ちょっと、ガソリンの話です。
なんで最近、ノッキングぎみなんだろう・・・・?
近所のバイク屋で見てもらったら、『異常はないね。なんだろう?』
急に、思い立ったかのようにガソリンキャップをハズされて、タンクの匂いを嗅ぐバイク屋さん。
『オイ、これガソリンの匂いじゃ無いぞ!』
そんなハズじゃ・・・。
でも確かに、他のバイクのと比べてみると、軽油っぽい混ざりものの匂いがする。
店のスタッフ全員も、そこにいたお客も、全員がヘンだと言うじゃないか!だって、今、いつものスタンドで、レギュラーを入れてきたのに・・・!ホラ、領収書だってちゃんとレギュラーになってるよ!
ナント、このバイク屋の行きつけのスタンドのも、純粋なガソリンの匂いじゃ無いらしいのだ。ソレは、2ストのバイクの調子が悪くなったりしたコトで、発覚したらしい。
以来、今までのスタンドではガソリンを入れていない。
新しく給油したスタンドでは、ついつい匂いを嗅いでしまうのが、クセになってしまった。
でも、混ざり物の匂いのするスタンドって、東京じゃ多いのかも?驚いたコトに、それも今のトコ、全部同じメーカーのなんですよね。
まだ、確かなコトは言えないので、メーカー名は伏せときますが、今度給油した時には、チェックしてみては?
■「タイで発見!? スパ太郎の
実録・盗難バイク奪還劇!!」
(7ヶ月に渡る バイク奪還までのドキュメンタリ)
=前回までのあらすじ=
バイクが盗まれた!
しかも2ヶ月の間に合計3台が...。捜索活動を開始して数ヵ月後、そのうちの1台がタイで発見された!チェンマイという街のバイク屋に並んでいる・・・という情報だ。直ぐに警察に連絡をすると、担当が不在で後日連絡して欲しい・・・とのコトだった。なんだよ!
早くしないと売れちゃうヨ!!
第16話 『なんだよ!
警察庁もダメじゃん...!!』の巻き
担当が不在で、翌日の早々に、改めて警察庁の国際第2課という部署に連絡をする。
『ハイ、なんでしょう?』と担当の係長が電話口に出て、ボクの盗まれたバイクが、タイのバイク屋に並んでいることを一通り説明した。
「なんとか取り戻せないでしょうか?」と尋ねると、
『ん〜、そうですね』と、重い口調だ。
「いや、だってボクの盗まれたバイクが、タイで発見されたんですよ! 直ぐに
でもバイクを押収出来ないんでしょうか?」
『ん~、でもそれは日本の警察の権限ではないんですよね~』と言われる。
「えっ!? どういうコト!?」
要するに、日本を出てしまった盗品なので、日本の警察からタイ警察へ捜査変換
する手続きをしなくてはならないのだそうだ。
「その日本からタイの警察に、捜査変換手続きするって、どのくらいかかるんで
すか?」
『そうですね、早ければ3ヶ月。通常だと6ヶ月前後ぐらいでしょうか?』
「えっ!? 6ヶ月? そんなにかかるんですか!!」
『そうですよ!』
「だって、タイに書類送るだけでしょ!?」
どうして!? なんで書類がタイに行くだけで6ヶ月もかかるのか?
その"からくり"はこうだ!なんでもICPOっていう、国際警察組織経由で捜査依頼するらしいのだが、その依頼の為にはまず盗難届けを出した所轄の警察へ依頼。それを警視庁、警察庁へと上げて、警察庁から外務省へ依頼。日本の外務省からタイの外務省を通して、タイ警察へ。そこからまたタイ警察内部で色々手続きがあって、ようやくチェンマイの警察へ捜査依頼がいくのだそうだ。
「なんだか複雑ですね」
『そうですよ!』
それも、バイクの所有権がボクにあるのか、タイのバイク屋にあるのかを判断するのはタイ警察側らしいのだ。
「いやいや、間違いなくボクのバイクだし、ちゃんと盗難届けだって出してますよ!」『それでも、タイ警察がどう判断するかは分からないですね。もしそのバイク屋がどこからか購入した物であれば更に複雑ですよね。』
現地の警察任せって、いったいどういうコトだよ!
