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何かと不穏な時代に大先輩からの「おい、なんだい!」と、難題山積みの熱きメッセージ、まあSSERの社説のようなものです。

 

東北関東大震災は福島原発の大事故を併発して、日本は第二次大戦以来の大災害に見舞われています。原発事故の沈静化はまだ先が見えず、いったいどうなってしまうのか見当もつきません。そんな中で政府の指導力のなさ、現状認識の甘さ、欠如は想像を絶します。

子供手当を凍結して、救済・復興の予算に回す野党の提案は、民主党があっさり拒否しました。上乗せ分だけ削る、と言うのです。幾つもの省庁が持っていた“予備費”は埋蔵金として取り上げられ、こういう非常時に使えたはずの2兆円はばらまかれてしまったのです。そして、今年度の予備費は2000億円しかないというひどさです。

「子供手当は将来を担う子供のために必要」と言いますが、多くはパチンコ屋の穴に転がり込んでお終いです。手当をつかみ、そのままタクシーで競馬場へ急ぐ人のレポートも見ました。子供が将来の日本を背負う、くらいのことは誰だって知っています。しかし、今の事態をどうするかが肝要で、今の非常時を切り抜けないことには「子供に未来を託す」などと言ったところで、どうにもなりません。

労働貴族の集団、菅首相一派には「誰かが何とかしてくれる」くらいの神経しかないのかもしれません。そうでなければ「自衛隊は暴力装置」などと発言した仙石・前官房長官を早々と復帰させ副官房長官に据えたりはしないでしょう。

救援活動や原発の沈静化を仙石さんは「暴力装置」に頼るのでしょうか。暴力装置に救助活動や初期対応の遅れた原発の処理を「どの面下げて依頼するのか」でしょう。暴力装置と呼ばれた自衛隊の人々は、こんな侮辱的な発言をした人の指示をすんなりと受ける気になるでしょうか。士気をそぐ人選です。菅内閣は人の心が分からない木偶の坊内閣なのでしょう。

首相が東電社長を怒鳴り散らしたという報道もありました。初期段階でアメリカの支援申し入れを断ったと言う話もあります。後になって「東電が自社で処理できると言った」などとほざいていますが、原発の管理は政府の責任でもあるのです。東電に責任を被せるようでは話になりません。

今の閣僚では事態に即応することは不可能でしょう。もっと広くから人材を集め、非常時に対応できる組織を作るべきです。党内抗争、内ゲバばかりが得意の民主党の正体がこんな時にあからさまになってきます。

子供手当、高校の無償化などは緊急ではありません。今の大難を乗り切ってこそ将来が開けるのです。この非常時でも党利党略にこだわる民主党閣僚は日本人とも思えません。外国からも援助がきているときに、パチンコ代を配ることに意義ありと主張する馬鹿がいるとは悲しくなります。

写真はアメリカの民間衛星から撮影した福島原発です。上から下へ4号機から1号機

 

中島様のHPにてSSER東北関東大震災サポートチーム応援団を掲載していただきました。こちらからごらん頂けます


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