TDRでTBI その3
ピンチの時ほど面白い?
ども。まるです。
そんなわけでTBIが始まったわけですが、今年、最大のピンチは3日目。大会最長の日でスタートは何時間か遅れたような気がします。(=今日は時間がないハズ・・・)途中まではすこぶる順調でうどんを食べたり、道の駅で買い食いしたり。今年は余裕だねぇ。と思っている矢先事件がおきました。
CP2を無事に通過して、残りは150km。町を横目に通過して山の方へ向かって走っていきます。これから山をあと一つ二つ越えるんだろうなあと思っていました。大会中に気にしていることの一つが灯火類。レギュレーションですからね。気になったときにはちゃんとライトがついているかを確認します。ですが!ライトはついているのにめちゃめちゃ暗いのです。いつもはライトの光を手に当てて確認するのですがそれではまったくわからないほど。スイッチなんかを確認して、その後ライトを直接覗き込んだら、暗っ。あわててバイクを止めて後ろを走っていた某氏に相談。出来ることなら直したいのでさっき通った町まで引き返しました。
駐車場にバイクを止めて現状の把握から。ですが、状況はすこぶる良くなくて、ここで直すのは無理そうです。それから色々と用事を済ませて再びスタートするころにはすでに日が暮れ始めていました。ここからの距離が長いのですが急いでも仕方がないとオンコースに戻ります。航続距離は計算上ギリギリですが一度も走らせたことのない距離です。慎重に慎重に走りました。途中で会った人にタンカーをお願いしたりしながら・・・
で、暗くなるころに気づいたのです。今日のマキシマムは何時だっけ?えーっと(メモを確認して・・・)11時か・・・暗くなってきたってことは7時半前くらいかな。あと3時間半くらい・・・残り120km!?ギリギリ?SSも一応確認しておこうかな。えーっと今日は10時までで、距離はあと100キロ!!!えーっ!これ、SSの方がまずいじゃないの。
そうわかった瞬間から、何かのスイッチが入ったように走り始めました。時間を計算しつつリエゾンを出来るだけ急ぎます。ガソリンも危ないしライトも壊れたレギュレーターのせいで道がどっちに向いているのかがわかる程度。なので燃費が悪くならないよう、道から外れないように、そんなに無理をせずに出せる最速のスピード?で2時間ちょっと。もちろんミスコースは論外です。即ガス欠&タイムオーバーですからね。そんなこんなでどうにかSSのスタートに滑り込み、ゴールもギリギリセーフ。キャンプに付いたときにはタンクは空っぽでした。何から何までギリギリだったんですね。
やっているときは本当に一生懸命でゴールすることしか考えていませんが、終わって振り返ってみるとこの瞬間がラリーで一番好きな瞬間かも知れません。こんなことないに越したことはないのですが、何年かに1度はこんなことがあって数年後に面白かったなぁ。と思うのはこんな瞬間だったりします。
それでは。
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