマーなどからのスパイがいたりするのだそうだ。 
                                    
                                    『パイ』の街の入り口付近にあるガソリンスタンドで、昨夜作ったBAJAの写真コピー付きの『WANTED 
                                    PETER 
                                    !!』のビラを貼らせて貰う。ピーターはバイクで移動している。とても背が高く、痩せていて、ヒゲを生やしている。おまけにタイじゃ珍しい、2灯のヘッドライトのオフロードバイク"BAJA"に乗る。地元のタイ人からすれば"特徴"の塊だ。給油に来るドライバーや、ライダーにもビラを配った。 
                                    そのうちの一人、 
                                    『このバイクなら、昨日の夜に止まっているのを見たよ!』 
                                    という外国人旅行者が・・・!!! 
                                    「ピーターは知ってる?」 
                                    『ピーターは知らないけど、このバイクはたぶん間違いない。泊まっているホテルの斜め前の店に止まっていたよ!珍しいバイクだな~と思って、昨日もバイクを眺めていたんだ!』 
                                    その店の地図を描いて貰った。 
                                    
                                    『夜になるとOpenする店だから、行ってみるといいよ。ここ数日店の前に止まっているから、今夜も泊まってるんじゃないかな?』 
                                    
                                    親切に、宿泊しているゲストハウスの地図と、部屋番号も教えてくれた。 
                                    
                                    『たぶん』とは言っていたが、『間違いないと思う』とも言っていた。やはり『パイ』の街にあるのか・・・?通訳に何度も何度もさっきの会話を確認してしまう。 
                                    他の地元のライダーが 
                                    『ピーターなら知ってるよ!』と言う。 
                                    「えっ!? ほんとに!?」 
                                    「背が高くて、ヒゲ生えてる?」 
                                    『生えてるよ。背も高い』 
                                    とジェスチャーで背が高いコトをアピールしている。 
                                    「こんなオフロードバイクに乗ってるんだけど・・・」 
                                    『そうそう、こんなバイクに乗ってる』 
                                    「ほんと!? ピーター何処にいる!?」 
                                    『ピーターはバイクをいっぱい持っていて、ハンモックも売ってる』 
                                    「ピーターは、そんなコトしてるの?」 
                                    『それ、ピーターの仕事』 
                                     
                                    家の地図を描いてくれた。 
                                     
                                    近くだ!! 
                                     
                                    スタッフも「行きましょう!」と、車に乗り込む。 
                                    いよいよピーターに会える。バイクに会える。 
                                     
                                    1Fはガレージ風になっている。確かにオフロードバイクが沢山ある。でも10年いやそれ以上も古い型のオフ車ばかりだ。ボクのBAJAは無い。一部が店になっているようで、バイクのパーツと、ハンモックが展示されている。 
                                     
                                    奥から太ったタイ人版"肝っ玉かあさん"風のオバちゃんが出てきた。 
                                    『ピーターはいないよ!』 
                                    「ピーターって、背の高いピーター? ヒゲの生えてるピーター?」 
                                    『背も高くて、ヒゲもはえてて、痩せてるピーターだけど、夕方にならないと戻らないよ!』 
                                     
                                    ガックリ・・・。まだ昼前じゃん。 
                                    もし違ってたらどうすんの??? 
                                     
                                    早めのランチを済ませ、その後もピーターの家の前を車で行ったり来たりする。 
                                    『夕方にならないと戻ってこないから!』と、バケツを持ったさっきの肝っ玉かあさんに見付かってしまった・・・。 
                                     
                                    夕方、もう一度尋ねる。 
                                    今度は『ピーター! 
                                    ピーター!』と、肝っ玉かあさんが叫んでいる。5分位して2階からピーターが降りてきた。失礼とは思いながらもマジマジとみてしまう。 
                                    事情を話すと、 
                                    『そんなバイクなんてシラナイ』と言うじゃないか! 
                                    この期に及んで、シラを切ってるのか!??? 
                                    「デンマーク人のピーターでしょ!?」 
                                    『違う。私はイギリス人のピーター!』 
                                    「へ!?」 
                                     
                                    どうやら"ピーター"と言う名前はクリスチャンネーム。だからキリスト信者の多い欧米では、ピーターって名前の人がとっても多いんだとか・・・。 
                                     
                                    "PETER"っていうスペルだって、"ピーター"だったり、"ペーター"だったり、国や地方によって発音が違うってマメ知識も教えて貰った。 
                                     
                                    『知らなかった・・・。ピーター違いか・・・!!』 
                                     
                                    ホンモノの、いや、オレが捜している"ピーター"はいったい何処だ??? 
                                     
                                    あ~あ! また振り出しに戻ったゾ!! 
                                    いや、まだ夜Openの店が残っている・・・。 
                                    賭けるしか無いな!! 
                                    =つづく= 
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