トゥアレグラリーへ行こう。
その5 いよいよ出発
今までの海外旅行がすべてラリーの私。今回もやはりラリーです。
前日に福岡の某所で出発前の焼肉会を開いていただいておいしい焼肉をいただいてから出発しました。今回もいつもごとく大荷物でオーバーでスペインまでオーバーチャージが10万円とのこと。大体、航空券が13万円なのに10万円もオーバーチャージなんて論外というものです。福岡から名古屋までは一人35kgのまま運んでくれたんだけど、そこから先はムリ。一人10kg減らしてくださいとのこと。空港の荷物カウンターの前でスーツケースを開いてリパックする羽目に。旦那様はそういうこともあろうかと…と10kgバッグを持ってきていました。さすがに抜け目が無い。スーツケースからはブーツ、電池など重そうなものを出し機内持ち込みです。重い手荷物とともに日本を出発することになりましたが、ブーツを履いて機内に入るという最悪の事態は避けることが出来ました。機内はというとおなかがすいてたまりませんでした。だっておなかがペコペコで飛行機に乗ったのにご飯が少ないんですもん。
トランジットでよったフランスでは空港の保安官にどこにレースに行くの?とかバイクは何?とかいろいろと聞かれてえらく受けが良かったが印象的でした。日本でヘルメットなんかぶら下げて歩いていると冷たい視線が注がれるのに、フランスって本当にモータースポーツに理解がある国なんですね。ここでは機内に持ち込もうとした電池が引っかかったのみ。といっても検査してすぐに戻ってきたのだけど。
無事にバルセロナの空港に着いてそこで1泊。せっかくなので観光してしまおうと次の日は1日観光の日なのでした。夕方の飛行機でアルメリアに。これが40席の小さい飛行機で大きなリュックは座席の下にも棚にも収まりきらずに結局スーツケースもリュックも貨物室行きです。これって機内持ち込みのサイズを越しているんですかね?1時間もするとアルメリアの空港に。スペインの小さな町なのか駐機場からターミナルまでは徒歩。駐機場も3機分しかなかったし。荷物を受け取ってレンタカーを借りて、ホテルまで行けば今日の工程は終了です。
ところがそこからが問題だったのです。現地に行って買えばいいやと思っていた地図が手に入らずに夕方も遅いので店もしまっていて、レンタカー屋さんでもらった地図は行きたい方向の反対側のみ。もしものためにと出発前にGoogle
Mapから印刷した3枚のえらく大きな縮尺の地図のみで現地に向かうことになってしまいました。が、空港から出た瞬間迷子です。高速道路に乗らないといけないのですが、入り口が分からない。おまけに交差点なんてものはほとんどなくて分岐のすべてがロータリー。助手席に乗ってナビゲーションをしているのが余計に迷っているのか?空港の周りをぐるぐる回るばかり。1時間たっても滑走路の端にいたような気がします。迷走しているうちに偶然高速の入り口を発見して乗ったのですが、逆向きの高速。これではホテルからどんどん遠ざかっています。おまけに日も暮れてきていて周りが良く見えません。こんなところで日暮れと戦うとは思いませんでした。高速の降り口から降りて再び逆向きに乗ることに成功。といってもこれって目的地に行く高速とは1本違う道路でさらにどちらかに曲がらなければならないのです。途中のパーキングで今回友達から借りたGPS
Vを出すことにしました。GPS
Vになると詳しい地図が載っていると思ったからです。電源を入れるとこのGPS、大分県にいました。1時間たっても衛星を補足できずに相変わらず大分県。うーん。これは衛星を気長に待ちつつ目的地に向かうしかなさそうです。そんなわけで本当にこの道で着くのか??という疑問が満載のまま進むことにしました。
それから30分ほどして目的地っぽい地名の書いた看板が多くなってきました。意外にここまでは順調な様子です。ホテルは海沿いのはずなのでとりあえず右折して海岸沿いの道まで出ることに。そうこうしていたらホテルの看板がありましたよ。どうにか到着できそうです。
ホテルに着いたらすでに駐車場にはバイクがつんであるトレーラーが置いてあってラリーへ来たんだなと思いました。フロントで予約してあるはずのチームカイザーって言ったのですが予約されていません。とのこと。旦那様の名前でも私の名前でも予約はないらしいです。少し遅れて到着した3人組もチームカイザーといっていたのですが予約されていませんということです。30分以上すったもんだして今日は予約が空いているからとめてあげましょう!明日はムリです。といわれたところで、チームカイザーの方が迎えに来てくれました。予約のFaxを送ったでしょ!と講義してくれて結局無事に2泊泊まれることになりました。予約の担当者が、名前が長すぎて混乱したんですって。本当かよ?と思ったんですが、結局レース中に名前を覚えてくれた人は一人だけだったので案外本当なのかも知れません。そんなこんなで長旅+時差ぼけですっかり疲れてこの日は部屋に入った瞬間、眠りに着きました。
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