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                                     スパ太郎の、あゝ♪東京砂漠 第7回 
                                    先週末、一気に満開に咲いた東京の桜は、2日間続いている雨に散ってしまっている。明日も雨という予報なので、更に散ってしまうだろうな...。東京の開花予想の桜の木がある靖国神社。すぐ傍の江戸城跡の千鳥が淵。江戸時代に徳川将軍がお花見を楽しんだ隅田川などなど。9日の土曜は、東京の桜の名所という名所は何処も混んだらしい。 
                                    で、ボクは家から電車で直ぐの新宿御苑に向かう。新宿の百貨店の地下でお花見弁当でも買おうと思ったのは、ボクだけではなかったようで、開店したばかりのデパ地下は大混雑。デパ地下から歩いて5分少々の新宿御苑まで、京王百貨店、小田急百貨店、高島屋、伊勢丹、三越の紙袋を提げた行列が続いた。まるで民族の大移動! 
                                    観光に来ていた外国人もこの光景を写真に収めている。お花見でこんな状況なんだから、大震災が起こった時の帰宅避難民の行列はもっとスゴイんだろうなぁー。 
                                    と言う事で今週の1枚は 
                                    新宿御苑桜越しの"新宿ドコモタワー" 
  
 ■「タイで発見!? スパ太郎の 実録・盗難バイク奪還劇!!」 
                                    (7ヶ月に渡る バイク奪還までのドキュメンタリ) 
                                     
                                    =前回までのあらすじ= 
                                    バイクが盗まれた! 
                                    しかも2ヶ月の間に合計3台が...。冗談じゃない!!年間25万台が盗まれている現状を知ったボクは、バイク捜索活動を始め、昔盗難をしていた...という業者に出会ってビックリ!! 
 
                                    第7話 『え!? ぜーんぶ盗難業者?』の巻き 
                                    
                                     
                                    『誰が盗難やってるかは言えないけどさ、スゴイ場所みせてあげるよ!』元・盗難業者だったオジさんの軽自動車にスタッフと共に乗り込んだ。正直、もしかしたらヘンな場所や、グルで働いている仲間の場所に連れて行かれるんじゃ...?って疑いもあったのだが、腰には例のヌンチャクも仕込でるし、これだけスタッフもいれば平気でしょ! 
                                    走り出して直ぐにオジさんが喋りだした。 
                                    『最初に行くのが、この前ガサがあった場所!』 
                                    「ガサ?」 
                                    『警察が全部持ってっちゃったんよ』 
                                    「あぁ、ガサ入れですね」 
                                    2〜3分も走ると、直ぐにその場所に着いた。その場所は、やはり田んぼの真ん中にあって、シートパイルと呼ばれる工事現場などで使われる鉄の板壁で覆われていて、中は見えない。『今は中はカラッポなんよ!ここは高級四輪車ばかりやってたんよ!』オジさんも、周りの目があるからと、減速して通過。 
                                    そして直ぐに『ここはバイク専門なんよ!』トタンで覆われた壁の向こうに、オートバイが沢山見える。「おわぁー!スゲェー!」ボクもスタッフも大興奮。『ここは外国人がやってるんよ!』ボク達の興奮にオジさんが得意げに説明をする。「オッ!やってる。スゲェー!」その証言通り、壁の中では東南アジア系の外国人が、何台ものオートバイをトラックから降ろしている。車種は全部は解らなかったが、少し古めのCBRが見えた。その周りにはやはり古めのXRやXLR、KDXなども見えた。相変わらず興奮が続いているボクらに『だからオジさんの言う事を信じなさいっていうの』 
                                    バイクの場所を通過すると 
                                    「オジさん、今のは盗難してるトコなんですか!?」と聞いたが、オジさんは『オジさんは、今でもココに住んでるしさ、みんな仲間だから誰が盗難やってるかは言えないからさ、後で調べてみなよ!』と申し訳なさそうにつぶやいた。 
                                    『まっ、そのかわり次の場所もスゴイとこあるからさ!』 
                                    「いやー、今のもスゴかったですよ!」 
                                    『だから、今でもこの周辺には80から90件ぐらいのポンコツ屋があるんだって!』 
                                    「ホントにそんなにあるんですか!?」 
                                    『今見てわかったように、オジさん嘘言ってないでしょ!?』 
                                    「じゃ、今のは盗難やってる業者さんなんですね?」 
                                    『まっ、そういう事だな!』 
                                     
                                    オジさん、会話が弾むと、ついつい口を滑らせてしまう方の様だ(笑!)。 
                                     
                                    次の場所もスゴかった。やはり畑中の鉄の壁の中にバイクが沢山! 
                                    そして次の所は鉄骨の3~4階建てになった場所に、バイクを沢山積んであった。何百台あるだろうか...。そして次の場所も、バイクが何百台も並んでいて、またその次の場所も何百台も並んでいた。どこを見ても衝撃的な光景だった。 
                                    こんな場所があったのか...。こんなに沢山あるのか...。ここには沢山のバイクが集められて来る。でも、こんなに沢山あるんじゃあ、ドコの業者が怪しくて、ドコの業者を調べればいいのか検討がつかない。 
                                    何件目だろうか? 
                                    オジさんが『ここはタイ人がやっている場所なんよ!』その場所は横に池があって"BBS"とコンテナにスプレーで書かれた一角で、確かに何人ものタイ人らしき東南アジア系の人達がバイクをバラしている。同じ一画のその横では、台湾人が...。 
                                    最後に案内されたのは、インド人がやっているという場所。「えっ!? 
                                    こんなのもやってるの?」そこでは、大型の農機具やローラー車などの工事機具が扱われていた。 
                                    オジさんの家に戻り、色々とネホリ・ハホリ聞き出そうと思い、オジさんのテンションをあげる為に、ボクは必死になった。そしてとうとう、オジさんが話し出した。四輪は四輪の業者。二輪は二輪の業者。農機具は農機具の業者。それぞれ得意分野があるようだ。そしてそれらは、この地でコンテナに積まれて港へ運ばれ、海外へ行く...のだそうだ。それでも、この地区には全国からトラックでバイクが運ばれて来ると言うが、今は昔ほどじゃない言う。コレだけは調べたデータとは違っている。年々バイク盗難は増え続けているのだ。関東には千葉、多摩方面にもこのような業者は沢山ある事もオジさんは話し出した。 
                                    奥から盗難アジア系の奥さんが出てきて、オジさんと喧嘩をし始めた。どうやらオジさんが近所の人達のコトを話したのを怒っている様だ!ちょっと気まずい雰囲気を察したボクらは、オジさんの家を後にして、さっき案内された場所をもう一度行くコトにした。 
                                    この後、今見てきた衝撃を根底から裏付ける、驚愕の事実を発見するコトになるのだ!! 
                                    =つづく= 
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