トゥアレグラリーへ行こうその16 Day8
もうというかやっとというか…ヨーロッパに帰ってきました。暗いうちに船は着いて入国のゲートの人だかりにもまれていたら明るくなっていました。ボーっとしていたのですが寒かったことだけは覚えています。サポートカーのところでバイクを受け取って、それからブリーフィングです。この日朝ごはんがあったという記憶はありません。最終日はスペイン国内で100キロほどのSSがあったはずなんだけれど、この辺りでバイクの事故があったらしくすべてキャンセル。ゴールのホテルまではコンボイで移動するとのこと。なんとなく残念です。
今日はスタート前に一仕事。昨日からおなかが痛かったのでメディカルに薬をもらいに行きました。
「お医者さんにお薬ください!」までは言えたのですが、その後「どうしたんだ?」と聞かれて困りました。えーっと、おなかが痛いってどういえばいいんだっけ??
しばらくお医者さんの前でもじもじしていました。業を煮やしたお医者さんが頭が痛いのか?昨日飲みすぎたのか?それともこけてどこか打ったのか??次々聞かれますがどれも違います。大ピンチです。英語の時間に寝ていたツケがこんなところで回って来るとは思いませんでした。お医者さんも私が言いたいことが分からないので困った様子。
「結局ちょっと待って!」と電子辞書をサポートカーまで取りに行ってお医者さんの横でカタカタ。出て来た単語をお医者さんに見せたら「んー、OK!!」と薬をもらうことに成功しました。電子辞書を翻訳装置と勘違いしたお医者さんは私から電子辞書を取り上げると、薬の飲み方とか注意事項とかを横でカタカタ。翻訳したのが出てこないじゃないかといっていましたが、それ辞書ですよ!と英語ではいえませんでした。それにしても、薬をもらうのにこんなに苦労したのは初めてです。この瞬間、英会話スクール通いを決意しました。
気づくと、コンボイは既にスタートしてました。置いていかれたらホテルまでの道が分かりません。急いで準備して着いていきますがチームの皆さんはとうの昔に行ってしまいました。仕方がないのでその辺りのライダーについていきます。バイクが250台、車が数十台プラスアシスタント用の車両やカミオンまで。高速道路は見晴らしがいいはずなのですが、ひたすらバイクの列で先頭は見えませんでした。モハカールのまでは1時間足らずで到着してしまいました。ちょっと短い気もしますが、昨日コースの途中で疲れて喧嘩を始めたことを考えるとこれでよかったのかも知れません。
ホテルの駐車場にバイクを止めるとすぐに大騒ぎが始まりました。私、ドイツ人ってカタブツな人たちだと思っていたんですけど、少なくともラリーに来ていた人たちは切れるとすごいです。辺り一面ビールかけ大会になっていて頭からビールをかぶって喜んでいる人たちがいっぱい。私?逃げ惑っていました。
こうして初めてのアフリカデビューが無事に?終わりました。最初に行こうと決めたときに遠いし言葉も通じないし大変だろうなあと思っていたのですが、やってみればTBIとおんなじでそんなに大変ではありませんでした。アフリカ、きっと大変だろうなあと思うよりも一度やってみると以外に簡単かも知れません。
英語はしゃべれなくても大丈夫ですけど私は通じなくなると地面に絵を描いていました。しゃべれたほうが友達がたくさん出来て楽しさ倍増だと思いました。
行く前にはゼヒ英語の勉強がお勧めです。
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