=ボンネビルでオフロード(^^)/=
先週末、トライアンフ・ジャパン主催のオーナーズイベント『10th National R.A.T. Rally in Japan』の司会を担当させて頂きました! 会場は御殿場IC近く、富士スピードウェイも近い、小山町。
バイクで会場入りしたい希望を出すと、トライアンフ・ジャパンが用意してくれたのが、BONNEVILLET100(ボンネビルT100)。通常のボンネビルよりも、ピカピカのメッキパーツを多く取り入れ、60年代のスピードスターを醸し出したチョイ高級モデルなのです。タンクの塗装も手作業で、職人のイニシャルが入っていたりもするのですヨ。
乗り心地は、多少フロント周りが重いものの、スタンディングポジションもオフ車並みなフォームでのライディングが可能です。
で、ですね。富士山周辺には、多くのダートがあったりするのですよ! オフローダーの性というか…。 「どんな感じだろう??」と試してみたくなるイケナイボクなのです。ボクの会場入り時刻は、9:00。早起きして、周辺の林道を走ってみる事にしました。(イベントでは試乗車となる為に、汚すコトは自主規制)
高速道路もかなり手前で早々と降りてしまい、いつしか山の中へ…。
始めて乗る、トルクフルなバーチカルツイン865ccのボンネビル(現在インジェクション仕様&ユーロ3適合)。ワインディングでは、寝かしてもステップ擦らないし、グイグイ走る。トルクがある分、立ち上がりのギア選択を間違えてコーナーに入っても、グイグイ加速する。クラシカルなモデルとは思えないくらい、とっても楽しいフィーリング。まっ、強いて言うならば、サスがチョッピリ頼りない感じかな…?
わき道にダートを見つけると、恐る恐る潜入! 「おおっ!」 意外にも走る走るボンネビル! 行け行け、ボンネビル! 乾燥重量は“205kg”なのですが、重心が低い為、とっても安定した走り。でも、ジャリ道では跳石でキズつけちゃイケナイ...とゆっくり走りに変更。ひとたび、土や草に変わると、ドォォォォ-とアクセルオン!
いやぁ、このバイク、楽しいですよ! ノーマルタイヤでは、程よく横滑りもするしね。(ちっともEcoじゃないなぁ)
ただし、調子に乗りすぎてハイスピードになってくると、ちょっとした段差でも、ガツガツ、ピョンピョンしてしまい、ドコに行ってしまうか分からなくなってしまいます…。
基本的にはロードバイクだし、205kgだしね。
奥深くまで入った道(道かな?)では、狭くて急な登り坂で行き止まりになってしまい、困ったコトになってしまいました…。重く、小回りがきかないこのバイクでは、Uターンが困難。(いや、テクがあれば、なんて事は無いのでしょうが…)
たぶんね、もっと手前から勢をつけて、リヤをスライドさせてターンをすれば良かったのですが、躊躇してしまった為に、フカフカの土にハマってしまったのです…。バックしないし、前進もしない…。それでも足つきは良いですからね、バイクを寝かさない限り、転倒はしなそう。でもアクセルをアオると、ドンドン掘ってしまう…。足をバタバタしたり、押したり引っ張ったりして、ようやく脱出しました…。(ハァ~!)
トライアンフのイベントですからね、黒のスタンドカラーの革ジャン&革パンという、シックな装ういで颯爽と登場の予定が、汗だく&ブーツはドロドロとタイヘンな姿になってしまい…。途中のコンビニで水道をお借りし、ブーツを洗い、顔も洗って、ついでにバイクもシャシャっと洗い、何事も無かったかのように、爽やかに会場入り。
イベント参加者の車両にはアチャルビスのナックルガードを付けたり、フェンダーをオフ仕様にした“タイガー”も有り、コレにまたもや火が付いてしまい、帰りはタイガーの広報車に乗り換えようかなぁ~なんてマジで考えたりして…。
でも、ボクの股下では「タイガーは足着きが悪そうだな!」と、結局乗りなれた100で帰ったのですが、懲りるコトなく帰りもダートへ…。まっ、ボンネビルが楽しいバイクってコトでしょうか??
1958年。浅間火山レースでは、この手のバイクがオフロードを猛スピードで走っていたワケですからね。この年優勝したのはトライアンフに乗るアメリカ人、ビル・ハント。次の年、高橋国光さんは浅間火山レースにBSAで初出場&初優勝を飾った訳ですが、国光さん曰く、当時からトライアンフは洗練され、憧れのメーカーだったそうです。富士山にいながら、“浅間”を勝手に妄想しながら走った1日でした。(全然違うけど…)
この後、“行き止まり地獄”に遭遇するのです。ボンネビルT100は、街でもオフロードでも画になりますねぇ~。
『ボンネビルT100のインプレッション!』は“スパブログ”でも書いてます!
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