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何かと不穏な時代に大先輩からの「おい、なんだい!」と、難題山積みの熱きメッセージ、まあSSERの社説のようなものです。

 

 

「発表会」

先日、東京・恵比寿でSSERの2011年企画発表と、菅原義正、照仁親子のパリダカ参戦激励会が行われた。ジジも誘われるままに参加したのだが、いまの日本を支えているのは“中高年パワー”のように思った。パリダカ参戦者最年長の菅原義正さんは、満で69歳。誕生日が来れば70歳となる。

かつてパリダカの英雄だった篠塚建次郎さんも顔を見せたが、見回したところ“古い顔”が並んでいるのだ。不況や就職難で若者の勢いが衰えているのだろうか。それよりも携帯電話やゲームに小遣いを使い果たし、ほかに回す余裕がなくなっているとも聞く。

ジジ達が若い頃も就職難だった。企業を選り好みするような余裕は当然無い。しかし、まずは働き、そこからチャンスをつかもうという人が多かった。自分で勝手に給料や企業を決め、そこに到達できないと就職せず、就職難を訴える。時々テレビで学生に同情的、世の中が悪いような報道もあるが、ジジから言わせて貰うと“能力もないのに高望み”が過ぎるというものだ。

それに、マスコミや親たちが同調し、けしかけ、就職難という言葉を無闇と正当化する。考えて見ればすぐ分かることなのだが、日本に仕事は余るほどある。だから中国、フィリピンを始め東南アジアから大勢が働きにやってきている。

「給料が安い」と日本人は言う。しかし、彼らは決して安いとは言わずに働いている。伝統的な様々な仕事も後継者不足に悩んでいる。甘やかされて育った今の若者の親達から、こういう問題は起こっていて、今更止めようもないのかも知れない。自分の出来なかったことを、子供に託すのはあまりにも身勝手というものだろう。

冒険心、チャレンジする心、何とはない興味を追いかけ確かめようとする気持ち、もっと言えば好奇心まで、今の若者から失われつつあるのだろうか。ジジの見てきた狭い世界の中でも、若者は好奇心旺盛だった。何かに向かう情熱も感じた。SSERの会合に集まった年配者に混じって、もちろん若い人もいたけれど、圧倒的に多いのは年配者だった。

20年前、30年前がそのまま年を取った顔をして座っている―、そんな感じさえあった。共通する旅やチャレンジへ気持ちを持つ人々に、ジジがくどくどと夢を語るまでもないのだ。

夢追い人間の1人は、SSERの山田徹さんだろう。良くも懲りずに次々と企画を繰り出し、モンゴルラリーを継続していることにも感心している。さて、好きだった旅や冒険的な世界にもうひと肩入れるか?体力と気力をこの冬、スキーで試してみるつもりだ。だからといって若者に訴える力があるとは思わないが、昭和世代はそれなりの夢を追い続けることで、自己満足と完結を目指すことになるのだろう。

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