第116回 第2弾　TBIの1日

初めてのTBIはわけも分からずどんどん進んでいって1日が終わっていました。訳の分からない毎日を繰り返すうちに、少しずつあーこういうことね。と発見があり、謎が解けて最終日あたりにラリーの1日ってこういう風になっているのねと分かってきました。
そう、理解したころにはラリーが終わってしまったわけです。そんなわけで今回はラリーの1日(私の場合)を書いてみたいと思います。

ラリーの朝はラジオ体操もびっくりなくらい早いです。私の場合、スタートの2時間くらい前に起床します。6時スタートの日は4時から4時15分くらい。これがつらいんですよ。早起きは大の苦手なもので・・・でもここで負けて眠ってしまうとスタート時間に間に合わなくなってしまいます。

起きてテントの中で大まかに荷物をまとめて、そして着替え(プロテクターとかジャケット以外)を済ませます。そのころには朝ごはんの時間。食器を持って朝ごはんへ行きます。この合間にコンタクトをつけたりとかトイレに行ったり、顔を洗ったり。そのあたりもまとめて済ませてしまいます。
ご飯が終わると食器を片付けてそれからテントをたたんで預け入れの荷物をまとめるまでがブリーフィング前の仕事。ここまでが大体1時間ちょっと。

そうするとすぐにブリーフィングです。ブリーフィングで話を聞いてないと1日どんな風に走ればよいのか全然分からないので何をおいてもお腹が痛くてもブリーフィングだけは絶対に逃さないでください！通行止めの迂回路とかCPの通過時間とか大事な話がありますから。メモの用意も忘れずに。
(ブリーフィングの時間は前日の夜、SSERのバスに貼ってある紙に書いてあるので寝る前に絶対チェック！です)
私はこれを知らなかったため、3日ほど何でみんなそんなこと知っているのー？と意味が分からないまま走っていました。

そして、ここからスタートまでがあわただしいのです。トラックに預け入れる荷物を持っていって、プロテクター類を着てリュックをしょって・・・そうこうしているとバイクを保管してあるエリアではすでに朝のお呼び出しの時間です。スタート順に呼ばれます。そして、チェックカードをもらうと、もうスタートはすぐそこ。こうして長い1日が始まるわけです。

TBIではそれぞれ指定された時間にSSとCPを通らないといけません。SSの場合は早過ぎたら待てば良いのですけどCPの場合、早過ぎても遅すぎてもペナルティーをいただいてしまいます。朝のブリーフィングでばっちり聞くことが重要なのです。
スタートするとすぐに朝のSSが始まります。朝のSSは大抵、休みなく走ってもSS開設時間になるので特に何もない限り(お腹が減っているとかバイクの調子が悪いとか)そのままSSまで走ってしまいます。で朝のSS。言うまでもなくここは競技区間なので一生懸命走ります。コレが終わるとほっと一息。

ここからはゆっくり1日ツーリングすればいいんです。普通と違うのは、途中にCPがあること。ここはブリーフィングで指定された時間に通ってくださいね。ちゃんと時間内に通るとチェックカードにハンコをもらえますので。時間外に行ってしまうとハンコ、もらえません。このハンコをもらうのが昼間の大事なお仕事です。
時間があるときには、途中でうどん食べたり、昼寝したり、温泉に入ったり・・・のんびりツーリングを楽しみます。
逆にトラブルがあるときには、ルート上のバイクやさんへ行って部品を調達したりホームセンターへ行ったり忙しくなります。

そして、夕刻が近づいてくると(昼間の場合もありますが)夜のSSがやってきます。私はこの時間が一番嫌いです。だって暗い中、誰についていくわけでもなく走らないといけないから。SSをスタートしてしまえばそうでもないんですけどね。ここでも開設時間は重要。遅刻するとSSは終わっていてタイムを計ってもらえません。そしてたくさんのペナルティーをいただきます。

SSを終えるとキャンプ地まで帰って今日のゴールとなります。ゴールはマキシマムタイム内にゴールする必要があります。これもブリーフィングで教えてくれます。12時間だったら自分がスタートしてから12時間以内にゴールすればいいわけです。ここにもペナルティーがありますのでご注意を。

ゴールしても1日は終わりません。キャンプに着くとまずは預けたバッグを探しに行って、テントの設営です。
テントって地面の傾きとか、デコボコとかが少ない所を選んで張らないと寝心地がわるーくなってしまうので場所選びは大切です。石が背中のところにあったら最悪です。
それからご飯と整備。どっちを先にするかはそれぞれ好みがあるみたいですけど、バイクいじりが早く終わりそうなときにはご飯は後、今日は整備に時間がかかりそうな時にはご飯が先のことが多いです。
ご飯が終わったら整備。昼間に壊しちゃったところを修理したり、タイヤ交換したり。そして明日の地図を巻いて終了です。
明日朝のブリーフィング時間と順位が出ているときにはスタート時間をチェックしたら長い1日が終わります。これを1週間繰り返すとゴールがくるわけです。

1日は長く感じるけれども、1週間走ってみるとあっという間ですよ。