じゃ、もしタイ警察が『コレはバイク屋の所有物ですね』って言われて、そんなんで納得出来るワケないだろう!!
オレのバイクなんだから!
「イヤ、何度も言いますけど、今ボクのバイクが、タイのバイク屋に並んでるんですよ。いつ売れちゃうかわからないし、悠長なコト言ってられないんですけど!」『それじゃ、自分でタイに行って、タイ警察に訴え出るのがいいんじゃないでしょうか?』
ええっ???? なんだって???!!
つまり、日本の警察は何もやらないってコトでしょ!
これが警察の頂点である、警察庁の回答なの!?結局は、日本の警察組織では、日本人の所有物を守るコトが出来ないっていう結論なのだ。
『そう言われましても、そういう法律になっていますので...』
こんな公の場で、誹謗や中傷をしたくはないが、これでいいのか、日本の警察!!【交番のお巡りさんが何もしてくれなかった....】【警察がムカついた】この言葉は今回の盗難バイク取材で、被害者全員が口にしていた言葉だ。でもお巡りさんじゃなくて、警察組織そのものに問題がありそうだ。
でも、自分でタイ警察に訴えて、果たして動いてくれるモノなのか・・・。
タイに住むKiyoさん、サワディさんにも、どう思うか聞いてみた。『バイク屋は地元の警察とつるんでいる可能性がある』『タイ警察はともかく、タイの警察官はアテにできない』『地元の警察官は経験上、関わらないほうが無難』というのが、2人の共通意見であった。
ボクもアジアを好んで旅をするが、アジアのそれも発展途上国の警察官は、その権力を悪用して個人の利益にする人が多いのが現実。ボク自身、警察官に因縁をつけられて賄賂を要求されたコトも何度もあるし、警察官に拳銃を突きつけられて、お金を取られた経験もある。それは、どこの国も警察官の給料が安すぎるからってコトが影響しているようだ。
東南アジアでも経済成長を続けているタイでも、まだまだ悪い警察官もいるようだ。
「そうか、タイも警察はダメか・・・。日本の警察もダメだし、じゃ、どうすりゃいいの?」
やぶれかぶれ。ダメもと。どこでどんな情報と出会うかわからない。
そんな気持ちで、タイ大使館に連絡をしてみた。
電話口に出た日本人の女性スタッフにコトの経緯を説明すると、あれれ?いやいや、タイ大使館は警察と違ってとっても丁寧な対応じゃないか!しかも話を一通り聞いてくれた後、『そうですか~、またですか』と少し困惑気味だ。
『盗まれた友達のバイクをタイで見た!』『自分のバイクがタイで走ってた!』この手の話は、観光でタイへ行った日本人から、ここ数年で大使館への問い合わせが何件かあるんだそうだ。
『タイは観光でもっている国ですから、このような問い合わせが増えると、タイのイメージが悪くなりますよね〜』「警察庁からは、自分でタイへ行って、直接タイ警察に訴えたら?って言われたんですよ...」
『そうですね。タイの色々な情報から判断すると、あまりお勧めできないかも知れませんね・・・。』
この日本人スタッフが、女性ってコトもボクにとっては幸いした。
いままでギスギスした横柄な対応だった警察に対して、ボク自身もムカムカしていたが、この女性スタッフはとても温和で、とっても癒される感があったのだ。
しかももの凄く親身になってくれて、一緒に取り戻す方法を考えてくれ、その上で情報を沢山提供してくれるコトになるのだ。
タイに自分のバイクがあるっていう、オドロキの現実。
なんとしてでも、取り戻したいと、強く思うのだった・・・。
=つづく=
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