=「3丁目の夕日」と同年代のカブ=
先日、多摩テックで開催されたホンダ・クラッシック・ミーティング「第1回カブミーティング」に行って来ました。
多摩テックは1961年に、Hondaが東京の日野市にモータースポーツの遊園地としてオープン。初代の所長は、ロードレース世界選手権、ドイツホッケンハイムグランプリ250ccクラスで日本人として初優勝を遂げたばかりの高橋国光さん。多摩テック内のレジャーバイクだったのが、今やコレクターも多い“モンキー”なのです。レーサーマシンに乗る一方で、国光さんも所長として当時はモンキーにも乗っていたそうです!
皆さんご存知の通り、今年はスーパーカブ誕生50周年(1958年(昭和33年)東京タワーもこの年に完成)にして、生産台数6000万台を超えたカブ。日本の総世帯数が約5000万世帯ってコトを考えると、スゴイ数だよなぁ~。
カブミーティングに集結したカブは、ナント約250台。いや~、若い方からご年配の方まで。いるんですねぇ。カブ好きってこんなに…。マシンの方も、原型がわからないくらいカスタムしてしまっているモノもあれば(小型二輪・原付ならではですよね!)、当時のモノをそのままメンテして大事に乗っている方まで…。
しかしカブって50年間、大きく変わってないでしょ! コレにはHondaの方も「色々と変えようと思ってもさ、結局コレになっちゃうんだよ」。つまり、50年前の設計がパーフェクトで変えようがナイのだそうです。50年前にデザインを担当した、初代カブのデザイナー・木村譲三郎氏のゲストトークショーは、とても面白かった…。
「オートバイでも無く、スクーターでも無い、新しいバイク」がコンセプトだったのだそうです。それに纏わる本田宗一郎さんとのエピソード、カブでのアメリカ進出の話し。「当時のホンダは、とてもチッポケな会社だったんです!」なんて言えてしまうのも、木村さんならでは…。17インチのタイヤも当時は無く、色々なタイヤメーカー、ホイールメーカーに「それは無理だよ!」「バカな事言わないでよ!」と断られたそうです。当時は、女性でもオシャレに楽しく乗れるバイクとして、女性誌にも広告を出していたのだそうです。
ホンダの方がビデオを回していたのですが、それこそ「あっ!とおどろく放送局」とかで、この貴重なトークを、オンデマンド放送出来れば良いのにネ! (トークショーは1時間半も行われました…)
展示された1台1台見て回っていると「あれ!? 長谷見さんじゃないですか!!」
そう、SSERでもお馴染み“長谷見昌弘さん”も、カブのオーナーで、ゲストに招かれていたのです。
長谷見さんのカブ
長谷見さんは14歳の頃から家にあったお父さんのカブ(C100)に乗り、中学校に通っていたのだとか…。最近昔乗っていたカブが懐かしくなり、この“CA100”(61年か62年型の輸出用のカブだとか)を手に入れたのだそうです。CAのAは正にアメリカ仕様のA。長谷見さんが跨るカブはアメリカ市場へ「YOU MEET THE NICEST PEOPLE ON A HONDA」(素晴らしき人、ホンダに乗る)のキャッチコピーで、アメリカに出回ったモデルなのですね!
コレが当時のアメリカのポスターです。 ん~、なんともロマンがある…。
そうなんだよね。ボクもカブをオシャレに楽しく!ってコンセプトで乗ってみたなぁ~と思っています。先日お借りしたカブに乗って思った事。ロータリー式の変速は、クツが傷つかないんだよね。コレなら“タキシード&エナメルの靴”でも乗れちゃうかも?
オフ好きな友人が「カブで林道行ったら速いよ! この前だってさ、オレのカブの前にいたのはXR1台だけだよ! でもコイツは元モトクロスの国際A級の選手だからな! 後はみーんなオレの後ろだよ! でも…登りになるとキツイけどな!」と自慢気。 17インチのカブが出来た頃、日本は殆どが未舗装路でしたからね。オフロード天国だったんだろうなぁ~!!
=イベント情報= 今週末9月21日は、ライダーによる海岸清掃イベント「ラブジアース」
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